見出し画像

米国企業視察主催レポート⓭

【アメリカ12日目】ロサンゼルスでの集中視察6日目の最終日。朝一番でカールソンのクールなカフェGREENDOORで、TippsySake.comの伊藤元気代表にインタビューを敢行した。

伊藤さんは、商社を経て、米国でMBAとグリーンカードを取得し、単身で日本酒のオンラインプラットフォームを昨年11月にローンチした。日本酒という独特の商品をアメリカ全土で定着させるには、かなり複雑なサプライチェーンを統合しなければならず、誰も取り組んだことの無い偉業にチャレンジしている。マーケティングやデリバリーのセンスも際立っており、直観的に成功すると感じた。とても良いと感じたのは、毎月おすすめの日本酒小瓶3本にプロダクトカードを添えて月々49ドルでテイストの異なる日本酒を送料無料で届けられる日本酒のサブスクリプション。既に、一部の州を除いてほぼ全米に配送が可能となっている。今後、彼とは、引き続き、コンタクトを取り応援をしていきたいと考えている。

次に、米国の資産家で慈善家のWallis Huberta Annenberg(ウォーリス・アネンバーグ)さんのペット・レスキューの施設(PETSPACE)を視察(父であるウォルター・アネンバーグ氏は「TVガイド」誌創刊者)。

古い数字だが、アメリカ国内でペットとして飼育されているのは犬約8330万匹、猫約9560万匹(APPA2012年調査:日本は犬約992万匹、猫約897万匹/ペットフード協会2015年調査)。全米でみるとシェルター(動物保護施設)は5000カ所、レスキューグループは14000カ所にものぼるが、それでもアメリカ国内で保健所に収容される犬猫の数は、年間約500万頭(日本の20倍近い)、殺処分率は日本の90%より低い50~60%と言われる(犬の殺処分率60%、猫70%)。

このウォーリスさんのアダプテーション施設は、レスキューされた動物たちを徹底的に世話をし、里親が見つかるまで生涯面倒を看る方針で施設を運営している。働く人たちも非常にやりがいを感じ仕事をしていた。とても素晴らしいこの取組みは、日本でも生かせると感じた。

そして最後は、カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校(UCLA)現役生の辻井さんにインタビューを行った。

彼の専攻は、アジア文化。将来、アジア文化圏で自身が学んだ知見を元に貢献したいという志を持つ。既に日系大手商社の就職内定も持つ。話ぶりや態度に、謙虚でありながら、自信と情熱にあふれた素晴らしい逸材だった。彼のような人材が、世界のチェンジリーダーになっていくのだと感じた。

それにしても驚いたのが、学費だ。州内の学生に比べ、州外、外国籍の学生の学費は、3倍近くに上る。それでも赴く価値はあるとは思うが、世界の教育の格差が広まることは好ましくないと思う。未来の可能性を「お金」のあるなしで選別しない社会を作り上げないとならないと感じた。

約2週間に渡る視察の旅もこれで終わる。総括は、改めて行いたい。とにかく全員が無事に過ごせたことが何よりも感謝。本当に有難いことである。

KANGLO海外視察ツアーのご用命はこちらへ!
https://www.kanglo.co.jp/

アメリカ発!ティール組織・ホラクラシー・SDGs・ベンチャー・スタートアップ・マインドフル・リスクマネジメント企業視察大報告会(2019/9/5)
https://www.kanglo.co.jp/topics20190905.html

良い仲間になりました!天野さんが、少し先に別な州に旅立ちました。

幸せを呼ぶそよ風チャリダー/サステナビリティイノベーティブコンサルタント。「感謝感動を世界に地球に」のカングロ代表、ザッポス研究会、イノベーションサロンZ、システムD研究会、サステナ塾、セブメディ創設者