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兼近の誕生日を祝いに東京行ったら逆に最高のプレゼントをもらってしまったオタクの話


推しの声を聞く度に、目に浮かぶ九十九里浜(※どこ?)ツルツルの推しの手を離れ(※触ってない)独りで訪れた歓楽街(※これだけ合ってる)


女になった(※なった)アタシが売るのは自分だけで(※合法労働)

同情を欲した時に全てを失うだろう(※オタクの尊厳)

JR新宿駅の東口を出たらそこはアタシの庭(※迷子になりました)大遊戯場歌舞伎町(※臭すぎました)

今夜からはこの街でオタクのアタシが女王〜〜〜〜〜(※おうち帰って二度寝したい)



はい、5月からの新番組「歌舞伎町のオタ女の一生〜ハイジアV1にて死す(ネタバレ)〜」のOPいかがでしたでしょうか。どうも、かにです。

ところで5月から始まる新番組って大丈夫なんですかね?4月に制作間に合わなかったんですかね?どうでもいいですけどねそんな番組ないんで。

さて、どスッピンマスクでバチバチに寝癖キメた私は現在通勤サラリーマンに混ざって昨日のチェキ会の余韻に浸りながらバキバキの朝○ちカマして京急線に乗っています。(最低)

何を隠そうこれから空港に向かい飛行機でひとっ飛び北海道へと戻り、昼から何食わぬ顔をして仕事をする予定なのだ。ある意味では私も既に通勤中のサラリーマンと言っていい。相変わらずの弾丸鬼畜スケジュール。よく起きた。偉い。元気があればなんでもできる。ヤル気元気イワキ。



…いやどうでもいいそんなことは。

死ぬほどどうでもいいんだイワキは。ワタクシごとながら仕事が4月後半から5月前半にかけて地獄の多忙さで全くTwitterを見れておらず、


⑴まずチェキ会イベントの存在を知ったのが5/9の13:09(しかもフォロワーからのリプで気づいた)

⑵その日は夕方から日を跨ぐ予定を入れていた為身動きが取れずろくな準備ができない状況

⑶とりあえず慌ててイベントに応募して

⑷Twitterで大騒ぎして(蛇足)

⑸飛行機取って(前日予約高)

⑹仕事の予定調整して(応募より先にやれ)

⑺5/10の午前の便の搭乗手続き締切3分前に空港で誕生日プレゼントと言う名のただの北海道土産を購入

という7工程を経てなんとかギリギリ東京新宿は歌舞伎町に滑り込んだ私がここだけの話実は幻のKAT-T○Nメンバーだったなんてことに気づいちゃった人って何人くらいいる?(ギリギリでいつも生きていたいからah)



ところでちなみにみんな兼近にプレゼント何あげたんですかね???


私はね〜〜〜〜


これ。(死刑)


このプレゼントの有罪無罪の判断は人それぞれの価値観によるだろうけれども、北海道出身ということもあってか収録やらなんやらで割と頻繁に北海道に帰って来ている推しに買っていくプレゼントではないという事だけは満場一致で確かである。私もそう思う。でもね、内地の人は知らないかもしれないけど新千歳空港って本当にこんなもんしか置いてないんですよ。だから私は悪くないんですよ。ごめんなさい嘘です本当はもうちょっとまともなもんも置いてます。個人的にはダサTとアイマスクの『おやすみセット』のつもりで買ったんだけどマジで時間なかったからサイズ間違ってたかもしれないしこのアイマスクが本当に使えるものなのかどうかを確認している時間もなかったしイクラ全然今が旬じゃないんだけど兼近さん大丈夫そ????(ごめんなさい)

ただただ本当に急だったので可愛いペンや便箋を用意する時間も無く、通りがかったセブンイレブンで黒マッキー(太字)を購入し、新千歳空港のお土産袋(買ってすぐハンドバッグに押し込んでたからシワッシワ)に私の記憶が確かなら殴り書きで

「かねちかさんへ 

誕生日おめでとう。
北海道を感じてください。
袋シワシワでごめんなさ〜い

かにちゃんより」

みたいなふざけたメッセージを書いた。

(何を言ってるんだこいつは…!?)と気づいた時にはすでに遅し。マッキーは油性ペンだから当然消せないし袋の替えもない。可愛い袋を買いに行こうにも歌舞伎町みたいなクッセエ街は私のような田舎の童貞にはレベルが高過ぎて、イベント枠終了までに戻ってこれる自信もない。後悔先に立たずとはまさにこの事か、もうだめだ。今更足掻いても無駄だ。逃げちゃダメだ…


逃げちゃダメだ、
逃げちゃダメだ、
逃げちゃダメだ、
逃げちゃダメだ…!!


…!!


撮ります…!
僕がかねちーと、
チェキを撮ります…!


みたいな流れで碇シンジ方式脳内自己啓発セミナーを開催。なんとか精神統一を済ませて、目標(兼近)の殲滅を目指して会場へと発進したカニンゲリオン初号機。もちろんBGMは士気を高めるための『ultra soul/B'z』である。


意を決して昼間の歌舞伎町を歩み始めた。

(あの人ホストかな…一緒に歩いてるギャルはキャバ嬢っぽいな…てことは客…?どっちが…?どっちかって言うと視線の動き的にギャルの方が客か…てか2人ともホッソ〜〜〜〜何食ってんだ?食ってないのか?夜職の人の全身ハイブランドってなぜか逆に金無さそうに見えるの不思議…そう言えばつるとんたんどこだったっけ…昔たまに食べに来てたな…誰と来てたんだっけ…お腹すいてきたな…さっきおにぎり2つも食べたのに……)
などとどうでもいいことを考えながらなるべく誰とも目を合わさないように下を向いて歩いた。

シンプルに怖い。
昼間の歌舞伎町、なんか夜より数段怖い。

イヤホンから流れるultra soulが虚しく響く。


あぁ…どうしてこうなってしまったんだろう…
今朝歌舞伎町に来るまでは、

「ポーズどーしよ?????wwwwww
ケイン・コスギにしよかなwwwwww」

とかナメたこと言ってたのに、
なんで私は今こんなに震えているんだ。まだ会場ついてもないのに、なにがケイン・コスギだ。
しかもこの人ケイン・コスギじゃない。





そうこうしているうちに、ものの2~3分で会場に到着してしまった私。ダメだ。まだ心の準備が出来ていない。でももうイヤだ。この(どうしようどうしよう)と不安を感じている時間が1番ストレスだ。ええい!しゃらくさい!まだ少し時間には早いけど入ってもいいならこのまま入ったれ!!!!!!!と会場に突入。


(あ、でも緊張して漏らしたら困るからまず一旦トイレに…)


ガチャガチャッ!


…開かない!?!?
な、なんだこのトイレ……ハッ、まさか


コイン式だぁぁぁあああ〜〜〜〜〜〜ッッッ!?!?


不覚!!!!一生の不覚!!!!
もうダメだ恥ずかしくてこのトイレは使えない。だって私の後にトイレ入ろうとして着いてきてた女の子に見られていたもの。(あ、あの人コイン持ってない…)って絶対思われてたもん。

トイレのドアにはこう書かれていた。

《ご利用の店舗で専用コインをお受け取り下さい》

ど、ど、ど、どこでぇ〜〜〜〜〜〜〜〜!?!?!?!?!?店舗!?て、ててててて店舗!?!?!私がこれから行くのは店舗なのか!?!?でもってどうしたらいいんだ?受付でスタッフさんに「すみませんあの〜トイレ用のコインってどうしたらいただけますかァ〜」ってアホ面引っ提げて声をかけるのか?!!?無理すぎるwwwwwww絶対に無理wwwwwwもう既に視界の端に見えているんだ、会場入口付近にたむろしているジッター達が。その集団の前を1人突っ切って、スタッフさんにトイレのコインを要求するなんて恥ずかしすぎて出来ない。(自意識バグ)

しかも私は入場前にTwitterで「私はDJ松永(※服装がセットアップだっただけ)」と発言してしまっている。

もしかしたら私のTwitterを知っている人があの集団の中にいるかもしれない。その場合もしかしたら「あっDJ松永…じゃない、もしかしてかにちゃん…?てかかにちゃんコイン式トイレの使い方わかんなくてスタッフに声掛けてんのバリ草なんすけど〜〜〜〜〜wwwww」とか思われるかも知れない!!べっべべべべべべ別にいいけど!?別にいいけどなんかヤダなァ!!!!???あぁもういい考えるのがめんどくさい。別にそこまでしてトイレしたかった訳じゃないし?漏らしたら困るから念のためって感じだったし?は?どどどど童貞じゃねーーーし????!!!!パッと見全然列もないし?サクッとチェキ撮影終わらせてそれから外でトイレしよう?そうしよう?


入口に近づくに連れてジッター達の数が増え、私はますます下を向いたり上を向いたり挙動不審な兼近童貞に。なんとなく入場列だと思って並んだ列が全く入場列じゃなくてただ待機している人達の集いだったり、入っていいんだか入っちゃダメなんだかわからないユルユルな受付の雰囲気に逆に戸惑ったり、プチパニックを起こしていた。

その時だった、

「どうしました!お姉さん!」

キャッチのハンサムに声をかけられた。

救世主!ありがとう!1人不安そうにキョロキョロしている女にいち早く気づいて全く嫌な感じがなくサッと声をかけられるスマートさ!流石!声の主が誰かは、兼近にしかピントの合わない特殊なコンタクトレンズを入れている私でもすぐにわかった。これでも兼近周りのハンサムは一応ちゃんと顔と名前を記憶しているのだ。

そう、声をかけてきてくれたナイスガイはもちろんキャッチではなくお手伝いで列の整備をしていた、まんぷくユナイテッドの松下さんだった。

もともとハンサムなお兄さんだとは思っていたが、不安な心境も相まってか声をかけられた瞬間私の雌豚DNAに刻まれたシソンヌが


と全力で叫んでいた。

そんな私にキャッチのハンサム改め、松下さんは続ける

「(頭)大丈夫ですか?受付ですか?」
「いや、(頭大丈夫じゃないです)、あの…はい、どこにいたらいいかわからなくて…」
「ここで大丈夫ですよ!(にこ)」
「…ありがとうございます(でへ)」

正直危なかった。

これから最愛の推しである兼近とツーショットチェキを撮るっていうのにその直前にこんなトラップを仕掛けるなんて。兼近、なんて奴。

『トラップカード《松下の甘い誘惑》を乗り越えた先に兼近様が待ってるぜ!』

という事なのか…整列すらエンタメ!!!!いいぞその勝負…乗った!!!!!!
私は絶対に松下の甘い誘惑を乗り越えて、なんとしてでも兼近にたどり着いてみせる…!!!!!!

偏差値低そうな主人公思考をフルMAX回転しているアラサー女を業務的に定位置に定まらせた松下さんはその後も淡々と列を整備していく。入ってくる人に声をかけて誘導したり、出てきたお客さんに「どうでした?」と声を掛けて会話を楽しんだり、コミュ力モンスターマルチタスク松下。普通に会社員やってたら社内の他部署からハチャメチャにモテそうやな…なんて思いながら眺めていたら3〜4歳くらいのちっちゃなジッターちゃんが出てきた。

その瞬間、なんと松下さんはすっとその子に近づきしゃがんで目線を合わせ「かねちどうだった?かっこよかった?☺️みたいなことを話しかけだした。


………、、

勝てなかった。

松下さんはきっと幼女〜熟女まで幅広く、そして手堅く落としていくタイプなんだなと思った。

そうしてどうにかこうにか《松下の甘い誘惑》を乗り越えたかにちゃん。2000円を受付のお姉さんに支払い中へと入……………コインあった〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!トイレのコイン入口の真横にあった〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!いや無理よ、こんなとこにコイン置かれても?!?!?!だってこのコインを取るには入口付近に待機しているジッターの前を横切り、さらには松下さんに(ん?あの人列から外れてどこいくんだ?)みたいに遠目に様子を伺われながら「いやいやちょっとトイレ用のコインを拝借!なんつって!」みたいなノリでコインとりにいってまたあの長いストロークを戻ってトイレに行けって!?!?!?その間一部始終を見ている周りの方々に(あの人チェキの前にトイレ行くんだ…緊張してんのかな…)って思われながら!?!?!?!なんの修行?????


などと思いながら会場内へしれっと侵入。


直後、






『ありがとな〜〜〜〜〜〜!!!!!』





という推しの声。

この瞬間、まずここにノコノコやって来たことを全力で後悔しました。


もう中で並んでる間ずっと推しの肉声が聞こえる。普通に聞こえる。マジで無理。
ずっと会いたかったけど会いたくなかった推しの声が布1枚越し、手を伸ばせば届く距離から聞こえる。



無理だ。無理すぎる。
カーテンの隙間から見えるもっちーの背中でも見て落ち着こう。


そんな私の脳裏を兼近に出会ってからの2年間の思い出が走馬灯のように駆け巡った。

丁度2年前、この初めてのリプ返から私の『NO兼近NOライフ生活』は始まった。



時に笑い、時に泣き、
時には図鑑を作ったりもした。(?)


兼近本人に読んでもらえたことが嬉しくて、兼近のことを考えるのが楽しくて、毎日のようにnoteも書いた。


仕事で昇進して立場が変わったプレッシャーに加えて社内で2転3転する第一波時の過剰なコロナ対応。ストレスMAXでホルモンバランスも自律神経もめちゃくちゃになっていた私の生活に、ハリと潤いを与えてくれたのは他の誰でもなく兼近だったことなんかを思い出した。

あぁ、ずっと会いたかったけど会いたくなくて、でもやっぱり死ぬほど会いたかった兼近とやっと会えるんだ。後悔なんてないやっぱりないよ。やっと会えるんだ。もうここで死んだっていい。やっと直接、面と向かって「お誕生日おめでとう、出会ってくれてありがとう」って伝え……………



ちょっと待って私今カバンに何入ってる?



\忘れたとは言わせねえよ/

この大馬鹿野郎!!!!!!!!!!


馬鹿だ馬鹿だとは思っていたがここまでとは思いませんでしたね!!!さすがの私もこの時ばっかりは私自身を見限りそうになったね!!!!!


え、どうしよう、15秒くらいしかないらしいから、その場で袋開けて中見たりはしないと思うけど、ハンドバッグの中に押し込んで飛行機乗ってきたから紙袋シワッシワだし留めてたセロテープも剥がれてる!!!!ァァァどうしよう!!!!もし「え、なにこれ?」って聞かれたらなんて答えよう!?!?「間違えました私物です」って言えば誤魔化せる!??!いやダメだ袋に黒マッキーの太でデカデカと《兼近さんへ》って書いてる!!!!!言い逃れできない!!!!どう考えてもこれを兼近に渡す誕生日プレゼントとして買った事実が全面に出ている!!!渡すのやめるか!?!?どうする!?!?でもよく考えたら私これ別にぜんっぜんいらないなぁぁぁぁ!?!?!?!?(いらないもんあげんな)


「次の方どうぞ〜」


終わった。


カーテンが開く。もう覚悟を決めるしかない。
もう買っちまったもんはしょうがねえ。
渡せ。きっとアガペー兼近ならなんでも許してくれる。だってあんな激ヤバなカニのTシャツを何回も着てくれたんだ。メロン熊ならちゃんとした北海道土産だしきっと大丈夫だ。アイマスクだって本人が使わなくてもきっと誰かしらが使ってくれるだろう。大丈夫だ自信を持て。試される大地北海道自慢の土産物だろ?その覚悟があってここまできたんだろ?


怖くない。きっと大丈夫。私はきっと…
きっと大…


ッッッ丈夫じゃなかった〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!😇😇😇😇😇😇😇😇😇😇😇😇


まずカーテンが開いた時点で


振り向いた兼近が 手を振りながら
こちらに近づいてくる。▼

(無理、もう、この時点で無理。)

兼近が不思議そうに
こちらの様子を伺ってくる。▼

あぁっもう背後のカーテン閉まってるダメだ逃げれない!!!!!!!!


前の人にテンション高めだったのか、多分「またな〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」ってMAXの笑顔でバイバイした状態から振り向いて、パッと目が合って上から下まで視線を移動させながら少しずつテンションの出力を落として近づいてくるあの様子マジで人間だった。たまらん。

『とりあえずもうとにかく買ってきたお土産は渡そう!』

それだけを頭の中で何度もリフレインし、「あの、これ、おめでとうございます」だかなんだか言いながらシワシワの新千歳空港丸出しのお土産袋を手渡した。袋に直接書いてあるマッキー太で殴り書きされたメッセージを軽く読みながら「えーありがとう〜…!」とわりと心ここに在らずな挨拶を返す推し。それを眺める私。(いらん)

しかしそんなじっくり読んでる時間もなければ中身を確認する時間もない。そうこれはマッチングアプリの待ち合わせなどではなくあくまでも推しとファンのチェキ会。積もる話もあるにはあるがそんなこと話すような余裕は一切ないし私は一刻も早くこの場を立ち去りたいし自分の心臓のためにも立ち去らねばならない。チェキがなんだ。チェキなんてどうでもいいんだ本当は。私は推しと目を合わせたくてここに来ただけなんだ。(プレゼント渡してからここまで約3秒)

そうこうしている内にシワクチャのメッセージに目を通した推しはそっと前方のプレゼント置き場に袋を置き、こちらに戻………………るかと思いきやパッと体を反転させもう1回袋を確認してこちらを向き直り

「え、かにちゃ……かにちゃん!?」

と言い放った。


ジーーーーザス!!!!!!!!

誰か今すぐ私を殺してくれ!!!!!!!!!!!


いや確かに書いた。確かに名前書いたんです。
書いたんですけど正直半信半疑だった。
もしかしたら知ってたりするのかな…覚えてくれてたらそれはとっても嬉しい…でもマジで本当に思い出したくないほど色々やらかしてるから自分の口からは絶対に名乗りたくない…『かにちゃん』というネット上の虚像と『私』という実在のアラサー女を推しの中で一致させたくない…でも知っててくれたら、覚えててくれたらやっぱりそれはめっちゃ嬉しいし、それを知った上でどんな顔をするのかちょっと見てみたい…とかとかなんかそんな下心と打算をミッチミチに詰め込んでしっかりこっそり『かにちゃんより』って書いた。

一応、書いてはみた、んですけど…

まさかマジでそんなリアクションされるとは思ってないんでこっちも!?!?!?!?!?!?

もうその時点で完全に思考停止。私多分そっから先、「ぶぅえっへwwwwwwあ、はい、すみません、はいwww」しか言ってない。



そしてあのキモヲタツイッタラーかにちゃんと私という実在の人物が結びついたあとの推しの反応がこちら


「へぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜?(笑)
君がかにちゃんかぁ〜〜〜〜〜〜    (笑)」


擦り合わせしないで!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwネット上イメージと!!!wwwwwwwwwwww実際の私のイメージとの擦り合わせを今すぐやめて!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwww

そっちがその気なら私だって「へぇ〜〜〜〜〜〜〜(笑)これが生兼近かぁ〜〜〜〜〜(笑)(確かに肌は綺麗だし派手な見た目でめちゃくちゃ若く見えるけど結構ちゃんと31歳男性って感じの落ち着いた雰囲気のある方なんですね〜!!)」とか言うぞ!!!!!絶対無理だけど!!!!!無理だったけど!!!!!!ええそうですよ悔しいから今言ってるんですよ!!!!!?????


「へぇ〜かにちゃんてこんな顔してんだウケる〜(笑)」みたいな表情をしながら間に置かれたビニールシートにへばりついて顔面を凝視してくる推しの距離感があまりにも無理すぎて、もう、「ハハwwwいや、はいwwwwwwwww」しか言えなかったマジでクソ陰キャ本当に死んだかと思った。

そんなことを言ってたら前方から

「撮りますよ〜(笑)」

という声が聞こえて我に返る。そうだ、チェキ撮りに来たんだった。推しとの2人きりのカオスな数秒間に没入してて忘れてた…………ってかマスクしといて良かった〜〜〜〜〜〜!!万が一のことを考えてマスクしておいてよかった〜〜〜〜〜〜〜!!!心の底から「形に残る思い出」よりも「人としての尊厳」を重視した自分の冷静さに感謝〜〜〜〜〜〜〜!!!!お前の判断は大正解!!!!!チェキ重視してマスク外してたらお前はまず間違いなく大後悔時代に突入していた!!!!!!!間違いない!!!!!!ほめてつかわす!!!!!国2つくらいあげちゃう!!!!!


そして撮影されたチェキがこちら

ただの棒立ちのDJ松永である。 

ケイン・コスギはどうした。
やるんじゃ無かったのか。
パーフェクトボディを。

いや左手拳だけパワー込めんな。

緊張だけではない。
これは忍耐の拳でもある。
色んなことを耐えている拳でもあるのだ。



チェキを撮り終わり「早く札幌に帰って社畜しなきゃ!」と急に我に返り、その場を立ち去ろうとする私に推しが背後から「え、てかかにちゃん北海道から来たの?」と、トドメの一撃をキメてくる。もうやめて。私のライフはとっくに0よ。次回、かにちゃん、死す!よ。

それでもなんとか(うん!うん!)と最後の力を振り絞って頷く甲殻類。正直もうこの時点で泡吹いて死にそうである。カニだけに。「え〜ありがとう!!!またな〜〜〜〜!!!!」そう言って両手を上げて見送ってくれる推し。そんな推しに申し訳程度に手を振るオタク。めっちゃ半笑いで「はい、チェキですwwwwww」とチェキを渡してくるもっちー。


(何わろてねん!!!!!!!!オロオロしてる童貞クソキモオタクはそないにおもろいでっか!!!!!!!???あぁん????!!!!!)

と思いながらもそこは普通に大人なので「ありがとうございますwww」と言いながらチェキを強奪し小走りで会場を後にしたかにちゃんであった。


初号機、完全に沈黙!
予備電源も作動しません!


以上がことの顛末である。
もう、色々と無理すぎるのである。

なんかもう、あの時のビニールシート越しの兼近の「へぇ〜(笑)?」の表情に純粋な好奇心とちょっとのS心みたいなものが垣間見えてしまった気がして、私のM心があれからざわついて仕方がないんです…どうしたらいいんですか…これは恋ですか…?




「またな」

と君が言ったから…
今日は君と僕の「またな」記念日…


…何言ってんだろ。もうやめるわ。



























兼近本当にお誕生日おめでとう!
生まれてきてくれてありがとう!
またな!

🦀

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