見出し画像

ハロワ2020、ホロライブ・オルタナティブ、委員長雑談配信。無銭の功罪。

 タダより高いものはない。

 俺がVtuber史上、最高にクオリティが高いと思っている内の3つが、歌部門のハロワ2020、アニメ部門のホロライブ・オルタナティブ、トーク部門の委員長雑談配信だ。

 そして、この3つには共通点がある。無料だということだ。それは素晴らしいことだが、俺にとって苦しい結果にもなった。

 まず、キズナアイのハロワ2020はVtuberどころか全世界のオンラインライブでも最上級のハイクオリティな内容だったと思われるが、リアタイどころかアーカイブ視聴すら数日間無料で、なんと今でもU-NEXTの無料登録期間内に見れば無料だ。これを楽しんでしまった俺は、この先、オンラインライブの有料配信チケットやライブ円盤を買うたびに、考えたくなくても頭のどこかでこう思うのだ。「ハロワ2020よりクオリティ低いのに有料かよ…」と。

 ホロライブ・オルタナティブも同じだ。MVとはいえ、この先Vtuber関係のアニメ作品で、これほどワクワクしながら観られるハイクオリティな作品は恐らくホロライブ・オルタナティブがまともなアニメ作品になるまで現れないだろう。この先、並のクオリティのアニメ作品を見るたびに俺は思うのだ。「これならホロライブ・オルタナティブのMVを周回したほうが楽しいかもしれん…」と。

 そして、委員長の雑談配信。俺は全てのVtuberの雑談系の配信で最も面白いものは月ノ美兎の配信だと思っている。しかも何本もアーカイブが残っていて、いつでも聴くことができる。当然無料だ。面白すぎる。有料のトークショー等に行っても、委員長の雑談より面白いものなんて少数だと言い切れるほどに。声優ラジオの公録のチケット争奪戦に参加しなくなるほどに。

 こうして俺は、Vtuberの有料コンテンツに課金するのが怖くなってきたのだ。チケットを買い、ずっと楽しみだった企画を、どうしてもこれら無料神コンテンツと比較してしまい、Twitterやnoteで不満を吐き出したくなるのが明らかなのだ。金を払ってまで推しに不満を感じるくらいなら…見ない…。そうなる日が、遠くない気がしている。