トップバッターは優勝しないはずのM-1グランプリ2023考察

M-1グランプリに関連する記事ですが、お笑い芸人全員が大好きなためネタは全て面白くて素敵でした、ネタの批評など偉そうなことは書かれておりません。

私は想像を絶するお笑いヲタクなことが会社でも認知されております。
12月末のM-1グランプリ2023直前にチーム会にて好きなものをプレゼンして自己紹介してくださいというLTっぽい企画があったので、偉そうにM-1グランプリの楽しみ方として、こんなことをプレゼンしていました。

>トップバッターに優勝はない

恥ずかしい、恥ずかしすぎる、他はどうとでも言い訳できるもののこの1行だけは恥ずかしすぎる。それくらい自信があったこの理論がなぜ破られた大会だったのかぜひ考察してみたいです。


なぜ、トップバッターが優勝する事案が起きたのか

当然ですが全員ネタが面白いのは大前提で、出番順や漫才のタイプと前後の並びが大きく点数と順位に影響を与えるというのは間違いないです。今でもそう思っております。今回考察するのはネタの内容ではない、ネタの内容はプロと批評家にお任せしたいです。2回戦から含めて全部おもしろいすもん。

トップバッター点数伸びない問題

なんでかなあというところですがシンプルに「M-1グランプリを3時間のドラマと見た時に後半にクライマックスがくるから」かなと。誰が悪いとかじゃなく面白い人たちが何組も登場してくる中で、番組として徐々に盛り上がっていくから、中盤から後半にテンションの山場がくると思っています。トップバッターはどれだけ面白くても、どれだけ客席が沸いても比較ができない最初の1組なので基準点になります。
その後、その1組目の笑いも土台になって、全体が盛り上がっていくので、中盤や終盤に爆発力のあるネタが登場した時に土台+爆発していくという。漫才単体としての点数だけじゃなく、トップバッターから前半の土台がどんどん積み重なっていくイメージです。いつしか漫才単体の「基準」ではなくドラマの瞬間最大視聴率のようなものになるのです。

文章下手すぎて何言ってるかわからなくなってますが、まあそんなところですよ!

なぜトップバッター優勝が起きたか

まず、最終決戦まで残ったら優勝の可能性は高まるため、置き換えて、なぜトップバッターで最終決戦まで残ったか、にフォーカスしようと思います。
個人的には理由は2つ!

1、令和ロマンの戦略

トップバッター令和ロマンはどう映っているかはもう客観的に見えなくなってきましたが漫才の実力だけじゃなく、相当頭がいい戦略家です。今回もどの出番順になるかでどのネタをするかかなり複数のパターンを考えていたようです。(その証拠に準決勝で受かったネタをやっていないという衝撃)

トップバッターで点数が伸びづらい典型的パターンとしては自分たちの世界の漫才すぎてお客様が入りづらい。は結構あるあるな気がします。まだお客様も漫才の世界に入る準備ができてないことも多いので、最初は時間がかかるのかなと、劇場とかいく客目線でそういう感覚になることあります。

そのため、令和ロマンはトップになったところで、しゃべくり漫才を選択しました。コントの設定に入らず、コンビ間の会話や、お客様に話しかけるスタイルの漫才を指します。まあそもそも両方のパターンできる時点で怪物なんですが、こちらのスタイルにすることでお客様へ話しかけるタイプのつかみ、ネタをすることで見事に温度を上げることに成功します。

かなりすごいと思います。後半の出番になっていたら全く違うネタをやっていたと思うので比較難しいですが、結局この作戦が相当功をそうしたように見えました。

ただ、、これだけではトップバッターの壁はこえません。単体での高評価にはつながりましたが、この後の爆発に巻き込まれる可能性は全然あります、というか大体そうなると予想していました。あーーめっちゃよかったのにトップバッターだからなあって僕思ってました。

2、審査員松本人志

私、今回の審査員のまっちゃんマジですごかったと思いました。まっちゃんがトップバッター優勝をつくった気すらしてます。

3組目のさや香がネタをやった際、ネタのスタイル的に客席の爆発が起きました。これは先ほどの話で言うと、ここまで積み重なった盛り上がりを含めて起こした爆発です(ちなみにさや香のスタイル的にはもっと後半だったら大爆発だったと思います)

やはり、点数はインフレしました、あーこれでこの後も点数インフレするなあと思いました、これまでの大会もそうなんです。一回インフレすると基準がそこになるんです。これはもう審査員がどうこうじゃなくて盛り上がりとしてはインフレしちゃってるから漫才単体の点数じゃなくて、番組全体の盛り上がりの点になっちゃうので仕方ないんです。

と思ったら!!!!松本人志が89点!「令和ロマンよりはいってないと思った」

これ結構衝撃です。漫才単体同士の比較をしてるわけです。なにがすごいのっていうみなさんは過去のM-1見てみてください、本当にこの一言がでるかでないかで意識全然かわりますから。さや香の点数どうこうじゃなくて、この後の審査基準点を令和ロマンの基準点に引き戻したんですよね。この基準の確立と、この発言による抑え直しがなかったらただインフレして令和ロマンが最終決戦に残らないパターン全然あり得ました。


以上、2点により今までだったらほぼあり得なかった(中川家は初回M-1なので審査基準とか異なりすぎて別枠)トップバッターが最終決戦に残る、そして優勝する、を成し遂げたわけととらえます。

ここまでとても予想を外したただの言い訳ですが、この熱い文章によって中途半端ではない、ガチ言い訳とさせて頂きます。宜しくお願い致します。


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