光忠と長谷部が顕現されるまでのお話

 織田信長に“へし切“の号を頂き、お側仕えになった長谷部さん。同じ無名刀だった光忠に喜び勇んで報告するが、彼は浮かない顔だった。戦場に社交場に長谷部さんは出ずっぱり。魔王の刻印を入れられた宗三さんや主を切らせないための刀・薬研さんと出会いながら、光忠以外の刀とも次第に交流を得るようになった。
 同じように光忠の兄弟分の実休光忠、最上光忠と話すようになった頃から、光忠が時々じっとこちらを見ているのに気づいて戸惑う。酒の席に誘っても来ず、何か悩み事かと聞いても首を横に振るばかり。そのうちに長谷部は黒田に下賜され、二人は離ればなれに。長谷部は刷り上げられ大太刀から打刀になり、黒田で大変大事に大事にされた。その頃の光忠は信長から秀吉へ伊達政宗へそして徳川家へ嫁入りしたと噂で入ってくる。今は燭台切と号をもらったらしい。ふと長谷部はそれが気にかかる。関東大震災で光忠は行方が分からなくなり、長谷部は福岡を出られない。
 2250年本丸にほぼ同時に顕現した光忠は会うなりぼろぼろ涙をこぼした。そこから始まるなんかハートフルストーリー的な感じで(そのあとはもうお決まりのコースです。)

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