見出し画像

HiGH&LOW THE RED RAIN

マグさんと見た!!!!!!めちゃくちゃになった

ピアノソロ

今回の映画、これまでのドラマや映画に比べて格段にしっとりしていた。ピアノソロとか流れていた。HiGH&LOWってそういう曲流せたんだ…という感動がある。だって聞くところによるとムゲンって九十九さんの「Maria」しかバラードの手持ちがないらしいじゃないですか。コブラとノボルのやり取りでさえそういった曲調が流れないのに雨宮兄弟はある。

そもそもこの映画自体が暴力の挟まれない暗いシーンが多かった。過去の回想にしても兄貴と再開した後にしても殴り合いの喧嘩をするより話したりしてる方が多かったので需要だったと思う。今書いて思ったけど、なんで暗い話してるのに暴力が介在してるのが普通だと思ってるんだろう。でもザムは大事な話してる時に高確率で殴り合ってたから流す曲はアップテンポのメインテーマでいいので…。

女の子を挟んで少女漫画をしている時以外は基本的に「どうして兄貴は…」と「兄貴…まっててくれ!!」の映画だったからしっとりした曲が流れていたけど、これまでとこれからの雨宮兄弟のメインテーマ自体は明るいので、つまりこう、長兄が絡む時だけこの2人はバラードとかを歌い出すんだと思う。そう思うとめちゃくちゃになるな…。

鬱陶しいくらい熱いセリフを吐いて、両親亡き後も自分たちを復讐の道に進ませることはなかった頼れる長兄がいない時だけピアノソロとかバラードを歌い、下2人でいる時はもう好き勝手に歌うの、関係性を込みで考えてもめちゃくちゃ、そしてこのめちゃくちゃは主にムゲンとかSWORD地区が被害として被る。

あとフォロワーが言ってたから知ってたんだけど雨宮兄弟の下2人は共にヴォーカルなので自分たちでメインテーマを歌えるのが本当に強いと思った。最近HiGH&LOWの曲を聴き始めたんだけど、聞いたりMV見たりするとメンバーではない人たちの顔とか出てくるし声も当然違ったりするんだけど、雨宮兄弟は泣いて言葉を失ってる時に悲しげな歌詞を本人の声でぶちこめるから強い。心情としての説得力が強すぎる。

CLAMPのことどれくらい信じていいのか

わからん。ジースウォード内に出てくるお兄ちゃんの設定の「見たものをそのまま覚えられる」っていうのが映像の中で言及されなかったからどこにある設定なのかわからない。でも「そうだ、あいつは!」みたいな実家の倉庫で思い出しているシーンでは明確に映像として思い出してたしそれを弟は信じてたのである程度知られてる事実なんだと思う。

そう思うとお兄ちゃんには美味しいシーンが山ほどある。両親が死んだ後と兄貴が死んだ時に明るくて感情の発露も激しい雅貴が大事なシーンでは5歩くらい間を空けて目に焼き付けるようにその光景を見ていて、風景をそのまま記憶できる雅貴が「目に焼き付けたいもの」として、そのふれあいに参加できなくても良いと思えるほど、もうこの光景が人生の全てだとその場で確信できている。

血の繋がってない人間がお互いをかけがえのない家族だって言う関係が本当に好き。なぜなら血の繋がってない家族はどうやったって血の繋がった家族にはなれないから…。

なのでCLAMPの書いた漫画に出てくる「きっと俺は地獄だよ。お前は違うかもね」「うるせえ、同じ地獄に行くんだよお前は!」みたいなやりとりのことがめちゃくちゃ好き。もうお互いが兄弟なのは覆したくない事実だけどその先も一人にしないことに固執している情緒がめちゃくちゃ他人を意識してるから本当に好き。雨宮兄弟は同じお墓に入ると思いますがそのために手間を惜しまないのはヒロトだと思う。

あと長兄が…龍のつく善人が死ぬのもHiGH&LOWってそう言うコンテンツなんだろうな〜って思いました。憧れてて追いかけ続けたかったあの人を失ってもなお今を歩く意味はあるか?ある!!!!あるんだよ!!まだ隣にみんないるから!!!!って言う話を手を返しなを変えやるっぽいので、多分これからも人がいっぱい死ぬんだと思います。なんか伝わってきましたよね、長兄が…死んだときに…製作陣のウキウキがめちゃくちゃ…伝わってきたよね…。ハンニバル(ドラマ)でハンニバルを磔にしてた時とかSHERLOCKでジョン泣かせてる時くらい感じた。あのシーン、製作陣の癖だったと思う。

もう本当に楽しかった。血の繋がってない兄弟がそれでも3人で完璧になって、繋ぎ止めてた長兄を亡くして、それでも2人でいた一年を厳かにせずに、三人でいた記憶を愛していくしそれを誰にも言ってなんかやらない。みたいな完結っぷりにくらくらした。最後のアイスのシーンとか普通に死んじゃった。

ぷりんすおぶれじぇんど

何も知らない。何も知らないけどHuluのおすすめで出てきたのでマグさんに「これ何かな…」って言ったらそこから1時間くらい2人で情報を漁る時間を過ごしてしまった。なぜならどのPVも吸引力がすごいから。

「王子とは…!」から始まって「華やかな青年」みたいなオチをつけるところがすでに革新的すぎる。普通王子って王の息子だよ。プリンスオブレジェンドは、王子が渋滞してるけど王が乱立してる作品ではないらしい。そうなんだ。なにもわかんないな。

いやわかるんですよ、HiGH&LOWをちょっと見てるし、少女漫画の類はたくさん見てるので多分1話のあらすじなら今からでも当てに行けると思うんだけどそれはそうとPVを見るに上品なHiGH&LOWってイメージもあるのでそうなるとわかんなくなる。HiGH&LOWは割と女の子の入る余地があって、つまり女性向けとして「付き合ってないにしろ名前を特に覚えてる子がいる」みたいなシーンがたまにあったんだけど今作はこんなに王子がいるのに全員一人のことが好きらしい。

女の子を減らすことで男男感情シーンを増やそうとしてませんか?いちごミルクだって6人くらいしかいないのに…??ほんとに??思い切りが良すぎる…

しかもこの作品、ドラマ→映画→ドラマ→映画らしくて、前2つが大好評すぎて怖い。そんなことあるんだ。HiGH&LOWだってドラマ→ドラマ→なのに一旦映画でぶち上げてもなお日常パートが恋しくなるタイプの作品なんだ。すごいな。何もわかんない。わからないけど絶対に見ます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?