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QuizKnock 須貝駿貴さんの講演会に行ったら、少しだけ前向きになれた

11/23(土)〜24(日)で東京に行っていました。
目的はQuizKnock 須貝駿貴さんの講演を聞くためです。

そもそもQuizKnockを知らない方のために、少しだけ紹介をさせてください。

QuizKnockは東大王に出演されていた伊沢拓司さん率いる集団です。「身の回りのモノ・コトをクイズで理解する」をコンセプトに、WebメディアやYoutubeを通してさまざまな知識を発信されています。

このQuizKnockが最近好きで、とくにYoutubeの方は毎日見ています。

魅力はまた別のエントリーで書きたいのですがこの記事では、先述したようにメンバーの1人である須貝駿貴さんの講演会へ行ってきたので、そのお話をします。

まず、今回行った講演はこちらです。

東京理科大学の学園祭の企画で須貝さんが大学院で研究されている「超伝導」について本気でお話する会。学術講演というやつです。

東京近郊に住んでもいなければ、現在社会人○年目、大学に行くなんて夢のまた夢というほどに勉強も苦手だった私ですが、わざわざ東京に足を運んでまでこの講演を聞きたかったのにはワケがあります。


私がこの講演のためだけに東京へ行ったワケ

前提として、私はQuizKnockのファンなので東京に行くだけで!無料で!須貝さんのお話が聞けるという貴重な機会です。もちろん、ミーハー心があったことはお伝えしておきます。

でも、それだけで東京に行けるほど私のフットワークは軽くないですし何よりも未来ある学生の方を対象としたお話だとも思ったので、はじめは行くのを躊躇していました。

それでも東京に赴いたのは、ちょうど人生に悩んでいたからです。

社会人になってある程度年月も経ち少しずつ、日々の仕事に成長を感じられなくなりました。

仕事以外では、何かを始めることへの恐怖が歳を重ねるにつれて大きくなって停滞している自分を感じることも多くなりました。

「私ってこのままでいいんだろうか」と悩んでいた矢先、見つけたのがこの講演です。

どうせ話を聞くなら、全く知らない人よりも自分が興味のある人の話を聞きたい。

須貝さんのように、自分の好きなことを全力でやっている人のお話を聞いたら、
何かきっかけが掴めるかもと思い東京に足を運ぶことにしました。

須貝さんのプレゼン力に感動

ここからは、講演会の感想を綴っていきます。

今回の講演は『超伝導への誘い(いざない)』と題されており、須貝さんが日々研究されている「超伝導」の超入門的なお話でした。

詳しい内容は割愛しますが、馴染みのない超伝導を水の状態変化という身近なことに例えて説明されていたのが、非常にわかりやすかったです。

終始、新しい知識が増えることを楽しみながら聞いていました。
いつだって、知らないことを知る瞬間はワクワクしますね。

また、全体を通してプレゼンがお上手だと感じました。

私は、仕事でメンバーに向けて技術的なプレゼンをすることがありますが、
どうしても一方通行になってしまうのが悩みでした。

そこを須貝さんは一対多勢ながら聞き手としっかり目を合わせて、特定の誰かに話しかけることできちんとコミュニケーションを取られていたので参考にしようと思います。

もちろん資料のまとめ方も綺麗でしたし、お話の緩急のつけ方も絶妙で真面目な内容でしたが飽きずに聞くことができました。

(スライドは是非ともどこかに公開してほしいですね。また見返したい...。)

「やりたいことは全部やる」という心意気

講演自体すごく実りのあるものでしたが、今の私にとって、それ以上に価値のあるひと言に出会いました。

須貝さんは東京大学大学院総合文化研究科 広域科学専攻相関基礎科学系という
字面からしてすごすぎる肩書きを持ちながらYoutuberとして活躍されています。

その上、ご本人は野球をしたり、筋トレをしたり、アニメを見たり、アイドルの現場に行ったりと動画で日常を覗かせていただいているだけでも多趣味なため、忙しすぎやしないか?と勝手に心配をしていました。

しかし、須貝さんは「研究も、Youtubeも、野球も全部やりたいからやってる」とおっしゃるのです。

しかも、至極当然のように。

いや、須貝さんにとっては当たり前なのです。私の方がその当たり前から外れてしまっていたことに気づかされました。

「やりたいことはやれば」いいんですよ。しかも個数制限もない。

いつからか私は好きなことをやることに人目を気にするようになっていたし、やりたいことは1つに絞らないといけないと決めてしまっていたように思います。

そんな私に「全部やりたいからやってる」のひと言は眩しすぎたと同時に、
何かと理由をつけて逃げていた自分を突きつけられた気がしました。

須貝さんのように全部高いクオリティでやることはできないかもしれないけれど、「好きだからやる」ことから逃げないでいようとこの講演中に思いました。

あらゆる人に配慮した、結びの上手さ

最後に須貝さんは、今回の講演のことを次のようにまとめられていました。

僕は東大生だけど、Youtuberであったことで普通の東大生ではできないような大きな会場でお話ができた。

Youtuberだけど、東大生であったことで普通のYoutuberではできないような学術講演ができた。

それと同じように何かと、全く違う何かが出会うことで新しい何かが生まれる。

今日ここに来てくれた人たちは、みんな何かしらのプロフェッショナルだと思います。そのプロフェッショナルを持って僕と共同研究をしませんか?


この日、東京理科大学に集まっていた人全員が超伝導ないし物理の研究をしているわけではなかったはずです。

私のような、ただのファンだって大勢いたと思います。

その一人ひとりを取り残さないよう、ここにいる人全員を「何かしらのプロフェッショナル」と称して僕と一緒に新しい何かを生み出しませんか?と投げかけたのです。

ご自身の立場を十二分に理解されていて「あぁ、上手いな」と思わざるを得ませんでした。

少し話は逸れますが、私は自分が求められている役割を全うしているアイドルが好きです。ファンの前に立つときはいつも笑顔であったり、ライブのときは全力であったり。

この講演会で、聴衆の誰ひとりとして置いてけぼりにしなかった須貝さんに「アイドル」を感じ、より一層好きになりました。(QuizKnockのみなさんをアイドル視しているわけではないです)

少しだけ前を向いて帰ってこられた

結論、思い立って東京に行ってよかったと思います。

「超伝導」という今まで知らなかったことを知ることができたし、自分の仕事に繋がる部分の参考にもなった。

やりたいことは全部やっていいと勝手ながら背中も押してもらえたし、好きな人の好きなところがまた1つ増えました。

とにかく!とにかく!!いいことずくめでした。

人生に悩んだとき少しでも興味がある人のお話を聞くこと、すごくオススメです。

それがたとえ自分に関係のない分野でも、今回の私みたいに前を向くきっかけに繋がるかもしれません。

更新履歴
2023/11/2 : 衍字修正をしました。
2022/7/24 : 文章を読みやすく調整しました。

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