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自動車運転免許証の返納って損なの?得なの?[ニュース拾い読み]

高齢者の自動車運転による事故のニュースが目立つようになり、運転免許証の返納について考えなければならないと思っているご家庭も増えているようです。

家族としては、高齢者の心配もさることながら、事故を起こして加害者になってしまうことで負わなければならない責任を心配することも当然です。

とはいえ、頭ごなしに「もう止めて!」と言っても、高齢者のQOLを下がってしまうわけですから、納得してもらえない可能性は高いと言えるでしょう。

そこでまず、免許返納にはどんなメリットがあるのかを、ネット記事から整理してみます。

手続きは無料

自動車運転免許証の返納手続きは、居住地域の警察と運転免許センターで行うことができます。

手数料は無料。

ただし、免停など問題がある免許証は自主返納できない場合があるので、問い合わせてみてください。

身分証明書の代わりに

運転免許証を身分証明書として使うので、なくなってしまうと困るのではないかと思う人も多いと思います。

この場合、「運転経歴証明書」を発行してもらうことで、公的な身分証明書を手元に残すとができます。

「運転経歴証明書」の申請には写真(縦3センチ×横2.4センチ・カラー・無背景・無帽・正面・撮影日が申請前6ヶ月以内)が必要で、自主返納と同時に手続きが可能です(申請期限は返納から5年まで)。

申請にかかる費用は1,100円。

「運転経歴証明書」は運転免許証の代わりにならず(だから運転しちゃダメです)、運転免許証の再取得もゼロベースになりますので、ご注意を。

自主返納の特典

さて、返納には費用がかからず、身分証明書の代わりになるものも取得できることがわかったところで、メリットを探してみましょう。

まず、「高齢者運転免許自主返納サポート協議会」に加盟してるお店や会社、美術館などで、商品やサービスの料金割引やプレゼントの贈呈といった特典を受けることができる、というもの。

高齢者運転免許自主返納サポート協議会加盟企業

上記リンク先のPDFに加盟企業と特典の一覧があるのですが、とても見づらい(笑)。

おそらく、この特典が使える窓口などに「運転経歴証明書」の提示を促す旨の掲示があり、気がついたら提示してサービスを受ける、というアナログなサービスなのではないかと思われます。

しかも、「運転経歴証明書」の取得が前提なんですよね。やれやれ。

これじゃあ、とてもメリットとは呼べない特典だし、制度も昭和な感じですね。

結局、免許証返納による高齢者の諸々のリスク回避をメリットとして考えていて、そこにあまり予算を割けないという事情が透けて見えるような結果になってしまったかな……。

もう一押しの 補助やインセンティブが必要ではないかと感じた、自動車運転免許証返納のメリットの話でした。

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