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避けよう地雷案件(お互い)

今日の日経新聞でもありましたね。女性活躍推進が加速しているように感じます。

東証プライム企業、最低1人は女性役員 政府が新目標

持論として、現在就任されている方は一定のスクリーニングを経ているのでもちろんですが、今はまだ就任されていなくても、会計士登録後ある一定の年数を経ている女性であれば、かなりの確率でまともな方であることが多いと思っています。
この機会に様々な方がご就任されるとよいなと思っています。

おすすめしづらい案件(候補者側)

上記が基本スタンスではありますが(強調)、非常に残念ながら、
お友達としてお付き合いをするにはとてもよい方なのですが、自分のリファレンスで役員としてご紹介するにはうーん、ちょっとどうかな、と思う方も中にはいらっしゃいます。とても良い方なんですよ!(強調)

これは会計士の例ではなく事業系の女性役員の方の話ですが、役員会を無断欠席したり遅刻する方だとか、不規則発言が多いとかで、まったく、誰が選んだんだ(株主ですが・・・)、と話題になっている方も中にはいらっしゃる、と、うかがっております。評判だけだとわからないものなのだとかで、他山の石とせねばなりません。

会計士の例に戻りまして
監査法人で監査していました、といっても、パートナーまで昇進された方もいれば、スタッフ時代の数年で退職した方もいらっしゃいます。
まだ在籍年数であれば経歴で分かるかもしれませんが、就任した会社が属する業種の監査経験についてはなかなかわかりません。
特殊な業界の場合など、経験値がないのによくお引き受けされるな、勇気あるな・・・と正直思うことがあります。

そのほか、仕事はできるかもしれませんが性格がなんといいますか・・・で、業界内で評判の方とか・・・
この辺になると、もう、お互いの相性、ということになるでしょうね。

おすすめしづらい案件(会社側)

逆に、大変僭越ながら、これは合わないな、であるとか、いやどう考えても避けたほうがいいだろう、という会社側の案件もあるようです。

不祥事、解任される可能性が高そう、証券取引等監視委員会で話題になっているなど。事情を知ったうえで就任するならよいのですが、お引き受けする前に背景を十分調査すべきかと。役員なので就任すれば試用期間などはないですし、任期中は勝手に辞任できませんので。

あとは考え方ですが、知見がミスマッチで就任してもバリューを出せそうにない場合。それでも、意見を聞こうという姿勢が見られれば良いのですが、会社側に明らかに社外役員の意見を聞く姿勢が見えない場合などは、個人的にはおすすめしづらいです。

不幸なマッチングを避けるために

やっぱり一つの会社の役員人事なので、安易なマッチングは避けるべきかと思います。そうなってくると、一般論としては、大手の紹介会社を経由するか、信頼ある方のご紹介により、じっくりすすめるのが良いのではないでしょうか。
(会計士のお知り合いが複数人人材紹介会社を経営されており、みなさんご自身の知見やリレーションをもとに誠意をもって業務にあたっていらっしゃいます。そちらをご利用されることを否定する意図はございませんので念のため。)

ちなみに日本会計士協会にも社外役員候補者紹介システムがあります。利用は無料です。ご自身で調べる手間はかかりますが、手数料について気にされるのであれば、こちらで探されるのも一つの方法かと思いますのでぜひご利用いただければ幸いです。


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