葛根湯医者 風邪に葛根湯の注意点
葛根湯医者 風邪に葛根湯の注意点
むかしあるところに藪医者がいて、頭が痛いといえば、「これは頭痛という病で葛根湯が良く効きます」、腹が痛むと「これは渋り腹といって葛根湯が良く効きます」と何でも葛根湯を処方し、果てには患者さんの付き添いの方にも「あなたは付き添いだから葛根湯が良く効きます」としたところで大笑い、というお話。
こんな落語になるくらい、葛根湯は広い範囲に適応がある漢方薬です。
体の代謝を上げ、血流を良くすることができるので、風邪の引き始めに使われる事がもっぱらになっています。
僧帽筋を代表とする筋肉の疼痛を筋肉の中から血流を上げることで改善することができます。
スマホ、パソコンの頻用でどうしても体が前傾姿勢になることの多い現代社会、僧帽筋が主症状になることが多いのですが、姿勢制御に使われる顎関節関連筋肉も疲労し、疼痛を引き起こしてくることがあります。
結果、顎が痛い、頬や横の頭が重たい、口が開かないなどの症状があり、なかなか歯科医院にかかれない場合、1週間程度継続して葛根湯を内服すると効果のあることがあります。
ただ、内服しても症状が改善しない場合や、すぐに医院にかかれる場合には、歯科医院の受診をお勧めします。葛根湯は、歯科医院では保険適応外になることがあるので注意してください。
「風邪に葛根湯」
「風邪に葛根湯」というコマーシャルを見た事はありませんか?
葛根湯は、先ず、成分の一つである生薬の“葛根”の効果で、身体表面の邪熱を発表解散させ、首筋や肩、背中などの筋肉を緩め、血流を良くする漢方薬です。
原典には、葛根湯は「うなじや背中がこわばって汗はかかずにぞくぞくする状態」に用いると記されています。 服用すると体温が上昇し、39度くらいまで上がることも珍しくありません。
葛根湯は体温を上昇させ、生体防御機能を活性化させることで、初期のかぜ症状を緩和する薬のため、解熱鎮痛成分を含んでいる薬と併用することによって、お互いの作用を打ち消してしまう可能性があります。
つまり、総合かぜ薬との併用はおすすめできません。 葛根湯は体温を上昇させ、生体防御機能を活性化させることで、初期のかぜ症状を緩和する薬です。 総合かぜ薬は、体温を下げる成分(アセトアミノフェン、イブプロフェン等)を含んでいるので、併用することによって、お互いの作用を打ち消してしまう可能性があります。
頭痛薬(イブ、バファリン、ロキソニンS)との飲み合わせは葛根湯の効果が発揮出来ません。
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