ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団

マグさんと見た
ちょっとうっかり再生順間違えてどあたまにネタバレを喰らわせてしまった。ごめんね!!!!

シリウス

死なないでくれ…。本当に死なないでくれ…。ハリーには全部甘やかしてくれてちょっと悪いところもあってめちゃくちゃハンサムでなんの迷いもなく「家族だ」って言ってくれる大人がいるんだ…。
ウィーズリーさんちは間違いなくハリーのこと息子だと思ってるけどどうしたってハリー的にはロンの家という認識なので家族ではない。それにホグワーツは家だけど緊張感のある場所でもあるから落ち着けるけど気を許せないところもあるから本当にシリウスだけなんだ…。

は〜シリウス・ブラック、映画だと飛ばされがちだけどめちゃくちゃ短気な人って周りから言われてて、ハリーの前だと常にご機嫌な大人としてはちょっとどうかなみたいなところがある男…。ジェームズ・ポッターがスネイプ先生のことしっかりめにいじめてたことを含めて愛してる男…。その上でテンション上がるとハリーのことを「ジェームズ」とか呼ぶ男…!!ハリーが弱音を吐くと「ジェームズに似てないな」とかいうシーンも原作には存在する男。なんなんだお前…。めちゃくちゃ好きだよ…!!正直、大人からの正しい愛情を受けてこなかったせいで一年めとか答えなくていい期待に応えて命を落としかけてるハリーにはこれくらいの大人が分かりやすいんですよね。本当に必要な大人はシリウスを追いかけないために必死に止めてくれるルーピン先生とかなので…。

騎士団本拠地で別れる時に「ホグワーツから抜けて一緒にいようよ」みたいなことを言うハリーに曖昧に笑うシリウス、みたいなのがあってそれに対してハーマイオニーが「本当は嬉しいけど期待したくないしそんなことさせたらあなたに申し訳ないと思ってるのよ」みたいな500点の解釈をつけてくれるところ大好き。シリウスは自分が大人として足りないことを割とわかってる節がある。

大人として正しくなくても手紙が来て秒で話に来ても胸元がばっくり空いてる服着ててもハリーに必要なのはそういう分かりやすくてやりすぎみたいな愛だったので本当に必要な人だった。今作のダンブルドアみたいな回りくどさとかスネイプ先生がずっと抱えて外に出せてない思いのことを考えると本当に必要だった。2人もシリウスを見習ってください。

まあこの話、ハリーに英雄たり得る素質があって防衛術に長けてて人のことを愛してて大切なものに大切にされてて、大切な人を目の前で失っても立ち上がれて、15歳の若者であることがダンブルドアとスネイプ先生にとってうっすら苦手属性であることを考えると2人は頑張ってると思う。

終盤の「愛しさじゃよ、ハリー」のところ、ハリーが今年に至るまでに友愛も親愛も恋愛も得てるから納得してもらえたようなものなのでダンブルドアはグリフィンドールの皆さんとロンとハーマイオニーに金一封を送った方がいい。

アンブリッジ

初めて見た時も思ったけどドローレス・アンブリッジ、完成度がめちゃくちゃ高い。服も態度も言葉遣いもそうだし、何より表情がすごい。「ヴォルデモートはいたんだ!」って訴えの後にアンブリッジが数秒「口を震わせて感情を抑えようとしているが、子供の愚かさと、次に何を言い返そうか考えて震えてる」シーンがあってここの細かさが本当にすごい。名演すぎる。

校長になって、ダンブルドア集団に体罰働いてるシーンのアンブリッジの金の椅子に座って優雅に苦痛の声を聞いてるシーンとかめちゃくちゃよかった。マジであの女いい空気吸ってた。何もいってないのに権力で嫌いな子供を従わせて優越感に浸ってるのがありありと伝わってきた。子供向けの作品、往々にして高飛車で従わせようとしてくる年配の女性の表現が上手い。

アンブリッジとマクゴナガル先生が言い合いをしてるシーンで「ミネルバ、つまりあなたは〜」「ええそうですドローレス」ってファーストネーム呼ぶ下り、完全に忘れてたんだけど急に百合に殴られてびっくりした。めちゃくちゃ百合じゃなかったですか?
お互いに自分が正しいと思って言い争いをしてるんだけど「ミネルバ、あなたに足りないのは忠誠心です」のところで子供のことを思った上でダンブルドアとホグワーツに忠誠を誓ってるマクゴナガル先生が嘘でも教職についたアンブリッジが魔法省への忠誠を語り始めたので絶句するところ、なんかめちゃくちゃ興奮した…。分かんないけど…フィクションの絶対的な乖離のシーンが好きなので…。

アンブリッジとマクゴナガル先生が同級生でホグワーツ内でめちゃくちゃ喧嘩してた事実とかないかな…、スタイルが良くて優秀で厳格でちょっとおてんばなところをみんなに認められてるミネルバ・マクゴナガルが本当に鬱陶しかったドローレス・アンブリッジいなかったかな…。

双子がホグワーツを出る時、いろんな先生が「いや私には止める権限がなくて…」って言いながら動かず、マクゴナガル先生はひっそりウィーズリーに加担する描写があったはずなんですけどここがめちゃくちゃ好き。マクゴナガル先生、最終決戦でウキウキしながら「使ってみたかったんです」ってデスイーターにやばい魔法かけたりするから本当に好き。

騎士団

自分たちだけの秘密基地と大人に止められてる護身術を身につけるターンはみんな好き。ダンブルドア軍団として魔法を覚えるシーンは本当に好き。

ダンブルドア軍団を始めてから距離を詰めるハリーとチョウの淡い恋、今回で確か「気まずいけど人が良いのは知ってる友達」くらいになるはずだし、今回もちゃんとジニーが後ろ髪引かれてるシーンが差し込まれててちゃんとしてた。

ハーマイオニーがロンのことどう考えても好きなのに「バカね」とか「いつもマヌケじゃない」とかいうの本当に味がある。実際鈍感で不器用で優秀ではないロンがめちゃくちゃ描写されるけど、それと同じくらい何も聞かずに「どうやっていく?」って言い出すロンも出てくるのでハリーもハーマイオニーもめろめろ。

あ〜どんどん暗くなっていくハリー・ポッターも折り返しです。謎のプリンスって誰が闇の魔術に対する防衛術の先生なんだっけな…

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