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【清潔コラム】ゴミ拾いとYOGA vol,2

ヨーガの教えには、「清潔:シャウチャ」というものがあります。

日々を豊かに過ごすためにも、瞑想を深めるためにも、日々の丁寧な行動が大切で、その一つが「清潔」なのです。シャウチャがヨーガの教えの中で、どのような位置付けなのかをお話ししたいと思います。

ヨーガは、ポーズの練習、呼吸法、瞑想だけでなく、これらを深めるための日常の過ごし方、さらには生き方までもがヨーガの実践です。日々の生き方、ポーズ、呼吸法などを含む、ヨーガの実践は八つの段階があり、この八段階を「アシュターンガ・ヨーガ」と言います。

①ヤマ(禁じられている五つの戒律)
②ニヤマ(勧められている五つの戒律)
③アーサナ(座法)
④プラーナーヤーマ(調気法)
⑤プラッテャーハーラ(制感)
⑥ダーラナー(集中)
⑦デャーナ(瞑想)
⑧サマーディ(三昧)

①ヤマ
②ニヤマ
は、道徳的人格を調整し

③アーサナ(座法)
④プラーナーヤーマ(調気法)
は、肉体的人格を調整し

⑤プラッテャーハーラ(制感)
⑥ダーラナー(集中)
は、感情的・心的人格を調整し

⑦デャーナ(瞑想)
⑧サマーディ(三昧)
最後の2つは、精神的・知的人格を調整します。

外側から内側、粗大なレベルから繊細なレベルまで、自分を調整していく道がヨーガの実践です。
シャウチャは、②ニヤマ(勧められている五つの戒律)の一つなのです。

瞑想を深めるためには、マットの上のヨーガだけでなく、日常の過ごし方が大切になります。そのために、ゴミ拾いという活動は、わかりやすい活動で、はじめやすい活動だと思います。自分の部屋や身の回りだけでなく、自分の生活圏内をキレイにすることは、自分だけでなく、他者にも貢献できる活動です。

消費者から貢献者への成長が、人の成熟と言われるので、ゴミ拾いは、お金がなくても、時間がなくてもいつでもできる貢献活動になります。
自分の部屋は、自分が掃除するしかありませんが、街のゴミは誰かが片付けてくれると皆が思っていたらずっとそのままです。誰かが拾うのを待つのではなく、自分から進んで拾ってしまうと気持ちいいですよ!

貢献することで、人は自己受容感、自己価値観が高まります。そして、ゴミ拾いは「やってよかった!」と思うことがあっても、「やらなければよかった」にはなりません。小さな規模でも、社会に貢献して、やってよかった!と思えることは、精神的に安定をもたらし、自己受容感を高め、間違いなくヨーガの瞑想を深める土台になります。

街もキレイになり、心もキレイになり、日常でのヨーガの実践もできて、一石数鳥!

清潔夫に憧れてやまない 谷戸康洋


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