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「片付けられる自分」になるための完全ロードマップ

こんにちは!
X(旧twitter)で毎朝、お片付けについて『とにかく刺さる!』と話題(笑)の発信をしています、かんなと申します。

今でこそこんな発信をしていますが、私は20代での一人暮らしでゴミ屋敷を爆誕させた、生粋の『片付けられない人間』でした。
紆余曲折しながら、足掛け15年かけてお片付けを克服し、今があります。

このnoteでは、私の15年を振り返って「これが克服の最短ルートだ」と確信した内容を体系的にまとめ、約6万字に詰め込みました。(長すぎるので、前編・中編・後編と、3つの記事に分かれています)

そもそも「片付けってなんだっけ?」というところから、「なんで片付けられないの?」「なにから始めたら?どうすればいいの?」「挫折ばかりするのはなぜ?」といった部分まで、本質を論理的にお話しています。

もちろん、完全ロードマップですので、片付けに欠かせない収納の考え方についてもしっかりと解説し、これ1冊で「片付けられる自分」になれるように、半年以上を費やして全力で執筆しています。

本書で、一人でも多くの「片付けられない」と長年嘆き続けていらっしゃる方の、大きな変化のきっかけになれたら嬉しいです。


このnoteはこんな方におすすめです
 

「とにかく片付けが苦手、片付けられない」
「何度片付けてもすぐに元通りになってしまう」
「いい加減、片付けられるようになりたい」
「自分に自信を持てないのはもう嫌だ」
「今度こそ、汚部屋を脱出するぞ!」
「片付けられるようになって、絶対人生変えたい」
「どのくらい捨てればいいのか分からない」
「何を減らせばいいのか分からない」
「とにかくモノが捨てられない」
「何から始めていいのか分からない」
「本当に自分に片付けが克服できるのか疑問」
「片付け本を読んで実践しても、毎回挫折してる」
「抽象的じゃなく、論理的に教えてほしい」
「人には聞けないから、本を読んで解消したい」

上記のように思われている方には、私の15年がお役に立つと思います。

またこのnoteは、かんなの公式LINE内で先行発売していまして、すでにたくさんのご感想をいただいているので、その一部を抜粋してご紹介しますね。
 

沢山いただいた中からの抜粋ですが、とても嬉しいご感想をいただいております。そんな気になる中身ですが、ここからは、本書の冒頭部分をチラっと無料公開しようと思います!

それでは、どうぞお楽しみください!


お片付け完全ロードマップ ~前編~


はじめに


お片付け本を読んだり、SNSで見た収納術を真似したり…

「自分なりに色々やってるのに、いつも挫折する」
「必死に片付けても、すぐ元通り…」

お片付けに悩まれている方は、こんな経験、一度や二度じゃないと思います。

実は、こうなってしまうのには原因があります。

それは、”片付け方”に意識が向いているから。
「どうやって片付けるか?」に、必死になっているからです。

「いや、そりゃそうでしょ?」という声が聞こえてきそうですが、大切なのは、実はそこではありません。

世間にはたくさん、”片付け方”が書かれた本が出ていますし、ネットを調べても色々と出てきます。
どれを読んでも、間違ったことは書いてありませんし、正しく行うことができれば、成果は出るはずなのです。

では、なぜ全員が片付けられるようにならないのかというと簡単で、『あなたに合わせた方法ではないから』です。

ダイエットに置き換えて考えてみてください。
世の中には、ダイエット関連の本や情報があふれています。それでも、ダイエットに成功している人は、驚くほど少ないですよね?
多くの人が、あらゆる”痩せ方”を試しては、挫折を繰り返しています。

りんごダイエットが流行れば、りんごがスーパーから品薄になり、糖質制限ダイエットが流行れば、ロカボ商品が次々と売れます。なのになぜ、ダイエット成功者の声が大量に聞こえてこないのでしょうか?

それは、いくら画期的な方法でも、どんなに素晴らしい技術でも、それを実践するのはあなた自身であって、活かせるかどうかは自分次第だからです。

あらるゆものにおいて、世間のほとんどが、目先の「やり方」にフォーカスを当てます。「正しいやり方」を探し求め、自分をそこに当てはめようとします。その方が答えが明確な分、考えずに出来て楽だからです。

でも、本当に結果を出そうと思ったら思考停止ではダメで、『自分に合わせてやり方を選ぶ』必要があります。

例えば、運動が大嫌いな人がランニングをしても、長くは続かないですし、白ごはんが大好きな人が糖質制限をしても、ずっとは続けられません。

それと同じことで、どんなに素敵な収納術も、素晴らしいお片付け法も、あなたがムリなく続けられる方法でなければ、活かせないし続かないのです。

ですが困ったことに、それには明確な答えがありません。誰も教えてくれませんし、自分であれこれ試して、試行錯誤するしかないのです。

そんな、本には載っていない、誰も教えてくれない部分を言語化したものが、私の発信している『片付けられる自分になるための考え方』なのです。


本書の読み方

本書は、あなたの人生を劇的に変えるほどの大きなきっかけになりたいと、私の学びと経験で得た『片付けられる自分』になるための考え方を、惜しみなく詰め込んでいます。

ただ、もしもあなたが、SNSでお片付けについて発信している私を見て、「片づけ上手な、自分とは別次元の人」とか、「かんなさんには出来ても、自分には無理だろうな」などと思っているのなら、本書の効果は半減してしまいます。

なぜなら、私はお片付けを克服した『少し先の未来のあなた』であり、決して他人事ではないからです。

人は感情で動く生き物です。
「自分にはムリだ」と信じていることは、叶えようと必死になることもありませんし、「自分には関係ない」と思った瞬間、心はひとつも動きません。
心が動かない状態で、行動なんて出来るわけがないのです。

ただ本を読んでやる気になっただけでは、片付けられるようにはなりません。それは、あなたが一番ご存じだと思います。行動しないことには、変化は起こりません。
ですからどうか、本書を「自分事」として読み、心を動かし、行動に繋げてほしいのです。やる気になっただけで行動せずに終わるのは、もうやめにしましょう。

そして、途中で疑念が浮かんでも、まずは最後まで読んでみてください。「なんだか難しい」「自分には合わない」そう思った時点で試合終了です。本書からは、何も得る物がなくなってしまいます。

せっかく私に期待してくださったあなたには、少しでも何かを受け取って、今後の人生に活かしていただきたいのです。

そして最後まで読んでいただいて、何か手ごたえを感じてくださったなら、ぜひ、何度も何度も読み返してください。

本を一度読んだだけですべてを理解し、すぐさま人生が激変したという経験はないと思います。くり返し読んで理解を深め、出来ることからで構いませんので、行動に移していただきたいと、強く強く願っています。


かんなの過去

”私は少し先の未来のあなたです”とお話しましたが、本当に私はほんの数年前まで、今のあなたと同じ…いえ、今のあなたよりもずっとひどい暮らしでした。

元々お片付けが出来たわけでも、頭が良いわけでも、センスがある訳でも何でもありません。ただ「変わった」だけなのです。

人はいつからでも、いくらでも、変わることができます。

それを信じていただきたいので、ぜひ私の恥ずかしい過去を聞いてください。きっと、これから創るあなたの未来に、希望を持っていただけるはずです。

***

「かんなさんは、お片付けが得意なんですね」

SNSでお片付けの発信をしていると、必ず言われる言葉です。そのたびに、なんだか申し訳ないような気持ちになります。私は今も昔も、お片付けが得意なわけでも、好きなわけでもないからです。

それに自分のことを、かなりのズボラだと自覚しています。謙遜ではありません。笑っちゃうほどの事実です。

私は20代前半に、当時上京して一人暮らししていた7.5畳のワンルームを『ゴミ屋敷』にしたほどの片付けベタでした。

近年テレビで、汚部屋に住んでいる芸能人が取りあげられ、悲鳴の上がるようなお部屋がプロの手によって蘇る…といった企画を目にしますが、お恥ずかしながら、あれに近い状態でした。

床は、数えきれないほどのゴミ袋で膝の高さまで埋まっていて、獣道すらなく、フローリングの色もわからない。

居場所は、つま先でゴミ袋をかき分けて歩かないとたどり着けない、ベッドの上だけ。見渡す限り、ゴミ、服、雑誌、雑貨の山…まさにカオスでした。

カーテンレールには洗濯物干しが年中ぶら下がったままで、足元のあちこちに、いつ着たのか分からない数えきれないほどの洋服が散乱。唯一の収納だったクローゼットはパンパンで、扉の前にモノを積み上げていたせいで、"開かずの間"と化していました。

毎日何かを探していて、毎日何かがなくなって、毎日モノが溜まっていく…。何か持ち込むと必ず失くしてしまう部屋だったので、自分で自分の家を「うちはブラックホールだ」と言っていました。(黒歴史です)

数年後、初めて家を訪ねて来た母を泣かせたのは、言うまでもありません。

***

そうなんです。今では考えられないレベルでした。本当に、壊滅的にズボラだったし、片付けられなかったのです。

そこから長い年月をかけて、少しずつ…本当に少しずつ、やる気を出して片付けては、即日リバウンドという悪夢を、本当にうんざりするほど繰り返しました。

そうして繰り返すこと、気づけば15年。

私は、片付いた部屋を諦めきれず、必死にもがき続けて、ようやく人様を家に招き入れられるレベルに「克服した」というだけの人間なのです。

これは片付けを克服するほんの少し前、30代になって知ったことですが…

私は、「片付けられない障害」とも呼ばれている
ADHD(注意欠如・多動性障害)による記憶力の弊害と

こだわりが強く、完璧主義になりがちな
ASD(自閉症スペクトラム症)という、
先天的に2つの発達障害を持っていたことがわかりました。

いわゆる、「大人の発達障害」と呼ばれるものです。
(本書では発達障害についての説明は割愛します。ご存じない方は、そういうものがあるんだ、くらいに思っておいてください)

元々、うっかりミスや忘れ物が多いため、お片付けを克服した今でも、部屋は片付いているのに、昨日まであった書類がたまになくなることもありますし、時にはスマホを探し回ることもあります。

元来ズボラなので、収納のすべてにラベリングをしたり、細かな物まで分類してキレイに並べて…なんてこともしていません。

何が言いたいかというと、「全く完璧じゃない」ということです。ズボラな性格や、生まれ持った特性からして「完璧になんてできない」と言った方が正しいかもしれません。

でも、そんな私でも、『いつでも人を呼べる家』を維持できているのです。

ですからどうか、安心してください。お片付けは克服できます。あなたが今どんな状態であろうとも、あなたには可能性しかありません。あなたの現状は伸びシロでしかないのです。

もちろん私も、克服するまでの15年間は、こんな楽に片付けられるようになる日が来るとは思えませんでした。

毎日仕事から疲れて帰ると、荒れ果てた部屋にため息が出て、片付けたくてもどこから手を付けていいかわらかない…そもそも、そんな時間も気力もない。「片付けたい」と思いながら、ずっと「片付けられない」と苦しんでいたのです。

「どうして私は片付けもろくに出来ないんだ」「大人なのに情けない」「子供に申し訳ない」「母親失格だ」そんな風にずっと自分を責めていました。

その日の家事を何とかこなすことで精いっぱいで、つねに何かに追われて、いつも心と時間に余裕がない。どうしようもない気持ちでイライラしてばかりで、部屋はさらに散らかる一方。それでも誰も助けてくれない。

そんな私のイライラは家族にも飛び、部屋の汚さもあって、家庭内は喧嘩が絶えませんでした。

そんな終わりの見えないどん底の毎日を送っていた私が、今では、お片付けに悩むことはなくなり、自分を責めることもなくなりました。

いつも笑顔でいられるし、完璧にできない部分さえ「私らしい」と笑って受け入れられるようになり、イライラすることなんてほぼなくなりました。

床はいつも広々としていて、子供のお友達をいつでも招き入れられたり、友人を呼んでホームパーティーをしたり、猫とのんびり過ごして、家族で笑い合い、心穏やかな毎日を送っています。

正直もう、同一人物とは思えないレベルに変わったのです。

もう一度言います。

お片付けは克服できます。そして、人はいつからでも、いくらでも、変わることができます。

本人の意思と、行動する勇気さえあれば。


私があなたにできること

私は、片付けられなかったからこそ、発達障害を持っているからこそ、克服した者として、昔の私と同じような状況で苦しんでおられる方に、お伝えできることがあると思っています。

魔法で今すぐあなたを「片付けられる人」に変えたりはできませんが、あなたがこれ以上一人で苦しまなくて良いように、そして、あなたが早く理想の暮らしを手に入れられるように、最短ルートを示し、背中を押すことができます。

これは本当に大切なことなので、最初に覚えておいていただきたいのですが、お片付けの克服は「ゴール」ではありません。あなたが理想の人生を最大限に楽しむための「手段のひとつ」です。

15年選手の私が言いますが、長いようで短い人生、お片付けに苦しむ時間はなるべく短い方がいいです。あなたの理想の暮らしを叶えるために、本書で最速で「片付けられる自分」を手に入れましょう。

今はまだ出来る気がしなくても、心配はいりません。人は自分にできない事ほど、その壁を高く感じ、心のハードルを上げてしまうものです。あなたは悪くありませんから、そんな自分を受け入れてあげてください。

大丈夫です。
どんなことも、マインド(考え方)ひとつで世界は変わります。

本書で、あなたが楽しみながら理想の自分に変わっていけるようなお手伝いが出来たら、本当に嬉しいです。私と一緒に、笑顔で進んでいきましょう。


第一章 全体像を知る


1-1 お片付けの正体


何かを攻略するには、まず敵を知ることが大切です。というわけでいきなり答えですが、お片付けの正体は『技術』です。センスは必要なく、勉強と同じで、得意・不得意はあれど、理解して練習すれば、実は誰でもできるようになります。

ゴミ屋敷から一人で克服した私がその証拠ですし、今ミニマリストとして注目を集めている方々も、元々は正反対…汚部屋でマキシマリスト(多くの物を持つ人)だった方が、数多くいらっしゃいます。

つまり、技術を習得すればお片付けはできるようになるのですが、その技術を早く習得するのに必要なのが『マインド』なのです。

それではまず始めに、お片付けの全体像を把握しましょう。

頭の中に、地図を思い浮かべてみてください。「目的地だけ」がでかでかと書かれている地図で、どうやってそこに行けばいいか、わかりますか?

わかりませんよね?
目的地にたどり着くためには、目的地だけでなく現在地もわかって、その全体を俯瞰できる地図が必要です。それを見て初めて、どの道を進めば良いのかがわかります。

では、お片付けにおける地図を見てみましょう。


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