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東京ドームと角砂糖

昔から容量を表現する単位として使われているこの2つ。
最近はジュースなどの糖分を表現するのに角砂糖が復権してきたように思います。スマホのアプリにはペットボトルをカメラで読み込んで角砂糖何個分の糖が入っているかがわかるものまで出てきました。
東京ドームに関しては、その前の後楽園球場も「後楽園球場3個分」などの表現が用いられていたので筋金入りです。
そう考えるとどちらも昭和の香りがするモノとも言えそうです。

東京ドームになって以降は広さだけではなく容積にも使われてますね。
「東京ドーム3杯分のゴミが出る」という比喩にも使われますが、
すごい量なんだろうとは想像しても実際のところよくわかりません。
説明する側もすごい量という意図を伝えられればOKくらいな感覚だと思います。慣用句で「山のように大きい」とか言うように。

そんな折、糖質制限が流行っている事もあり相変わらず目の敵にされている炭酸飲料に角砂糖5個分だかの糖が入っているという報道を見て、ふと思いました。そもそも角砂糖のカロリーっていくらなんだ?と。

最近は純喫茶の喫茶店に行ってもスティックシュガーです。
角砂糖を使うのはもちろん最後に見たのは中学校の実験で使ったくらいです。飲食に使ったとなればさらに遡ると思います。

確かに角砂糖は砂糖の塊で甘かったし、砂糖を固形にしているから視覚で認識しやすいのは間違いありません。その記憶の「甘い!」という曖昧な思い出を根拠に5倍と言われればひっくり返りそうなダメージを受けますね。特に体重やカロリーを気にしている人は。

そこで調べてみました。
角砂糖のカロリーは、100gあたり387キロカロリーです。
(詳しくは下記のリンクへ)

私の一日の基礎代謝量がおおよそ2000キロカロリーなので、
5倍を摂取するだけでとりあえず一日生きていける燃料を補給できる事になります。恐ろしい事です。カロリーの友達と名乗っているカロリーメイトですら一箱食べて400キロカロリーですから。もはや白い粉は何も信用できません。






というようなミスリードが非常に多いのは嘆かわしいし腹が立ちます
実際にこの論法で引っかかる人が存在しているだけに。

簡単な話題のすり替えなんですが、角砂糖のカロリー自体は387キロカロリーで計算されているのは間違いないのですが、角砂糖1個の重さはせいぜい3グラムです。387の3%なので角砂糖1個の場合は11.6キロカロリーです。
11.6キロカロリーがどんなものかと言えば、カラオケで一曲歌えば燃焼できる程度です。走ったり泳いだりすればさらにカンタンにバーニングできますが鼻歌交じりに家事でもやってればすぐに使い切れます。
もちろん制限が医師から指導されている人は要注意ですし、食べすぎ食べなさすぎるのはどの食材についても注意は必要です。

しかし気温も上がり水分補給をこまめにする必要がある時季に、スポーツドリンクには角砂糖何個分の糖があるから…とためらっていては熱中症はもちろんそれ以前に脱水になって参ってしまいます。
お年寄りが早くも熱中症で亡くなったというニュースが流れています。
「エアコンをケチるから」というのは一昔前の話で、水分の摂取量不足で熱中症になる人が大変多いのが現状です。昭和の頃は水を飲むのは甘えだとか、飲みすぎるとお腹が冷えてかえってダメなどが常識でした。水が嫌なら熱いお茶でもいいので飲んで欲しいと思います。
育った時代背景の影響もありますが、人間歳を取ると喉の乾きに鈍感になるのです。ゆえに高齢者ほど熱中症リスクが高いのです。

死ぬような思いをするくらいなら少し糖分が目安より多くても飲料を飲むに越したことはありません。今日はコーラを2本も飲んでしまった!と思ったら、歌うなり踊るなりして燃やせばいいんです。飲む即肥満というのは安易に極論に走っているのではないでしょうか。やせるか太るかばかり言われるのが日本人の気質かなと思うのですが、現状維持も一つの結果であると認識すると良いと思うのです。

夏はそれなりに糖分があったほうが活発に動けてカロリー消費は良いと思います。昔から甘酒を飲んで夏バテ防止をしていたくらいですから。言わば沢山活動するための投資みたいなもんです。
偏った情報に惑わされないよう自戒を込めて、今宵はここまでにしとうございます。Ate breve! Obrigado!



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