あからさまに春になってきた。
アパートの窓を開けると鴬の鳴き声がする。
毎朝ストイックに練習していて、上達している。
鳴く時間はだいたい朝７時から１０時半くらいで、ニワトリみたいに異様に早く起こされることもないので良心的である。

鴬だって一日中練習できる訳ではなく、おそらく外敵や餌や安全な場所の確保を行った上で朝練し、ホーホケキョと鳴いているのだから、偉いなぁと思う。

鳥の足ってなんであんなに細いんだろう。
骨を黒く塗ったような見た目で、あの足に人間のふくらはぎ的な筋肉はついているのかちょっと疑問である。
元々の体重が軽く、飛ぶことのほうが多いから発達していないのか不明だが、たまに電線に停まっている鳥たちを見ると、普通にうらやましい。
ボディのもふもふ感に対して足の細さがお洒落だと感じる。

横浜に住んでいると、海沿いなので割と鳥が多いのも魅力である。
衝撃的なのは赤レンガ倉庫や山下公園の真上をトンビ（たぶん）がゆうゆうと飛んでいる点である。こんな都会にトンビ？？？？初めて見た時は本当にびっくりした。カモメは大桟橋の方にたくさんいて、餌をやっている人もたくさんいるので納得できるが、トンビ？？？？
わりとツッコみどころ満載である。

数年ぶりに地下鉄の元町・中華街駅から地上に出た時、東京にはないはっきりとした潮の匂いと、ガソリンの匂いと、淀んだ川の匂いが、ミックスされていてびっくりした。
前に住んでいた世田谷は無味無臭というか内陸で川も細いので、匂いのクセは０である。道はカーブが多く、開けた道は大型車が走っているので、ちょっと手狭に感じる。
世田谷と横浜どっちが住みやすいですか？と聞かれたら、５００％横浜だと答えてしまう。理由は鳥がいて、海が近く、匂いは慣れたら気にならないし、そこそこ都会でコンパクト、人が多すぎない、戦前からの建物が丁寧に活用されていて、街が超超綺麗。