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高齢者の運転免許証返納は「三方一両損の大岡裁き」が必要⁈[ニュース拾い読み]

交通事故発生件数は年々減少していますが、ニュースで多く見かけるようになったのが高齢者の自動車事故。

ネット記事でも、家族の高齢者による自動車運転をどうすればいいのか、いろいろと意見が上がっています。

アエラドットには、同乗してのチェックを勧めています。
チェック内容は以下のとおり。

■「同乗観察」のチェックポイント22

□車にこすったようなキズはついていないか
□車が汚れたままになっていないか
□鍵の置き場所を忘れていないか
□急ブレーキや急加速が増えていないか
□まっすぐ走れずにふらついていないか
□車の流れにスムーズに乗れているか
□一時停止は停止線手前で止まれているか
□近づいてから変わる信号に気づけているか
□信号のない見通しの悪い交差点で左右確認が充分できているか
□右左折や車線変更のウィンカーを忘れてないか
□他車からクラクションを鳴らされていないか
□左折の際に巻き込み確認ができているか
□右折の際に右奥からの歩行者を確認できているか
□曲がる際にハンドルを手荒に操作していないか
□反対車線を走りそうになっていないか
□バックでの駐車に苦労していないか
□駐車枠内へ入れるのに何度も切り返してないか
□駐車枠の中央に止められているか
□目的地や道順を忘れたりしていないか
□道路標識の意味を忘れているようすはないか
□乗っていて車酔いしなかったか
□ヒヤリ、ハッとすることはなかったか

https://dot.asahi.com/articles/-/4385?page=3

チェックポイントは22項目あり、特に合格・不合格のボーダーは設けられていないようなのですが、「出来ないことを見える化して自覚させる」という効果を狙ったテストになると思います。

その結果をもとに、自動車をどう扱うか、移動手段を含めて話し合いのきっかけにできるのではないか、ということです。

また、記事では運転を続けられそうなときに「補償運転」を勧めています。

補償運転とは、高齢者が苦手な場面で運転を避けることを目的して、慣れた道で条件の良い日に限っての運転などを話し合って決めるなどにより、運転がまったくできなくなる状態が招く不安を和らげようとするものです。

一方的な「ダメ!」はもちろん、「事故が多いから心配」「相手にケガや損害を与えたら困る」といった理由だけでは説得は成功しにくいようです。

高齢者側の視点も取り入れて、「三方一両損」の大岡裁きを心がけるぐらいの、ハードルの高い「お裁き」だと思って臨んだほうがいいようです。


参考

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