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GENERATIONSの皆さんが弱ってるところを見よう!120分スペシャル!!

マグさんと見た!!!

ホラーだから見た!と言うより、HiGH&LOWを見てGENERATIONSの皆さんに親しみを覚えて見たところがある。HiGH&LOWを見てなかったらきっと見ることはなかった作品なんだけど見てよかった。

ホラー映画

歌って踊る人たちが出る音楽から侵食するホラーなんだから多分歌って踊って解決するんだろうなって思ってたんだけどそんなことは一切なかった。ただ、本人たちが歌って踊ることはしなかったけど作中でライブシーンもやるし唐突にカラオケパートも存在したからGENERATIONSを我慢してなかった。ホラーだけどEDMも流すし…。

ラジオ局の倉庫から謎のカセットテープを小森さんが見つけるところから映画がスタートする。小森さんのことはオロチ兄弟でしか知らないんだけどこの人こんなに細かったですか?いや、この映画の時も決して薄くないし細くないんだけどHiGH&LOWの時ってもっとなんか…筋肉だった気がする。

HiGH&LOW見てるとこういうことが結構あって、メイクとか服装とか諸々の関係で「もっといかついにいちゃんだったよね?!!!?」みたいなことが本屋であの人たちを見かけると多々ある。その結果として話すと軽快で優しいことがバレる関口メンディーがHiGH&LOWではセリフを絞られてた疑惑が私の中であるし…。

それでいうと今回の関口メンディー、めちゃくちゃ怯えてるし弱っていくし追いかけられるしでよかった。何がいいって「ミンナノウタ」のPVとか見たらキレキレで踊ってて男らしくて力強くて実際筋肉がムキムキの人がなすすべなく、叫ぶ力もなく震えているという状況がさなちゃんの力を引き立たせてたと思う。泣き叫んで怖さを表すのはホラーでたくさん見たけど、同じことしたとしても「今年一人暮らし始めた女子大生」と「パフォーマーとしてドームを沸かすことができる男」だと後者が怯えてる方が相手してる怪異の格が上がる。

格上げ合戦

最終的に白濱亜嵐以外のメンバーはさなに攫われてしまうんだけど、そこに至るまでのホラー演出の種類の多さが凄かった。ジャンプスケアましましの映画だと思ってたところがかなりあったんだけど「嫌な時間だったな今の…」って思わされる瞬間が多くて、何回見ても嫌なシーンが嫌なシーンとして存在する映画だった。

例えば序盤の片寄さんがしゃっくりを繰り返すところとか、初見はちょっといやだな…。で終わるんだけど最後を知ってるとそれこそミナノウタの核心である「死に際の声」をボーカルの喉から再生させてんだから本当に嫌。でもここ、他の誰でもなくボーカルっていう歌うことに人生かけてる人が音楽に共鳴した時にリズムとかではなくさなの本命の音声を真っ先に拾ってるところに良さがある気がする。良くはないけど…。

どうやら霊感があるらしいく「考えちゃだめだ」って中務さんがさなちゃんのエピソード的な部分に触れてるのも格上げ合戦だった。あの「絶対ヤバいのが出るって」って場面で明るい室内に普通にどこにでもいそうなお母さんが出てきて当たり障りないけど不自然な会話を始めるシーンとかじわじわと怖くなっていくのが凄かった。来客が来て「さな、部屋を片付けなさいよ」っておかしいし、それが繰り返されるのって何も起こってないけど嫌だし、最後にはその会話のループに巻き込まれていくのが「中務さんはもう…」という絶望があった。ホテルでもう一回お母さんが出てきて、ない2階に視線を向けるシーンとか「あーーー嫌!!!」だった。しかもこの一連のシーンの曇りガラスから覗くさなちゃんのシルエットが明らかに普通の女の子の背丈ではなくて「でかいタイプの怪異なのかな…」っておもったら全然そんなことなくて予想を遥かに超える最悪であることがこの後お披露目されるので本当に最悪だった。

音楽が頭から抜けず、自販機を覗いてる謎の女に飲み込まれる佐野さんもずっと弱っててよかった。佐野さんはルードボーイズのタケルとして頼もしくて飛ぶように町を走る姿の方が知ってるので勝手にギャップを感じていた。もちろん本人とも違うだろうけど、歌を口づさみながら飲み込まれていく姿も、そんな彼をみて具体的に言わないものの笑い飛ばせるほど楽観的にもれないGENERATIONSはこれからどんな作品でも見れないだろうな…。

あと小森さんがいなくなった時点で「誰が残ると思います?」みたいな賭けをした時にマグさんが「白濱亜嵐さんかな、底抜けに明るいお兄さんなんですよ!」みたいなこと言ってたのにお出しされたのがメンバーが行方不明になった事態に心を荒立てるとっつきにくいお兄さんだったのがかなり面白かった。かなりとげとげしていた。最後まで生き残ってたので全ての異変を目撃した白濱亜嵐、初めから苛立ってたのでそれ以上の動揺を見せずに淡々とさなの存在を受け入れていくのが強い人だった。さすがリーダーだし、今コメント見たら「GENERATIONSがああなったりこうなったりするのをお楽しみください!」って書いてあるからこの人が一番ノリノリの可能性がある。

さなちゃん

まさか純正の激ヤバ女だと思わなかった。

でも見終わると必然性がある。なにせこの映画は弱ってるGENERATIONSがメインなわけだしさなちゃん側に同情の余地とかいらないんですよね。やはり屈強な成人男性を弱らせたかったら必要なのは純粋な「暴」。これしかないです。

さなちゃんの最悪THE FIRST TAKE、何事もなければ3月に見た映画にも関わらず2024年の嫌さのベストを叩き出すと思う。両親の手を借りるところも、その姿を曇りガラス越しに見せるのも、最後笑ってるのもかなり嫌だった。小動物を殺して、同級生を死に追いやった後に望む音源が「自身の死に際」なのもさなちゃんの性格が出てるよね。両親とかお腹の中の弟とか気にかけてくれた先生ではなく、自分の声を選ぶ女の子は確かにラジオ局にカセットテープを送る。

GENERATIONSのみなさんがめちゃくちゃなってる動機が「だって、だって、寂しかったの、愛されたかったの。私の歌を、聞いて欲しかったの!」だったらそれを受けたメンバーがライブでさなちゃんの歌を編集したのを歌って踊って成仏させただろうし、そしたら映画そのものも「どんな女の子なのか、どんなことを思って歌ったのか」をGENERATIONSのみなさんが深く考えたりして、それってかなりかっこいい画面になると思うんですけどこの映画はそうじゃないんですよね!!!!最高!!!ミンナノウタにはGENERATIONSのみなさんを思う存分弱らせ、怯えさせ、小さく縮こませて、瞳の光をなくすために全てをかけてるためさなちゃんはそんな子にはさせない。

楽しかった!!次に会うGENERATIONSの皆さんはPRINCE OF LEGENDです。

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