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【日記】ロレックス

この前、某百貨店のフロアを通過すると、ロレックスの店舗があった。
言わずとしれたスイスの高級腕時計メーカーである。
無論自分はそのようなお店に用事はないのだが、ショーケースに入ったディスプレイがあったので、勇気を出して接近し、2秒だけ覗いた。
宝石みたいに部品の一つ一つが輝いていて、現実のものとは思えない感覚だった。
眩しくて頭が一瞬くらくらした。
そもそも欲しいという次元もなく、それをつけてどうこうするイメージがないので「すごい」としか思いようがなかった。

それよりもインパクトが大きかったのが、そのロレックスの店舗の外に人がたくさん並んでいて、人気のラーメン屋みたいに店を縁取るように列になっていた。
「?平日の昼間に?」
多分、最低でも60~70万円くらいする時計ブランドに行列。
そんなにお金ある人がいっぱいいるのか。。。

対して、少し離れたルイ・ヴィトンの前はガラガラだった。
この二点から考えると、時計の方がハイブランドの洋服みたいにコーディネートや手入れをそこまで気にせず使えるし、ロレックス自体に資産価値があるから、人気なのかな?と思った。

しかし、ロレックス側からすると、行列ができて嬉しいとは思っていないような気がする。理由は、混んでいると質の高いサービスを提供にしにくくなるからである。ハイブランドが提供したいサービスの文脈を想像して店舗に行ったほうが豊かな関係になる気がする。

でも、行列ができる理由も分かるというか、確かにショーケースに入った時計は圧倒的に美しく、「あぁぁ、欲しい!」と心をわしづかみにしてしまう魅力というか沼っぽさはあると思う。
それでもつける側が冷静でいられるかが重要で、時計に負けない魅力があればきっと釣り合う。

自分はギターを弾いていていつも思うのが「このギターは私に満足しているのか?」である。多分、していない。
同じギターをプロのギタリストが弾いている動画をネットで見ると、存分にのびのびしている。自分はそこまで弾きこなせていない。
やっぱ、所有するものと自分との関係は五分五分かちょっと背伸びくらいがちょうどいいんじゃないかと思うのである。



https://note.com/kannmuri_chisato/n/n1681dce0add8?magazine_key=m165cd04566d2


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