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百円の記〜ピンサロであったこと①

 敬老の日。フラットフラミンゴという天満のライブバーでライブがあった。夕方まで神戸で仕事したあと電車でお店へ向かう。大阪駅で環状線に乗り換え天満駅に到着。初めて行くお店なので詳しい場所とかわからんけどジャズのライブとかやってそうな店の名前かな、だったら天満いうても北浜に近い方なんかなと勝手に思い込んでいた。改札を出てスマホで場所を調べてみると天満駅から歩いて30秒ほどの、北浜のオフィス街とは雰囲気が正反対の、食いもん屋がゴチャゴチャしたところにお店はあった。
 休日の夕方とあって駅前から直結してる激安呑み屋街の路地は若く健康そうな酔客で溢れている。私が大阪で暮らしていた10何年か前にはこんな小便臭い路地に若者が連れ立って呑み歩く光景はなかったように思うが、昼酒嗜むのも異性にモテる要素の一つですというミーツリージョナルの刷り込みによってか、それとも日本全体総動員でアルコールに現実逃避を求めて突っ走り始めてるのか、休日の昼からでも街角で気軽に酒かっ喰らう奴が増えたなぁと感じる。
 ゆるくカーブした環状線の高架下をグーグルの地図に従って歩く。カーブに沿って寿司屋、焼肉屋、居酒屋、焼肉屋、居酒屋、焼肉屋の暖簾が連なっていて、何軒目かの焼肉屋の向かいにフラットフラミンゴが入った雑居ビルがあった。ビルの入り口にはオンデマンド印刷っぽく質感がテラテラしたタイ古式マッサージの看板が置かれてある。古式があるってことは新式もあるんだろうかと考えながら、おや?と思い出した。私はたしかそのとき25歳だったから、今から遡って17年くらい前に、この雑居ビルの何階かにあったピンサロへ行ったことがある。古式マッサージの看板はおそらくその頃はレモンとかトマトとかキノコとか八百屋みたいな名前のピンサロの看板だったと思う。

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百円の記〜ピンサロであったこと①

カニコーセン

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カニコーセン

播州スラッジフォークと銘打って自分探しのグレイトジャーニー https://www.kanikoosen.com/
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