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ドルオタのフォロワー、江おんすていじを見てください

ミュージカル刀剣乱舞江おんすていじ新編里見八犬伝を見てください

ついに見放題が来た……見放題が来たら絶対勧めたかったフォロワーが多すぎて……。

よく刀ミュのオタクの中で初めて刀ミュに触れる人にはどの作品から勧める?談議がなされていて、新選組が好きなら幕末天狼傳が間違いないとか、大河ドラマ感覚で見られる三百年の子守唄がいいとか(めちゃくちゃ好き)、グラミュが好きなら静かの海のパライソとか(こ~~~れもめちゃくちゃ好き)、その辺がだいたい候補に挙がっているが、あらゆるアイドルジャンルに触れたオタク、絶対江おんすていじ新編里見八犬伝のこと好きだよ、ていうか名指しするんですが48Gに青春を捧げた人間には刺さります(仲良しの48のオタクが江おんで陥落したのでこれは自信持って言う)、私が近所に住んでたら絶対鑑賞会開催したであろう信頼のおける48のオタク達が皆飛行機の距離の遠方なのでnote書きます。

そもそも刀ミュとは

端的に言ってしまえば擬人化ジャンルなのだが、別の畑のオタクに今なにハマってんの~と聞かれた際にざっくり説明するとき、付喪神がどうのこうのいうとややこしいので毎回「日本刀がいっぱいあって、それぞれの刀に神様が宿ってて、この子たちは刀の神様というかまあ刀の妖精さんみたいなもので」と解説すると大抵一発で伝わる、ご飯粒一粒に7人の神様がいるみたいな言い伝えを日本中に広めてくれた先人と八百万の神々の精神ありがとう、おかげで秒で説明が終了します……
めちゃくちゃざっくり言うと日本の歴史を変えようとする敵がいるので、刀の神様が歴史変えられポイントに派遣されて歴史を変えられないように戦う話です けっこうSF 説明おわり

でも江おんすていじは戦わない話(休日の話)なのでざっくりこれ↑の設定覚えてたらいいです

江おんすていじ新編里見八犬伝とは

本題!
江おんを人に勧めるとき、毎度「全寮制の高校でアイドル志望の男の子が演劇部を立ち上げてミュージカルをやる話だと思ってもらったら大丈夫」と説明しているのだが、今んとここの説明で大丈夫じゃなかったことが一度もない。江の刀、お揃いジャージを好きにアレンジして着てるし、江おんメンバーは内番着が全員ジャージなので全寮制高校の放課後感がす~~ごいんだこれが。

刀剣乱舞にはいろんな奴がいるんですが、江の刀って特に個性が強くて……歌って踊れる付喪神を目指してたりバイクが好きだったり血が好きだったり農業が好きだったり俳句が好きだったり相方大好きだったりしていて……いや血が好きは刀の付喪神的に正しい設定に見えるんだけど……松井は……なんか……ちょっと……変で……

江おんすて上演期にも数回ジャンル外の友人に「日本刀なんだよね……?」と確認された気がするが、そんな感じのアイドル志望のすていじに憧れる男の子、篭手切江くんが今作の主人公です。
アイドル志望の日本刀 まあこれだけたくさん刀があれば一振りくらいアイドル志望の奴がいることもあるでしょう。

ほんとに篭手切江の目指すすていじって、「初日(AKB48teamB)」の概念であり、「君と僕の歌(≠ME)」の概念そのものなんだよな、私は江おんすていじ新編里見八犬伝のテーマソングというかイメソンはこの2曲だと思っています。初日で泣いたことがあるオタクも君と僕の歌で泣いたことがあるオタクも絶対に江おんすていじというか篭手切江の目指すすていじのことが好きだよ(デカい主語)

一幕ラストの全員で歌った後全員で声合わせて「せーの!」で一歩踏み出して暗転するのはドルオタ全員大好きな演出じゃん。私は泣いたよ。

私は江の刀だと村雲(ピンクの子)が好きなんですが、江おん八犬伝一部の何が好きかって村雲をトラブルメーカーにしなかったことだな~、と思う。
ストーリーを作る中で、わかりやすいトラブルメーカーがひとりいて全く協力してくれない……のほうが絶対ストーリーを作りやすくて、篭手切が八犬伝を発案したときにストーリーを聞いて気乗りしない様子だったり、練習中に不機嫌になったりしたときにあ~これは村雲がトラブルメーカー枠引き当てたかな…と思った、でもそうしなかったところが本当に好きで……私は「誰かが自分勝手に行動するせいでうまくいかない」を誰かに被らせない物語が本当に好きで……。

村雲江役の永田聖一朗くんのお芝居がこれまたま~~じで上手い、せーちゃんはシンプルに本当に「お芝居」が上手い。
仲間が一致団結して頑張ろうとしているのについていけない、うまくいかない、自分だけ置いて行かれてる気がする、できない自分にイライラする、でも皆優しいからどうしたの?大丈夫?って心配してくれるのが気まずい、それに反発してしまう自分が悔しい、そういうのをすべて見事に表現していて、「こういう子居た~~~~~!!!!」という説得力がすんんんんごい。体育祭・文化祭の準備とか部活の大会前とか、こういうことあったあったこういう子居た!!!!という共感で一気に引きずりこまれた。皆が経験したことがある「あの気まずい感じ」を描き出すのがホントに上手すぎる。せーちゃんの芝居のリアルさが凄すぎて江おん一部って舞台裏密着ドキュメンタリー見てるみたいなんですよね……。ついイライラしてキツくなってしまった自分の言動で周りの空気がザワッとして、やべ……となって慌てて取り繕うんだけど居心地悪くなるところとか。学校生活で絶対起きる「あのシーン」の解像度が高すぎる。

それで拗ねちゃってもう協力しない!絶対嫌!参加しない!→みんなでなんとか説得……ってストーリーにした方が作劇はしやすいと思うのに、何が正義で何が悪か、に誰よりもこだわる村雲をみんなを困らせるトラブルメーカーにしなかったこと、本当にやさしい脚本だと思う。大好きな物語です。コソ練かわいい。コソ練というワードチョイスが学生っぽくてまたかわいい。

2部は劇中劇形式でキャラクターが演じる里見八犬伝のミュージカル
をやるんだけど、新編里見八犬伝の役柄と演技見て「そりゃこれはプレッシャー感じても仕方ないわ!」の答え合わせになるとこまで含めて好き。

劇中劇形式ということで2.5舞台でいうと刀ミュ版エーステみたいな話なんだけど、しかし篭手切江って脚本も衣装もやってるので皆木と幸ちゃんの仕事を全部ひとりでやってるレベルなので篭手切の負担がすんんんんごすぎる。休んでくれ。

江のメンバーカラー、赤・青(水色)・黄・緑・紫・ピンクでかなりベーシックなメンカラなのだが刀ミュはとにかく人数が多いのでとっくにベーシックなペンラカラーの面子がそろっていて、なおかつ全員ペンラカラーを変えるという決死のコンセプト(45色とかあるんじゃないんですか 今……バカ……)のため、江の刀たちのメンカラをルビー、ターコイズ、シトリン、オパールグリーン、アメジスト、トパーズピンクと宝石の色で揃えたチームにしているのもこだわりが詰まっていてアツい。苦肉の策ともいう

基本二部制(一部が物語・二部がライブ)の刀ミュ唯一の三部制公演、(1部がすていじを作り上げる青春群像劇密着ドキュメンタリー、2部が1部で作り上げてきたミュージカルの上演、3部はアイドルライブパート)ボリュームがとにかく凄いので、めちゃくちゃ楽しいけどいきなりこれだけ見るのは……と思ったらせめて一部!せめて一部だけ!

12月~1月のぜっぷつあーもめちゃめちゃめちゃめちゃ良かったし楽しかったんですが、江ってやっぱり青春のかたまりだなと思っていて、青春のきらめきの眩しさに泣きそうになる。結構刀ミュは一部でズドンと精神にくる重い話を上演して二部ライブパートでぶち上げて情緒をめちゃめちゃにされるパターンが多いが、江おんすていじって終始青春の輝きなので…………

篭手切、最初はひとりで歌って踊れる付喪神を目指していて、よくわかっていない御手杵に参加してもらいながられっすんをしていて、だんだん仲間が増えて……曲がもらえて……祭2022でバラバラの衣装で初披露したStarting Nowをお揃い衣装で歌えるようになって……自分たちの公演ができるようになって……ドルオタは篭手切の物語が好きだよ……。

僕はここで歌う ずっと 出来上がった青春を見てきっと泣くだろう
僕は君を探す ずっと 今歌ってるこの青春は 君と僕の歌
約束さ 大きいステージに連れて行く

君と僕の歌/≠ME

篭手切江だなあと思うし江おんすていじだなあと思う。いつだってドルオタは夢に向かって葛藤したり苦しんだりしながら仲間たちと支え合ってキラキラのスポットライトを浴びる子たちを見るのが大好きだ。

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