神奈

文芸同人誌「神奈」です。文フリ東京のある5月と11月のみソフトカバーで刊行します。それ…

神奈

文芸同人誌「神奈」です。文フリ東京のある5月と11月のみソフトカバーで刊行します。それ以外の月はnote「マガジン」にて公開します。

マガジン

  • 神奈6月号

    神奈マガジン6月号です。ヘッダー画像はphotoAC様よりらなんらなん様からお借りしました。

  • 神奈4月号

    5月文フリが中止になったので、既に完成していたデータを4月号として発表することにしました。今月は「別れ」をテーマに作品を募集しました。

  • 神奈1月号

    神奈1月号です。純文学同人誌神奈発行のマガジンです。

  • 神奈9月号

    神奈9月号です。純文学同人誌神奈発行のマガジンです。 ヘッダー画像はphotoAC様よりMKTOP様からお借りしました。

  • 神奈7月号

    同人誌「神奈」7月号です。画像はphotoAC様より☆AKA☆様からお借りしました。

最近の記事

神奈6月号

雨が降ったり気まぐれに晴れたり、肌寒かったり暑かったり、不安定な空模様の季節となりました。読者の皆様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか? お久しぶりです。神奈です。 5月の頭くらいから雨が多く梅雨のような天気でしたが、梅雨入りしたのは最近のようですね。桜の開花予想や梅雨入り梅雨明け宣言などの天気にまつわるニュースは平和で安心します。日本中で季節のことを気にかけられるくらい平穏な世の中ならよいのですが。 さて、今月号の神奈は「待つ」というテーマにしてみました。いつも通り

    • 神奈1月号

      あけましておめでとうございます。本年も純文学サークル神奈をよろしくお願いします。 さて、新しい年になりました。世間は感染症の話題でもちきりです。どうなることやら。読者の皆様とサークルメンバーの健康を願うばかりです。 季節は厳しい冬ですね。屋外は冷蔵庫の中のような寒さです。気が滅入りがちな季節ですが、無理をせず自分のペースを見つけていきたいものです。筆者も毎日どうにかこうにか執筆の時間とエネルギーを確保しています。一番寒い時期はそう長くないでしょうから、地上が少しずつ暖かく

      • 神奈9月号

        月が変わった途端に涼しくなって、一気に秋めいたものですから驚きました。名残惜しさを感じる余地がないくらい季節が落ち着いてしまって、人の心は追いついたり、追いつかなかったりではないでしょうか? 秋はよい季節です。食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋など、様々な修飾語が付くところを見ると、人間の活動に適した季節なのだろうと推測できます。ただ後に待ち受けているのが厳しい冬だという寂しさをも内に秘めている気がします。文化的活動に耽るのもよいことですが、創作も忘れず地道に行っていきたいもの

        • 神奈7月号

          お久しぶりです。梅雨と夏の狭間で天候が不順な日々が続いております。全国的に連日悪天候で、大雨や雷の激しい音が鳴り響いています。かと思えば急に晴れて強烈な日差しが降り注ぐものですからこの時期の天気は分からないものです。本格的な夏が到来したら何をしようか考えてみても、このパンデミック下では夏らしい行楽を楽しむことなど難しいという結論に至って悪天候がますます憂鬱になるといった具合ではないでしょうか。 さて、今月号の神奈は「新しい/古い」というテーマを選びました。季節などは関係なく

        神奈6月号

        マガジン

        • 神奈6月号
          4本
        • 神奈4月号
          6本
        • 神奈1月号
          4本
        • 神奈9月号
          3本
        • 神奈7月号
          5本
        • 神奈3月号
          3本

        記事

          神奈3月号

          立春から一月あまりが過ぎて、すっかり春めいてきたように感じます。春は素晴らしい季節です。始まりと再生の頃合いです。豊饒神デーメーテールの悲しみも収まってきたのかと推測できます。この希望と期待が胸の中で膨らんでいく気持ちは春にしか味わえないものです。しかし若き春はすぐに過ぎ去ってしまい季節は駆け足で成熟した夏を迎えるのでしょう。それでもこの淡い温もりをできる限り味わいたいものです。 さて、今月号のテーマは「景色・光景」にいたしました。情景描写は小説において重要な要素の一つです

          神奈3月号

          神奈2月号

          あっという間に2020年度も残すところあと一ヶ月となりました。色々と大変な年でしたね。編集を担当いたしました桜々中は、これから春にかけてが大変ですが……。皆様も、花粉症などに悩まされることがあるのでしょうか。 ということで、今回のテーマは「はな」とさせていただきました。平仮名にするだけで言葉の可能性が広がります。何を想像するかは、個人の自由なのですから。何を思うのか、自分の心に委ねて、今月号も、お楽しみください。 文野麗 https://note.com/lei_fumi

          神奈2月号

          神奈1月号

          あけましておめでとうございます。今年も文学サークル神奈と雑誌「神奈」をよろしくお願いいたします。 さて、新年になりました。年明け早々一部地域に緊急事態宣言が発令され、範囲が広がりつつあります。不安なスタートを切った2021年ですが、果たしてどんな年になるのでしょうか。日常生活はどう変わり、社会は、国は、世界は、どう動くのか、想像もつきません。そんな中でも文学の流れは続いていってほしいものであります。それから同人たちとこれを読んでくださる皆様が健康に過ごされますことを編集担当

          神奈1月号

          神奈11月号(2号)

          11月号の紹介ページです。11月号は小説8篇、詩1篇で、全68ページです。 表紙は松風陽氷さんが描いてくれました。 巻頭言は三津凛さんが書いてくださいました。 以下は目次です。 ①三津凛「屠殺」:詩、2ページ ②東田尚道「アンドロメダー」:小説、14ページ ③松風陽氷「月が無ければ」:小説、4ページ ④文野麗「あした窓に訪いくるまで」:小説、前編6ページ・後編4ページ ⑤三津凛「虚ろなる器にて」:小説、8ページ ⑥桜々中雪生「移ろいゆくもの」:小説、6ページ

          神奈11月号(2号)

          神奈10月号

          季節の変わり目で気温の変化が激しいですが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。いよいよ薄着はできなくなり、一枚上着を羽織る頃合いとなりました。ショーウィンドウに並ぶのは大人しい茶系統の服ばかりです。今月末はハロウィンですが、今年はどうなることやら。本格的な冬が来る前に書くべきものを書ききりたいものです。秋にしか見えないものがありますから。 さて、今月の神奈マガジンのテーマは「遠く」です。どこか遠くへ思いを馳せてため息をついてみたり、憧れたり、涙を流したり、手の届かないところに

          神奈10月号

          神奈9月号

           神奈9月号を編集させていただいた桜々中です。今年は何だか月日が過ぎ去るのが早いですね。もう、1年が3/4終わってしまいます。そして、もう9月だというのにまだまだ暑い日が続きます。秋がどんどん短くなってきているような気がして少しばかり寂しく感じています。  さて、今回の神奈のテーマは「におい」です。匂いって、色々ありますね。皆さんはどんな匂いがお好きですか。私は、金木犀の匂いがとても好きです。今回の神奈で、好きな匂いを見つけられる方がいらっしゃれば幸いです。  気温も天気も

          神奈9月号

          神奈8月号

          〈巻頭言〉  夏って、なんだか燃えます。滾ります。きっと、茹だる様なこんな暑さが理性を蕩けさせ吹き飛ばしてしまうのでしょうかね。自転車で海沿いをを漕ぎながらhot limit口ずさんでハイになりがちです。それなのに、何故夏というのはこんなにも青色が似合うのでしょう。青は冷静さの色なのに。風が吹く度ガラス細工の響く音がして、胸がきゅうとします。さて、今月号のテーマは「青」です。夏の青といえば、僕は真っ先にブルーハワイを思い浮かべるのですが、皆さんはどうでしょう。では、今月号もお

          神奈8月号

          神奈7月号

          毎日雨が続いています。7月が半分過ぎても梅雨が明ける気配はありません。そろそろ傘を持たなくても出かけられるようにならないかなあと、筆者は空の様子を伺っております。ところが世間は梅雨よりも新型コロナウイルスで大騒ぎです。いつになったら収まるのかと、読者の皆さんも飽いているのではないでしょうか。 さて、本誌は今月もマガジンを公開いたします。今回のテーマは「秘密」です。人はどういうときに秘密を持つのでしょうか。あるいは持たざるを得なくなるのでしょうか。おそらく何らかの大切なものを

          神奈7月号

          神奈6月号

          あっという間に梅雨に入った。 ステイホームにもそろそろ倦んで来る頃だけれど、天気も悪けりゃどこにも行く気もしない。静かに本を読んで過ごすのもどうだろうか。その人を知りたければ本棚を見よ、知性は語彙に宿るとはよくいったもので、文章とは蓋し、「人となり」を否応なく反映するものであるだろう。 さて、「神奈」6月号のテーマは「私の日常」をテーマとした。趣向を変えてエッセイ集としてみた。書き手の些細な日常を感じて頂ければ幸いである。 (編集担当:三津凛) 執筆陣 文野麗:「朝日の輝き

          神奈6月号

          神奈5月号

          同人誌「神奈」5月号です。風薫る季節のこの頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。新型コロナウイルスの影響で普段とは全く違う日常が流れていきます。せっかくの清々しい初夏も十分に満喫できず、部屋の窓から5月の空をただ眺める日々が続いています。読者の皆様の健康を願うばかりです。今月号のテーマは「家庭」にいたしました。ちなみに必ずしもテーマに沿う必要はない自由なスタイルです。今月号も楽しんでいただければ幸いです。来月号も御贔屓のほどよろしくお願いいたします。(編集担当:文野麗) 執筆者

          神奈5月号

          神奈4月号

          5月号の表紙を松風くんが書いてくれましたが、文フリが中止になってソフトカバーで刊行できなくなってしまいました。せっかくなのでこちらに載せます。 <巻頭言> 浮遊する魂 行き交う言葉 目を閉じた暗闇の先に 厚化粧のワタシが笑っている いいかい、 決して目を開けてはいけないよ 真実とか現実とか そんなもので人は幸せにはなれない 堅く、堅く、目を瞑れ 皮を被った骸骨が、 オマエの豊かな肩を物欲しそうに 錐で貫こうとしている オマエの温かい血潮を思って 腐臭のする息を吐いてい

          神奈4月号

          「納得」松風陽氷

           最初はお気に入りのマグカップだった。それは突然の出来事で、誰も予期してなどいなかったし、恐らくは出来なかったと思う。食洗機に掛けて、時間になった頃合いにふたを開けてみるとそこには、数字時間前まで持ち手だった筈の粉と容器だった筈の陶器の破片が散乱していて、僕のマグカップが一つだけ粉塵と化していた。おかしいなと小首を傾げた。はて、今まではこんなことなかったのに。食洗機がどこか故障でもしたのだろうか。それとも偶然か。僕はお気に入りのマグカップが壊れてしまって悲しみのあまり呆然とし

          「納得」松風陽氷