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2024.4.28『小さい命は強くて口が広い』

日記とレポートです。

縁があり尊敬している作家さん二人と昆虫食をいただいてきた。


以外、昆虫食の写真があります。







昨夜、Twitter(X)のスペースでお話されていた二人のうち、おひとり(まめろさん)が昆虫に造形の深い方だった。昆虫食の良さを軽やかに語る様に、今までも気になっていた昆虫食だが更に興味が湧く。
スペース主のであった平野実成先生のご好意で「明日一緒に行きませんか?」と誘ってもらい「是非!!」と快諾。本日昆虫食を食べることになった。

実成先生と、同じく尊敬している作家さんの悦頃さんと昼に待ち合わせ、3人で浅草にある昆虫食TAKEOさんへ訪れる。

田原町(たわらまち)の駅が近く。初めて降りる駅だが、かっぱ橋がすぐ近くにあったので通ったことはある。


お店は2階にある。急勾配の階段はどこか懐かしい。階段をのぼると、直ぐに昆虫食に関する様々な本が置かれたコーナーが目に入った。
同スペースや生きている昆虫達もいる。物販コーナーにはフリーズドライの昆虫やサイダー等が可愛らしく分かりやすく展示されていた。

古民家を改装した店内は、見上げるとむきだしの梁が見えて美しい。開けられた窓に簾がかかり、外の風と街の音がゆるりとはいってきて気持ちが良かった。

元々押し入れがあったであろうスペースにはゲーミングトノサマバッタコーナーが配置されていた。ギチギチと鳴きながらバッタが積まれ、覆いかぶさっている。
肉眼で見ることができるミジンコや、タガメサイダーもライトアップされ展示されている。

ゲーミング昆虫
右側にある箱に入っていたのは
ヘラクレスオオカブトの天ぷら模型


メニューを眺め、私はスズメバチが乗っている蜂レモンソーダを頼むことにした。

同行のお二人が頼んだのはタガメサイダー。中々のサイズのタガメが乗っている、そのビジュアルに少しビビる。

タガメ、でかい
目が合う
軽くてカサカサしている


初めて食べる昆虫……調理されているものの見た目はそのままの姿だったので、ドキドキする。目の前で悦頃さんはタガメを元気く食し食レポをしていて、その姿で勇気が出た。

一口で口の中に入れる。香ばしい味が口に広がる。出汁の香りが強い。おつまみのようなサクサクとした感触だが、遠くで自然の味が口に広がる。

タガメも味見させてもらった。これは凄い。香りは青リンゴで、味もりんご風味が強い。これはフェロモンの香りだそう。羽などは食べずに爪楊枝で中の肉を掻き出し食べるのだけれど、見た目も食感も貝柱のようだった。

上のナクヤムさんの記事は昆虫食では無いけれど感覚としてはこれが近かった。
爪楊枝の先にほんの少しだけ分けてもらったタガメは、濃い。強い。口の中を広くした。


そういえば昔、当時二つ目だった春風亭一之輔の落語を寄席できいた「青菜」で、奥さんの顔がタガメに似てると言った時に大笑いしたことを思い出した。タガメの裏側に似た顔って何だったんだ。一之輔の青菜、爆笑できるのでオススメです。


続いてお料理も食べる

繭刺し
よく見る繭よりも、薄い繭を作る蚕がいるらしい。
食感は海藻を想起させる。コリコリしていてわさび醤油とよく合う。これは昆虫感が少ないから食べやすい。
悦頃さんにおすそ分けしてもらった蚕のナポリタン


蚕はそら豆だった。目をつむって食べたら10人中10人がそら豆と言うと思う。豆の皮が歯でプチリと破れ、中からモロモロの豆が出てくる食感そのもの。味もそら豆だ。これは美味しい…
蚕のソーセージは蚕そのものより味が強かった。味付けの問題?

コオロギがトッピングされたアイスを頼んだ実成さんからコオロギをひとつおすそ分けしてもらう。コオロギはチョコワに似ていた。サクサクとした食感で、やはり遠くに自然がいた。ちょっと口が広くなる。


去年、こちらのイベントを視聴してから気になっていた昆虫食。なんと店員さんもイベントに出演されていたらしい!

興味とおっかなさが半々の状態で食した昆虫食であったが、想像よりも美味しくいただくことが出来た。なにより美味しく調理してくれたからだろう、ありがたい…専門店で食べる経験が最初で良かった。昆虫食というものは仕方なく食べるものではなく「この味が好きだから食べる」ものなのだろうな。


昆虫食、実績解除できて嬉しい!


ポコピーのサインもあった
VTuberのサインがとても多い。流行してる?
実成さん、悦頃さんのサイン色紙最高ー
スペースでお話を聞いたまめろさんのサインも!





夜、友達と作業通話をしていたら
「叶さんが昆虫食を食べていたの知って、私も外に出てアリの巣ほじってアリ捕まえて食べましたよ!誕生日だったのでケーキに乗せました♪」
と話していて、強さと面白さに感心する。アリを捕まえて食べる実績は、まだ解除できそうにない。

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