見出し画像

【こんな世界は狂っている】卒業したVtuber達を諦めたくない

 あの子達を諦めるほうが、きっと正しい。そんなことは知っている。


 

 

 Vtuberの卒業、引退、活動停止、契約解除は基本的に悲しくて苦しくてキツくて最悪で最低の事象である。多くのファンにとって良いことなど何もなく、ただただ嫌なことである。だが、何人もの卒業等を見てきたVtuberリスナー達は、その中でもマシなものと最悪なものがあることに気付いていると思う。

 今日は、俺が見送ってきたVtuberの卒業等について、どれくらいマシなものだったか、逆にどのくらい最悪なものだったかを書く。



虹河ラキ

 最初に書いてしまうが、俺にとって最もマシな卒業配信が虹河ラキである。マシどころか、これを超える卒業はないのではとすら思える。卒業理由は運営企業の都合であり、虹河ラキ自身は運営とも関係クリエイターともファンとも良好で、こんなにも愛に溢れた卒業を俺は見たことがない。卒業の発表も早めで、最後まで動画投稿等が行われるという、「普通のマトモな企業」が運営する「病みも燃えもしないVtuber」の素晴らしさを改めて感じた。


朝ノ光

 最悪の卒業の一つ。「卒業配信をする予定だったが中止になり、そのまま卒業ツイートすらないまま終わり」というレアケース。こんなことなら最初から卒業ツイートだけで終わるとか、最初から運営ツイートだけで終わるほうがマシだ。しかも、ファンが残ったメンバーに配慮して騒がなかった結果、そのまま続報すら無い結果となった。ファンの善意が裏目に出たという意味でも最悪であるし、残ったメンバーや運営が悪人に思えないということも後味の悪さを加速させている。なあ、俺は誰を憎めばいい? 誰が悪かったのか言ってくれよ。


あいぴー

 テレビ等でもキズナアイが猛プッシュし、新しい身体、新しいアカウントで活動を始めたばかりだった中での活動停止。彼女が消えてからloveちゃんの活動が激増したことは不思議だし、彼女についてキズナアイが全く触れないことは正直寂しいし、今見返すとNGワードゲーム等で一人浮いてる感じあったな…とか感じたりもする。だが、それでも最後にツイートがあり、彼女が作った歌が投稿され、その歌動画の中にメッセージがあったことで俺の中ではかなりマシな最後だったという印象だ。分裂騒動時期は事実上あいぴーがキズナアイの大部分であったので、賛否はともかくとして、お疲れ様と言いたい。


千鈴めい

「このチャンネルにはコンテンツがありません」。この文字列に、何度苦しめられてきただろう。千鈴めいの卒業配信は温かみがあるものだったし、同僚や権利者との関係もそれほど悪くなかったように感じたが、アーカイブがチャンネルから全て消える虚しさは果てしない。アーカイブを消すに至る理由は色々あると思うが、ファンとしては頼むから残してくれという意見が大半だろう。


遠北千南

 にじさんじには登録者数と実力に乖離が大きいことがある。彼女の登録者数は少なすぎると感じた。あるいは、彼女より登録者数が多いことに疑問を抱くメンバーもいる。それはさておき、彼女はにじさんじに珍しく卒業後の動画全消しを回避したありがたい存在である。この動画を残すように説得した者には感謝しかない。卒業配信も感動的なものであったし、にじさんじの卒業では最上位にマシなほうであった。


あいすくりーむまっどらぼ

 最悪の引退になりかけていたところからの奇跡の進展。このようなパターンで復活の目処が立つことは珍しい印象。宇宙全ての新興Vtuber運営にはマトモな組織が共同運営に入るべきであろうと思うほどだ。頑張っていたメンバーが真っ当に報われることを祈る。


御伽りざれくしょん

 猫に小判の具現化。Vtuber業界の一角を担えたであろう超有能メンバーを揃え、案件を定期的に獲得していたにも関わらず単に運営が酷すぎるという一点で終わってしまったグループ。「卒業発表させずに自然にフェードアウトさせる」というファンを舐めきった対応を行おうとして残存メンバーがキレるという地獄。かつては数多く存在した様々なゴミ運営でも契約解除ツイートくらいはできていたことを考えれば、悪質だ。結果的には全てのメンバーが卒業ツイートや卒業配信を行えたのでマシなほうではある。


ゲーム部プロジェクト

 最悪という言葉では言い表せないほど最悪の結末を見せられた。この会社がVtuber業界にいられることが、Vtuber業界の自浄作用レベルを示しているのではないか。美味しいと思って食べていたステーキの材料が推しの人肉だったような、そんな気分だった。エンタメではなく拷問だ。パワハラされながら作られた動画おもしれ〜!なんて思えないだろ。おかげで動画を見返しても楽しめない。キャラクター自体は残ってるから卒業配信も卒業ツイートもない。声優同士仲良さそうに先代ここあの魂のライブに行ったりしていたのが救いではある。4人もいるし個人的には一番最悪かもしれない。


魔乃アロエ

 5期生で一番好きだった。彼女を叩いたオタクの内、何人が彼女を叩けるほどの善人だったのか疑問である。彼女よりもっとずっとヤバいことをしているVtuberなんてそこら中にいるだろう。リアルタイムでオタクに潰されるところを見てしまったという意味で、これも最悪の結末だった。



狂っているのは誰だ

 夜桜たま、金魚坂めいろ等は追っていなかったので触れていない。触れていないが、彼女らのファンが悲痛な状態だったところは見た。運営や声優に振り回されるファンが一番の被害者だ。金を投げてまで娯楽を得ようとしたのに苦痛ばかり返ってくるのだから。

 それでも俺は、戻ってきてほしいと思ってしまう。

 本当は卒業の理由とか卒業配信がないとか、そんなことはどうでも良いから戻ってきて欲しいだけだ。

 卒業に最高も最悪もない。戻ってきて欲しい。

 戻ってきて欲しいのに、戻ることなどないと知っているから、せめて理由を知りたい、卒業配信くらいしてほしい。そういうことだ。

 俺としては、いわゆる転生はしなくて良い。今のところ90%の割合で転生にガッカリしているからだ。見た目が違う、キャラが違う、口調が違う、運営が違う、ファンが違う、違うところばかりだ。

 ただ、卒業したVtuberにこだわり続けている人は厄介なファンなのだろう。運営も、残存メンバーも、きっと卒業した本人も望んでいないことなのだろう。


 厄介なことをしている俺が、やはり狂っているのだと思う。俺は間違っている。


 それでも、大好きな人にまた会いたいと思うことが厄介扱いされるこんな世界のほうが狂っているのだと、今でも時々思ってしまう。


 みんな戻ってきてくれ。