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0円の記〜10月17日のライブのこと

タダ読みブログの頃はライブのレポートをよく書いてたのだけど、あれはあれで面白くしたいと思って他人の気持ち完全無視して書いたり、けど嫌われたくない人のライブに対しては一切ケチつけるようなことしなかったり、セコいつーかなんつーか、自分で自分のこと情けなくなる、だからやめとこ思ってたけど一昨日のライブはちょっと良かったので短くレポート書いときます。

一昨日はなんばベアーズで「病気マサノリの日」というブッキングライブに参加した。出演者それぞれに病気マサノリくんが舞台上で絡むというという企画で、打ち合わせもなく、どの出演者も普段から病気くんと近しいという感じでもなく、たぶん一昨日ベアーズに居合わせた人みんながライブ全体うまくいくのかどうなのか、不安というか心配というか、けど病気くんやったら何とかなるんやろみたいな、そんなことを思ってたかもだけど結果的にめちゃくちゃ病気くんが頑張って面白かった、という素晴らしい会だった。出演者は病気マサノリくんと他4組で全員ソロ。私は仕事終わってライブが開演したぐらいにベアーズに着いたのだけど、荷物を置きに楽屋へ入ると桜川春子さんの衣装やカツラが置いてあったり、佐伯誠之助さんの改造ギター(サンドイッチ先輩)が壁に立てかけてあったり、各々がライブするための道具がただ並んでるっていうその光景を見ただけでも笑けてきた。最初に病気マサノリくんのライブがあって、病気くんのライブがどんなんか説明するのは難しいのだけど、舞台の上には何もなく、病気くんがトントン跳ねながら全身の振動というか体内から発せられるエネルギーというか、そんなんを用いてお客さんをニコニコさせるロックを奏でる。続いて桜川春子さんで、春子さんは10年ぶりにベアーズに出たと言ってたけど、吉本興業の劇場に例えるなら春子さんのライブはなんばグランド花月みたいな感じなので、ベアーズはどちらかといえばよしもと漫才劇場か道頓堀ZAZAみたいな感じのとこもあって、若干つかみつらそうな感じもあったけど、最終的には上沼恵美子の貫禄で病気くんとの絡みも大成功。見ててなんかプレッシャー感じる。でカニコーセン。こないだ彦根で病気くんと2マンライブした流れもあったので絡み的なんはうまく合わせてもらった。お客さんも多かったからライブは結構張り切ってやった。

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ほんでユウコスパゲティちゃんで、何年か前に梅田ハードレインで病気マサノリくん、愛知のジェット達さん、カニコーセンみたいな暑苦しいブッキングの時にも、なぜかスパゲティちゃんが紅一点で挟まって演奏してたことがたしかあった。ベンリーみたいな抜けのいいポップソングを弾き語る女の子なのだけど、なんでかこうゆうゴツゴツしたブッキングに誘われる運命。病気くんとの絡みは、ロッドスチュワートみたいなガラガラ声の男臭いミュージシャンに設定した病気くんが、スパゲティちゃんの歌にめちゃくちゃな合いの手を入れて最高に笑った。ライブが進むごとに病気くんの動きも良くなってきて、出演順の組み方も申し分なく、ではお願いします!ていう流れで佐伯誠之助さん。やんややんやの大喝采。病気くんと佐伯さんの絡みはスーパーセッションだった。全編で佐伯さんのやった曲を

(佐伯さんの曲がわからない人がいるかもしれないのでYOUTUBE載せときます。見てから続き読んでください。)

その都度病気くんが身一つでカバーしていく流れで、そのカバーに佐伯さんがサンプラーでまた絡んでいったり、うんこでハモったりラップしたりヤバい即興の応酬を見てる私は笑いながらも二人の計算と技術と開き直りに感心しきりで、このたまらん異種格闘技戦は今この時しか見れないんだなと思うと、ありえへんほど値打ちあるもんにも感じられ、まじベアーズすごいと思った。

なんばベアーズにライブで呼んでもらうのは年に1〜2回しかないけど、もともと自分はベアーズで活躍してるような曲芸っぽいミュージシャンに憧れて35歳からカニコーセンやりだした経緯もあり、しかしライブハウスより居酒屋とか喫茶店とか本屋でライブする系の音楽(ほとんどがアコギの弾き語り)を一人でやった方が小遣い稼ぎの上では合理的だなと感じたり、案外自分は曲芸とかアドリブとか苦手だなと自覚したりで、徐々にライブハウスから足が遠のいて、関西弾き語り組合みたいなノンビリした方向性に変わった。それはそれで無理なく年相応みたいな気もするし、ライブハウスで包茎チンポ晒して勝手に傷ついたり誰に求められてそれやってんの?みたいな葛藤からは完全に逃れれるし、仕事しながら月に何度かの楽しみとして弾き語りやればいいのだけど、佐伯さんと病気くんのハイパー禅問答見たら、やっぱこれや!と憧れが蘇る感じがした。脈々と細長く受け継がれるベアーズの伝統をスーパーセッションに見た。

コーヒーやお酒や本や洋服やラーメンを売る場所でのライブは、ライブハウスでするライブほどには無茶は出来ない。やってまう時もあるけど、お店の印象とか経営に差し支えあったら悪いし、迷惑かけちゃいけないっていうのがあって、なんとなく言いたいことも言えないポイズン状態ではある。けどお店とのコラボ感が加わったり、ライブハウス嫌いな客層に見てもらえたりできて、それはそれで良い面が沢山あるのだけど、まあ基本的に余興ぽくなるというか、餃子摘みながらビール飲んでる人の前で「生きるって悲しいよね」みたいなことを歌ったとして、なんとなく場違いだなって感じは自分の中に残る。楽しくはあるけど同時に虚しさも生まれる。その虚しさも楽しげに見せたらええのだけど、そんなややこしいこと考えずにベアーズのステージで思ったことを思った通りにやるのが、本心に近いのかなと一昨日のライブで思った。ベアーズにライブ見に行ったり出たりできるギリギリの範囲に自分が住んでる家があって本当良かったなって思う。

追記
自分のライブ終えて楽屋に戻ると佐伯さんが居て、最近痛風の発作でお酒を控えてるという佐伯さんに、自分のノイローゼのこととか打ち明け「やっぱ厄年とかってありますよね」みたいな会話をしながら、私は菅笠とサングラスを外し、逆に佐伯さんは東山の金さんの桜吹雪が右肩にあしらわれた長袖ランニングの上に手描きオメコマークがあしらわれたタンクトップを重ね着してる最中で、いろいろ悲しい事件が続く世の中やけど、なんかほっこりできるこんな場所も残ってて、良かったなと思いました。

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カニコーセン

播州スラッジフォークと銘打って自分探しのグレイトジャーニー https://www.kanikoosen.com/
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