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女の子でもかっこいいと言われたい

クロスドレッサーという言葉をご存じですか?
私がこの言葉に触れたのは、数か月前のことでした。

「クロスドレッサー」とは、自分の身体の性と異なる性別の服装をする人のことを指すそうです。理由は様々で、趣味・ファッション・変身願望・宗教上の理由など。
クロスドレッサーについて説明する記事を読んだとき、自分の中でモヤモヤがすっと晴れるような思いがしました。

私は女性ですが、男性物の服を好みます。髪を短く刈り、全身メンズアイテムで固めることもありますし、家族に「男みたい」「かっこいい」と言われたり、服装のせいで男性に間違われたりすることに満足感を覚えていました。
と言いつつも、自分の身体の性別に違和を感じたことはありませんし、自分が女性として扱われることに苦痛もありません。女性らしい服も持っていますし、女性服にも興味はあります。

ボーイッシュは、いつか卒業しなければならない。大人の女性になるためには、「かっこいい」と言われたいなどという願望は捨てなければならない。自分が男性っぽい服装を好むのは、自分が精神的に未熟だからと考えていたのです。

ちなみに、自分が男性に間違われた体験を話すと、家族は「失礼な人だな」と言います。
家族は自分が個性的な恰好をすることを認識しているでしょうが、異性装を好んでいること、男性と間違われても別段かまわないことを知りません。
「失礼だな」という家族の反応は、自分が男性らしい服装を選んでいることを否定されているような気がしてしまうのです。

数ヶ月前、自分がクロスドレッサーという言葉にカテゴライズされることを知った時、安心感を覚えました。治すべきものではない、そのままでいていいのだ、と自分を納得させ自分を認めることができたと思います。
家族には何も伝えてはいませんが、自分らしさを自分で認めることができたのは、一歩踏み出せたのではないか、と感じます。

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