藤原寛二

楽器関係の仕事をしています。ギター、ベース、ドラム、DAW、PAなど色々なパートを扱い…

藤原寛二

楽器関係の仕事をしています。ギター、ベース、ドラム、DAW、PAなど色々なパートを扱います。 動画やマニュアル等のローカライズや、映像制作にREC&MIXまで行っています。 アーティストの音作りなどのサポートや、色々な研修も実施しています。

最近の記事

アコースティック楽器の専門用語の翻訳

 楽器に関しての専門用語は時にあいまいで、英語から日本語に翻訳する際に苦労することが多い。デジタル機器などの技術的な用語などはマシなのだが、アコースティック楽器のそれに関しては非常にやっかいな場合がある。 特に、動画で話者が話しているニュアンスを伝える際に、日本語の選択によっては違うニュアンスとして取られることもある。これは読み手の知識やバイアスにも影響されるが、つくづく言葉とは不完全で難しいものだと感じる。  例えばシンバルで使われる"Projection"。見た目に関して

    • マニュアルとクイックマニュアル

      主にデジタル機材の話だが、商品のマニュアルとは別にクイックスタート(マニュアル)が付属していることがある。(もしくはDLできる) このように2つの”マニュアル”が存在する場合に、個人的にはクイックスタートに興味が出る。 操作などに関してはマニュアルを読めば、当然のことながら事足りる。 マニュアル作成に関わったこともあるが、そもそもマニュアルは一字一句を吟味して作成されている。 それなのにクイックスタートをわざわざ作るということなのだが、 ここにメーカーの工夫や特性を感じる。

      • 外からのイメージ

        UKの有名な楽器店のAndertons MUSICのHP(https://www.andertons.co.uk/) を見ていて、多くの商品に独自に追加した文言が表示されていることに気がついた。 これ自体は、「どんな商品なのか?」というのがすぐにわかるものが多い。 初心者や、特定のカテゴリで比較したり、ただ探索している人にとっては助かるものだと思う。 作業に少しは楽しさが加わるだろうし、良い効果が見込める。 何より、マーケティングのセオリーをしっかり踏襲している。 個人的に

        • Live Custom Hybrid Oak

          縁があって、 YAMAHAのLive Custom Hybrid Oakというドラムセットのビデオ撮影のREC&MIXを担当させてもらった。 自身がドラマーとしてプレイすることもあるが、今回はエンジニア目線で感じたことを書く。 前モデルにあたるLive Customはスネアを所有しており、発売時にも関わっていたので特徴はよくわかっているつもりだが、NAMM2019でHybrid Oakが発表されてからどういう進化を遂げたのか気になっていた。 個人的に一番気になっていたのは、

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          ギターのコンプレッサー

          色々調べている時に、ギターのストンプボックスタイプのエフェクターの大半が、ROSSとオレンジスクィーザーがもとになっているという情報に出会った。 コンプレッサーにはVCAやOPTICALなど色々なタイプがあるが、ギターに関しては多くのものがOTAで、しかもHard kneeだという。 ちょっと面白かったので、機材に詳しく音楽制作も行っているギタリスト数人に、Soft kneeのコンプがガッツリかかったボーカルのみのサウンドを聴かせたところ、 コンプレッサーがかかっていると

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          書きたいこと

          noteを始めてみる。 自分は楽器業界に身を置いている。 とはいえ、会社員というわけでもない。 「そもそも自分の立ち位置ってなんなんだ?」 と考えた時に、「もっと自由に発信して良いのではないか?」と思ったのが始めるきっかけだった。 普段は、楽器に関わる様々な情報を集めたり、それらをアレンジしてセミナーや研修、サポートをすることが多い。 このnoteで書いていくことの一つに、こうして集めた情報やノウハウを書きたいと思っている。 何故そう思ったかというと、数年前から英語を勉

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