数は力

昔からTwitterの凍結処理とその対応の乱雑さは多くの人々の非難の対象になっているが、そんなことは織り込み済みなので、ネット上のアドバイスを参考にしながら異議申し立てを続けている。


ただ、もうTwitterというプラットフォームには実にウンザリしている。


今回の凍結も、『推しの子』を巡る僅か数時間のやりとりの中で決行されたと考える。

こちらの口調もいつもの調子だったので、とりわけ過激なヘイトスピーチに捉えられるとは考えにくい。


じゃあ可能性としては、短時間での大量の通報によりAIか何かが反射的に反応したのだろう。あくまで推測だが。

恐らく彼らは自覚的だ。26万フォロワーを持つ暇空茜は、


「暇アノン」と呼ばれる自分の手下たちの存在に自覚的だ。

さぞ王様気分で気持ち良かろう。

もはやテロ集団の指導者だ。


この件に限らず、僕は絶えず「数は力」であることにウンザリしていた。

アニメで言えば覇権主義・売上至上主義、マイノリティに対する執拗な攻撃と「炎上」、そして近年は政治にまで及び、れいわ新選組を除く全ての政党が自民党という「多数勢力」に徐々に擦り寄っていくという、大政翼賛会さながらの様相を呈している。


もう、ウンザリである。

この国は「数の力」でマイノリティや少数意見を徹底的に叩き潰し口封じをする、民主主義を捨てた国となった。

つまり全体主義だ。


その状況に知り合いには苛立ち、言葉がどんどん過激になっている人もいる。

あるいはTwitterから離れ、mixiに戻った友人もいる。


僕は途方に暮れるしかない。

このまま仮にTwitterが復活しても僕の声は「数」でイキり倒す人々には届かないだろうし、ブログやnoteに切り替えても一緒だろう。


「沢山の人々が集うこのムラにいる俺、正義!」

僕はこれを「日本型全体主義」と称した。

ナチズムと違うのは、独裁者を名乗るほど責任感のあるリーダーが生まれないことだ。



このままTwitterもアニメも日本も、「多い方につけばいい」という短絡的な発想で、もはや戦争など必要とすることもなく、焦土と化すのだろう。

この国民は歴史から何も学ばない。


僕はこの「黄昏時」、いや「断末魔」の瞬間をぼんやり眺めるしかないのかも知れない。

なんか、そのくらい、呆れ果てた。

日本人という最強の愚民どもに。

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