セルフレジ|思いやれないデザイン #1

このマガジンの目的は、ユーザー的不服従|『誰のためのデザイン』に書いた通り、思いやりに欠ける悪いデザインを批判して世の中のデザインを、そして世の中をほんの少しでも良くすることだ。

というわけで、記念すべき第1弾はこちら。

代官山 蔦屋書店で出会った、セルフレジだ。

ある書籍を買おうとしたのだが、クレジットカードを読み込んだところで購入を断念することになった。なんと、クレジットカードでの購入には¥3,000という上限があり、それを超えていたためだった。

本の左に若干写っているのだけど、セルフレジの左側に紙が貼ってあって上限があることが書かれてはいた。これはクレジットカードが使えないと知ってから気づいた。目の前に店員さんがいて焦り取り損ねてしまったので、気づかれない撮影のスキルも身につけねば。

プロセスはたしか以下の通りだった。

① Tカードをスキャン
② 書籍のバーコードをかざす
③ Tポイントを使うかどうか選択(使わないを選択した)
④ 支払い方法を選択(クレジットカードを選択した)
⑤ エラー

このエラーにより、クレジットカードをスキャンするまでの時間と、プロダクト(セルフレジ)への信頼を少し失った。

このエラーが起きたのは、私が「支払いに上限はない」と思い込んでいたことにある。クレジットカードの支払いに上限を課すのは金融機関であって、小売で上限があるなんて思いもしなかった。

なぜ、クレジットカードでの支払いに上限が設定されているのだろうか。これは本当にわからない。できることなら上限を外すのが最善のデザインだろう。

なんらかの理由でクレジットカードの支払いには上限をつけなければならないと仮定しよう。この場合、デザイナーはユーザーに、購入金額が上限を超えているためにクレジットカードでの支払いができないことを伝えなければいけない。どのタイミングで伝えるべきだろう。

おそらくもっとも自然なのは、支払い方法を選択する画面で、クレジットカードの要素を暗くしてタップできないようにすることじゃないだろうか(ここの写真も撮ればよかったのか、、)。そこに、クレジットカードでの支払いの上限¥3,000を超えているためと理由を表示すれば、ユーザーはすんなり現金など別の手段での購入を選ぶか、店員さんのいるレジに移動してクレジットカードを使うだろう。

このセルフレジは『誰のためのデザイン』を引くと、制約のデザインが不十分であると言える。

実際にはセルフレジの横に貼り紙で上限があることが伝えられていたわけだが、そんなのには最後まで気づかなかった。あれだけ大きな画面があれば、ユーザーは画面意外を見ないのではないだろうか。どこがセルフレジをデザインしたのかは知らないけれど、しっかりテストをしていればそれくらいは気づけたように思える。大変だし億劫だけど、デザインにテストは必須なことを身につまされる。



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敢太

思いやれないデザイン

『誰のためのデザイン』を拠り所に、日常の悪いデザインをみつけては批判します。#ユーザー的不服従のタグをつけてくださったnoteは勝手に追加させて頂くかもです。
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