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百円の記〜TENGAへの道

10月になって涼しい風が吹き出してから徐々にノイローゼの具合も治まってきた。新開地の路上でおっさんが寝転んでるのを見てもイライラしなくなったので情緒もだいぶ安定してきたように思う。何が原因でノイローゼになったのか、色々と原因を探して本を読んだりカウンセリングに行ったりして、育った家庭が機能不全だったとか、複雑性PTSDなのではとか、適当な理由付けをしてその都度多少は気持ちを軽くしてたけど、理由なんかべつに何でもよかったのかもしれない。自宅の外壁を水色に塗り変えして風水が乱れた、ご先祖さまの墓参りを怠った、酔っ払って道端で立ちションした時に蛇に小便かけてもた、自宅が建ってる場所が江戸時代は処刑場だった、4才だった私の眼の前で父親に顔面殴られた母親の鼻からキラウエア火山の噴火みたいに大量の血が吹き出た、父親が家に灯油を撒いて焼こうとし私以外の家族は私を残して逃げてしまった、残った小学3年の私に母親は「これでなんとかし」と手渡したお金が1000円だけだったなどなど、トラウマだったにしても呪いや祟りにしても、原因を突き止めることは不可能かつ無意味で、けど単純に〝自分の性格が悪い〟と考えるのもちょっと辛すぎて、だから今回は子供の頃の家庭環境が悪かったってことにしただけで、だからといって今更実家の両親に恨みをぶつけたり具体的な手立てを講じるたりするわけでもなく、ただ淡々と日々を過ごしながら自分の中で波が静まるのを待つしかなかった感じ。けどまあ壺や掛け軸買ったり外壁をオレンジに塗り直したりしてお金が掛からんかっただけ良かったかなと思う。なんしか今年の春暖かくなりだしてから性欲の高まりと共に急激に情緒がおかしくなり、秋涼しくなりだして徐々に安定するのって、ノイローゼ云々やなくてただのサカリやん、自分の金玉に自分が振り回されてるだけやんてノイローゼなる前から知ってたけど「思うように射精できなくてツラいです」って言うと誰も私の愚痴を聞いてくれないので、ちょっと格好つける感じで「ノイローゼで悩んでます」と言うてただけな気もする。春夏の間は裸の女のことばっかり考えて目が真っ赤に充血してたけど、秋になってホットパンツとかノースリーブとか肌を露出してる女の人が視界から消えた途端にホルモンの分泌具合も整いだして、氷室京介の歌じゃないけど季節が僕だけを変えて、ただ一人立ち尽くして、馬鹿だね間抜けなピエロ。ほんまノイローゼぶって自殺とかしんかっただけ良かったなぁと思う。

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カニコーセン

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カニコーセン

播州スラッジフォークと銘打って自分探しのグレイトジャーニー https://www.kanikoosen.com/
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