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4/7 ジラーチサンダーUB デッキレシピ&解説 シティリーグ秋葉原4-2

寒天と申します。自己紹介はこちらです。
今回は4月7日に参加したシティリーグの結果と、使用したデッキ等について書きます。また、現在特に重要に思えるデッキ環境についても多めに書いています。

使用したデッキはジラーチサンダー(以下ジラサン)です。
今回は10年以上前にチームメイトだったなべとデッキを共有して参加しました。
彼とは4枚違いのレシピで、2人とも4勝2敗という結果になりました。

画像1


私のレシピは有料部分とさせていただきますが、この画像に近いレシピですので参考にしていただければと思います。

このシティリーグでは他にもチームメイトが多く出場しました。
ピカゼク3人とサナニンフ1人で、ピカゼクのうち2人がベスト4とベスト16に進むことができました。
こちらのデッキもチームメイトの葱が記事をあげていますのでよろしければご覧ください。

また、私はCL千葉でもジラサンを使用しました。
採用カードがかなり異なりますが、この時も記事にしています。
今回の記事だけで完結する内容ですが、共通する考え方もありますのでこちらもよければお願いいたします。

当日の対戦相手は、

1回戦:ウルトラネクロズマGX+カラマネロ(以下ウルネク) 先攻 ○
2回戦:ウルネク 先攻 ○
3回戦:レシラム&リザードンGX(以下レシリザ)+ブースターGX 後攻×
4回戦:ルガルガンGX+ゾロアークGX(以下ルガゾロ)+ニダンギル 後攻×
5回戦:ジラサン 後攻○
6回戦:レシリザ+ズガドーンGX 先攻○

でした。

※すでに表記がありますが、デッキやカード名はなるべく1回目は正式名称を書いて次から略称・俗称を使っています。冗長に感じられましたらすみません。

※京都大会が近く、なるべく早く投稿したほうがいいと思ったので普段の記事よりも確認を簡単にしています。
多少読みにくいところがありましたら申し訳ありませんが、後ほど若干の修正をする場合があります。

1:デッキレシピとこのデッキを使った理由


私が使用したレシピはこの画像のものになります。

画像2

最初にあったなべのレシピとの違いは戒めの祠1枚、リセットスタンプ1枚、エリカのおもてなし、マグマッグが、
ヤレユータン、フーパ、ルチア、メタモンになっているところです。

今回のシティリーグは最初からジラサンを使うつもりで細部を検討したというよりは、
いくつかの候補のデッキの中からメタゲーム上ジラサンがいけそうと思って選択した面が強いです。
次の項目で詳しく書きますが、デッキパワーの高さで有望なピカチュウ&ゼクロムGX(以下ピカゼク)やレシリザと、
有力デッキをアンチする方向で選ばれそうなウルネクやニダンギルに有利に戦えると判断したためです。
ジラサンが苦手としているフェローチェ&マッシブーンGX(以下フェロマッシ)デッキや、アブソルのタッチが少ないと思ったのも追い風でした。

また、ジラサンの中でもUB型といわれるタイプのものを使用しました。
ズガドーンやデスカーン相手にはライコウも有効なカードですが、今回は他のデッキに対策されて数が少ないと考えました。
一方でウツロイドやフェロマッシを活用したい相手が多いため、基本エネルギーのみで構成するよりもレインボーエネルギーを使った方がよいと判断しました。

2:最近のメタゲームについて


今の環境はどんなデッキが多いかを考えてデッキタイプやタッチカードを決めるのが特に重要に思います。
そこで3月のダブルブレイズ環境を振り返ってみます。

まず発売直後のシティリーグではレシリザやジラサンが優勝しました。
この時期は既存の有力デッキ以外はレシリザとそれを対策した水デッキがいるような環境で、
多くいるレシリザがフェロマッシやサナニンフといった耐久デッキを駆逐している一方でジラサンは新勢力はさほど苦手としていないため好相性です。
実際に優勝もしていますし使いどころだったと思われます。

3月中旬はデスカーンやスガドーン単といったデッキやそれをアンチしたジュゴンがいい成績をあげました。
これらはHPの高い非GXデッキで、ベンチ攻撃も得意なため基本的にはジラサンが不利なデッキです。
この時期は対策されていて使うべきではない時期と言えそうです。

3月下旬はこれらの非GXデッキを意識した高耐久のGXデッキが結果を残しました。
高HPのサナニンフやピカゼクがフラダリラボやジャッジマン等の手札流しを使いつつ回復や複数体の処理を行い、デスカーンとズガドーンの息切れが狙えます。また横展開に頼らないためジュゴンのベンチ攻撃も影響が薄くなっています。

これを踏まえてジージーエンド発売直後のシティリーグではサナニンフとピカゼクに素のHPや火力で勝るレシリザが多いと考えました。ちょうどメタゲームが一周したようにも見えます。また細かい相性を考えなくてもライチュウ&アローラライチュウGXや巨大なカマドといった新カードで強化されたため単純に強く使われやすいとも思います。同様に素で強そうなうえピカゼクに色相性もよさそうなジガルデや、このあたりの大型GXデッキに2:3交換ができそうなウルネクもまた増えそうで、これらのデッキすべてに有利か互角に戦えそうなジラサンがよさそうに思えました。

3:採用カードや入れ替え候補のカードの解説


【ポケモン】
・ジラーチ 3枚
千葉では4枚でしたが1枚減らしました。
スペースの確保が一番の理由ですが、ミュウでベンチ攻撃を防ぎやすくなったことや、非GXが細かくグズマで処理してくることが減ったという考えもありました。
・サンダー 3枚
千葉では2枚でしたが序盤にアサルトサンダーを使いやすくするのと、サブアタッカーがほぼいないため増やしました。
・カプ・コケコGX 1枚
サンダーでは不足する大きなダメージを出すために入れます。願い星も1回多くできるので相性がいいです。
・カプ・コケコ◇
コケコGXを使うためのほか、サンダーやフーパにも役立ちます。
・マッシブーン 1枚
千葉ではメインアタッカーでしたが、この構築ではサイド4枚時にスレッジハンマーを決めるために入っています。
・ウツロイド 1枚
ナイトキャップでGXポケモンの大ダメージワザをコピーしてサイドで優位に立ちます。
・フェローチェ&マッシブーンGX 1枚
主にウルネクやジラサンを想定した、非GXで1枚ずつサイドを取るゲームで終盤に2枚サイドを取るために入れています。
・フーパ 1枚
苦手な高HPの耐久デッキへ勝ち筋を残すために入れました。
・メタモン◇
進化先はマグカルゴだけですが、逃げる1で入れ替えやすいこととルチアで取れることがマグマッグよりも優れています。反面HPが低いこととタンカで回収できないこと、ソーナンスやアロベトで止まることがデメリットですが、タンカが1枚しか入っていないためマグマッグを回収するケースがほぼないのと、アンチカードは環境にあまりいないとの判断でこちらにしました。デッキのルチアやタンカ次第だと思います。
・マグカルゴ 1枚
ジラサンで進化ポケモンを立てるのはやや手間がかかりますが、特殊エネルギーを引きやすくするために入れました。
・ヤレユータン 1枚
手札をため込むので毎ターン何枚も引くことはできませんが、グズマを使うターンに地ならしのカードを引けることと、新カードのリセットスタンプを対策して入れました。
・ミュウ 1枚
主にピカゼクのタッグボルトを警戒して採用しました。一度に2枚取られにくくなるためマッシブーンとウツロイドのワザを確実に決めることができます。

【グッズ】
・ネストボール 4枚
コストのないサーチカードで、種ポケモンの種類も多いので4枚確定で良いと思います。
・ハイパーボール 2枚
マグカルゴとコケコGXを用意するために入れますが、捨ててもいいカードが少ないため2枚に抑えました。
・レスキュータンカ 1枚
スペースの都合で最低枚数の採用になりました。サイド落ちや初手次第でアタッカーが足りなくなるのでできれば増やしたいところです。
・エレキパワー 4枚
ここは4枚確定でしょう。
・こだわりハチマキ 2枚
ウツロイドがレシリザなどを1回で倒すために複数枚採用したいです。
・エスケープボード 2枚
以前は3枚でしたがスペース上妥協できるところかなと考え減らしています。
・ポケモンいれかえ 2枚
ここも逃げるが重いポケモンが増えたためもっと増やしたいです。
・あなぬけのヒモ 2枚
タッグチーム相手は同じポケモンを連続で殴れる入れ替えの方がいいことが多いですが、カラマネロ系を意識することにしているので入れました。
・リセットスタンプ 1枚
終盤に活躍するため1枚採用しました。ジラサンにおけるスタンプはジラーチやデンジで用意できる点は相性がいいですが、サイドを先行するデッキでHPが低いため少ないパーツでも倒されてしまうことも多く、極端に相性がいいわけではありません。ただし、相手にスタンプを打たれるのを防ぐためには欲しく、枚数は難しいところです。
・フィールドブロアー 1枚
無人発電所やフラダリラボを壊すために入れました。デンジで取れるところがメリットですが、スタジアムを増やすのも強いため一長一短です。

【スタジアム】
・サンダーマウンテン◇
コケコ◇と同様自分のワザの補助に加え、スタジアムの採用率が増えた現在は単純に割るカードとしても有用です。
・戒めの祠 1枚
ウツロイドでレシリザを倒す場面で特に役立ちます。ただしそれ以前に置かれていても強力で、願い星以外でサーチできないため増やしたいところです。

【サポート】
・リーリエ 4枚
今回の構築では特殊エネルギーを素引きしたいのと、マグカルゴがいるためドローするのが強く、最も優先度の高いサポートになります。
・デンジ 3枚
以前は4枚でしたが、これを中心にすると雷以外のエネルギーが引きにくくなり、雷の総数も減ったため3枚目くらいから山に対象がなくなってしまうことから減らしました。
ただし、コケコ◇を活用したり序盤の盤面づくりの点からサーチが優秀なことは間違いありません。
・ルチア 1枚
レインボーエネルギーやビーストエネルギーを引き込むことが極めて重要なデッキなため、願い星で引けてビーストエネを用意できるカードとして採用しました。
それ抜きでもメタモンを含め重要なカード3種類をサーチでき、デンジ+ネストボールの上位互換に近い動きができるので腐りません。

【エネルギー】
・雷エネルギー 4枚
デンジのサーチと、せんじんのまいが無駄にならない程度に減らしました。
・レインボーエネルギー 4枚
UBやフーパに必須で、重なってきてもサンダーに使えるので最大枚数採用します。
・ビーストエネルギー◇
色としてもこだわりハチマキのような+30効果としても大変重要なカードです。

他の採用候補カード
・ゼブライカ(はやがけ)
ドロー効果のカードを置くことでリセットスタンプに対抗することができます。捨てたくないカードが多いデッキなのでトラッシュする効果はマイナスですが、多少のリソース損があってでも特定のターンにグズマやエネルギーが必須という場面も多く、強引なドローが強いことも多いです。
またマグカルゴよりは立てた後の手札補充ができて、ミラーやラフレシア対策としてもある程度活用できます。
・ライコウ(ロストボルテージ)
120ダメージはボルケニオン等今でもある程度の需要がありますが、特に使いたいズガドーン・デスカーンが数を減らしていてロストミキサーのスペースも確保できなかったので今回は見送りました。
・カミツルギ(ダイキリ)
マッシブーンとタイミングもエネルギーも被るため採用しませんでしたが、現在は少しアタッカー不足なので採用候補にはなります。ただしカミツルギに限った話ではありませんがレインボーを前提にしたカードは思ったよりもだいぶ不安定なことは留意したいです。
・テッカグヤ
対ジラサンの負け筋を熟知しているサナニンフにはこれを入れても勝てないという考えに至ったので採用しませんでした。
・カミツルギGX
最近のタッグチームがメインのデッキは非GXを挟むなどしてサイドを5枚取らせてからHPの高いカードのみに絞るようサイドを無駄なく活用してくることが多く、それを返すスラッシュGXの価値は高まっています。初手とエネルギーの依存度が余計悪くなるデメリットはあります。
・隠密フード
アロベトを無効化して願い星をするのと、ラフレシアへ攻撃する手段になる2方向への対策カードになります。デンジでも持ってこれて便利ですが、欠点はどちらの対策としても少し頼りないところでしょうか。
・ぼうけんのカバン
これ以上ボードやハチマキを増やすよりは、カバンを足して2枚サーチした方が強い場面が多いです。
隠密フードが入っている場合は3択から選べるのでより強力です。
・ポケモン通信
ハイパーボールのコストが厳しく、ネストボールも不足することがあるため追加で入れたいカードです。
・レッドの挑戦
レインボーエネルギーをサーチするカードとして一時採用していましたが、ハイパーボール同様コストが厳しく、カードパワーが低いと考え採用しませんでした。ゼブライカを入れる場合はどうせ捨てるカードをコストにでき、手札枚数も回復できるので相性がいいと思います。
・グラジオ
1積みのUBが多く、どれもほしい相手には必須なのでこれも採用していました。またエレキパワー+ハチマキや特殊エネ5枚のうちどれか1枚がサイドに行く可能性はそれぞれ比較的高く、あと1枚が足りないときに役立つことも多いです。手札が増えないため最終的に見送りました。
・他の基本エネルギーやユニットエネルギー
雷以外の補助として検討しましたが、色が合わないポケモンも多く腐りやすいと思って入れませんでした。

不採用カード
・サンダースGX
闘ポケモンの採用率が高く、他のGXと相手をしても2:2交換できそうにない相手が多いためラフレシアにしかほぼ役に立たないと思います。
ラフレシア対策としても隠密フードや、ゼブライカ(しゅうげきの方も含む)の方が他の相手も考えた総合力で勝っていると思います。
・ライライGX
入れ替えカードが多いところは一応はワザと合っていますが、GXを長い間場に置くデッキではないため基本的には入れるべきではありません。
・シロナ
地ならしがある以上ドローするカードの方があっていて、デンジが減る分初手で強いリーリエの方がかなり優先度が高く入りにくいように思います。
・エリカのおもてなし
CL千葉では入れていましたが、現在意識したいレシリザには効果が薄く、やはり初手を意識すると入れづらいカードに思います。
・ロケット団のいやがらせ、ジャッジマン、マーシャドー
一応ドロソとスタンプの両方の役割を1枚でできるメリットはありますが、効果が低いためどちらかに絞ったほうがいいと思います。特殊勝利系のデッキにはこれらで速攻を仕掛けるのが最もまともな手段ですが、それでも勝算が薄く、切ったほうがいいように思いました。
・バリヤード
耐久デッキへのアンチカードですが、アセロラを止めてもまんたん+タッグスイッチなどの回復があり、ラフレシア対策で増えている隠密フードをつけてアセロラされてしまうこともあります。ブルーやムウマージによってカウンターキャッチャーも使われやすくなっているのであまり刺さらないでしょう。
・殿堂の書
先攻で強そうに思えますが、これを入れるよりはジラーチを引けるカード等を増やして次のターンに備えたほうがいいと思います。


4:各デッキとの相性


対ピカゼク:有利
CL千葉のころもやや有利だったと思いますが、ミュウが追加されたことによってタッグボルトGXでサイドを2枚取られなくなったのがとても大きく、
4枚時のスレッジハンマーや2枚時のナイトキャップを成功させやすくなったためより安定しました。
またピカゼク側の強化点であるライチュウ&アローラライチュウGXもこのデッキにはあまり影響はなく、アブソルや弱点保険がほぼ入らなくなった点もメリットです。
ただし、フラダリラボを多く採用しているタイプが多くなったところだけは要警戒で、壊すカードは温存したいです。

対ウルネク:かなり有利
以前と同じようにギラティナ相手にサイドを取り合う展開になりますが、サンダーでこちらからサイドを先制しやすいことと、
ビーストゲームでジラーチやシャドーインパクトの反動を受けたポケモンを倒して2枚取りが狙えるため有利といえるでしょう。
めつぼうのひかりGXで負けないようにベンチの出し方には注意します。

対レシリザ:やや有利
ナイトキャップにハチマキ・ビーストエネ・祠のどれか2枚があればレシリザを3:1交換できるところが強みです。
そのためこれ以外のところで互角かやや不利くらいのサイドレースができればよく、
カプサンダーGXのほか悪くてもサンダーで3:3交換していってもいいため悪くない相手といえるでしょう。
ただし他のデッキと同様に、まんたんやアセロラが多いと不利になってきます。

対サナニンフ:不利
HPの高いポケモンが回復し続けてくるのは基本的に苦手です。
今回の構築ではフーパで完封する動きを狙い、ゼルネアス等の対策カードが出てきたらサンダーで倒します。
練習ではテッカグヤとカミツルギGXを入れてムーンレイカー1回とスラッシュGXを狙う構築も試しましたが、相手がサイドを1枚しかとらせてくれず、
こだわりメットや無人発電所を貼りつつカプサンダー対策でエネルギーを3枚しか場に出さない動きをされてしまうと1匹もサナニンフを倒すことができないため諦めました。
ただし、非GXを2枚出されたりカプサンダーで倒せるような出し方をしてくる甘い動きの場合であればサイドを2~3枚取ってムーンレイカーで勝つこともできます。

対フェロマッシ:かなり不利
回復カードが多いのに加えてジェットパンチのベンチ攻撃で前がフーパでも殴り負けてしまうことや、
かみつかいやラフレシアも入っていることもあってサナニンフ以上に苦手な相手です。
レシリザが最有力デッキなので減っていることに期待したいですが、

対ニダンギル:有利
ヒトツキやジラーチを先制して倒せるので有利と言えます。
道具付きニダンギルは少し厄介ですが、ブロアーやエレキパワー、UBで対処できる範囲と思います。
この環境にはほとんどいないと思いますが、フルメタルウォールを1回使ってくるタイプは不利になります。

対ジガルデ:やや有利
非GXのジガルデ・ジガルデともにサンダーで互角に戦える程度のHPなので1:1交換を狙え、
加えてナイトキャップでGXを一撃で倒したりビーストゲームを容易に決めたりできるのでやりやすい相手です。

対ガブリアス&ギラティナ:やや有利
サブポケモンは色々なカードが考えられ統一した対策がしづらいですが、ミュウでベンチへの40ダメージを防げ、1エネの種ポケモンが多いためジージーエンドも痛手ではなく、祠や1回攻撃したガブギラをウツロイドで狙えることから不利にはなりにくいでしょう。
カラマネロ型は滅亡の光がない分ウルネクよりも楽に対処できますし、ひかるミュウ型は呪いのお札をブロアーやこちらのミュウの載せる効果で無効化することができます。

対ゾロアーク:どちらかといえば不利
種ポケモンでサイドを稼ぎやすく、ゾロアークにマッシブーンを使えるため単純な殴り合いは有利ですがアローラベトベトンが厄介です。
特に新しくリセットスタンプが出たためGXを倒せそうな場面でもアロベト関連のカードを徹底的に狙うべきです。
終盤にスタンプを受けても復帰できるようにマグカルゴ等の展開ポケモンをなるべく多く出したいです。
またルガルガンラインはビーストゲームが有効なことも多いので意識したいです。

対ズガドーン:やや不利
ライコウが入っていないので倒しにくく、単純な殴り合いでは負けてしまいます。
ブロアーでバトンを壊しながらスタンプを使って止める動きはできるので終盤からの逆転を狙いたいです。

対デスカーン:かなり不利
デスカーンが倒しにくく、のろいのおふだややぶれたとびらで追加でサイドを取られてしまうため苦手な相手です。
ブロアーでお札を壊してスタンプやグズマでデスカーンラインをなくすように戦うしかないでしょう。

対HAND・デッキ切れ:非常に不利
回復カードやラフレシアが入っているので基本的には勝てません。
スタンプなどを使いながら一番ダメージの出る手段で速攻をしかけるしかないでしょう。

対ジラサンミラー:互角
ミラーは現在よく使われるタイプの範疇にあるので互角のように思います。
アブソルが入っているものや、ライコウが多いものはやや不利になります。
基本的にジラーチやマグカルゴを呼んで事故を狙いつつ毎ターンサイドを取っていくのを狙いますが、ビーストゲームで2枚取って勝つことも多いので対象にできそうなジラーチなどは1匹残す手も考えられます。
終盤はスタンプでカードが揃わないのを狙いますが、その際フェロマッシはやられにくいので先に出しておいたほうが相手のスタンプが刺さりにくいです。

5:対戦レポート


1回戦:ウルトラネクロズマGX+カラマネロ(以下ウルネク) 先攻 ○
ジラーチも置けて先攻2ターン目からアサルトサンダーを使える順調なスタートでしたが、グズマやエレキパワー2枚が引けず前のギラティナが倒せない状況になってしまいました。しかもフェロマッシがサイド落ちしてしまい、ビーストゲームで逆転するプランも不安定になっていました。
反動で120載ったギラティナと40載ったマーイーカがいたのでミュウを出して2枚取りしましたが、ジラーチ2体と合わせて滅亡で3枚取られてしまうので負け筋ができてしまいます。こちら3:3の時にジラーチとトキワを処理してスタンプを打って、滅亡のパーツが揃ったら負けという分の悪い賭けをせざるを得ない状況になってしまいましたが、運よく使われずに済み返しにグズマでカプ・テテフGXを倒して勝ち。

2回戦:ウルネク 先攻 ○
今度は避けたかったフェロマッシスタートをしてしまいます。入れ替えも引けたので展開自体は順調でしたが、常に3枚取られるリスクを負ってしまいます。
また3:3の時にジラーチを呼びつつスタンプを使ってグズマとウルネクパーツが揃ったら負けの状況でなんとかグズマを使われずに済んで、80載ったギラティナをビーストゲームして勝ち。

3回戦:レシリザ+ブースターGX 後攻×
序盤のブースターGXをアサルトサンダー2回で処理できたところまでは順調でしたが、タンカがサイド落ちしている中ベンチにジラーチ1体とウツロイドしかいないところであなぬけを撃たれてウツロイドを出すしかなくなり、4-4のターンにレインボーエネルギーが引けないためスレッジハンマーも使えず、アタッカーが枯渇しかかってしまいます。
このときコストで非GXのブースターも捨てられたのでフーパで粘るプランに切り替えました。しばらくサイドを取られずに済みましたが次にレシリザ1体目を倒せそうなターンにスタンプを打たれて自分のスタンプを流されてしまいます。返しのターンにレシリザを倒しますがカウンターキャッチャーで倒され、残りのエレキパワーを2枚とも引ければコケコGXでレシリザを倒せるものの1枚しか引けずグズマでベンチを呼ばれて負け。

4回戦:ルガルガンGX+ゾロアークGX(以下ルガゾロ)+ニダンギル 後攻×
初手がフーパのみで、後攻1ターン目もジラーチ1体しかポケモンを出すことができませんでした。返しにゾロアークに倒されてまたフーパ1体になってしまいうまく逃がせないままブラッディアイでもう1枚先攻されてしまいます。一応返しにスレッジハンマーをしますがマッシに返されて、次も何も倒せずにさらに差をつけられてしまいます。最終的にコケコGXで二ダンギルを倒して次を耐えて、ルガルガンをビーストゲームで倒すという無茶な勝ち筋しか残らなくなってしまいますが、普通にハチマキデスローグで負け。
構成上アロベトは入っていないかかなり細そうで、少し事故程度かせめてこの初手でも先攻なら……という所でしたが結局一度もアサルトサンダーが使えず悔しい結果になってしまいました。

5回戦:ジラサン 後攻○
今回もフーパのみの初手で、ジラサンのうち片方しか出せなさそうでしたが相手の場がサンダーとジラーチ1枚ずつだけだったのでデンジであなぬけを取ってアサルトサンダーでジラーチを倒します。この後お互いに展開カードを狙っていったためこちらがフーパに80食らうだけ済んだ一方で前に出てきたコケコGXを倒せないなど躓きながらゲームになりましたが、最終的に相手のサイド2枚のところでスタンプを打ってこちらも残りサイド2枚とし、グズマでコケコGXを倒すのとジラーチにビーストゲームの両方ができる状態になって勝ち。

6回戦:レシリザ+ズガドーンGX 先攻○
初手コケコ◇でレシリザにアサルトサンダーから展開していきますが、アセロラで回収されてしまい早くも雲行きが怪しくなってきたのでフーパに頼ることにします。中盤にひかるルギアが場に出てきて、直ちに処理しなければいけないのですがアサルトサンダーではエレキパワーが足りなかったのでグズマとコケコGXで倒します。それまでベンチを全部呼ばれてもサイドが足りる数しか出していませんでしたがこのせいで呼ばれきったら負けてしまうようになってしまいました。最終的にスタンプを打ってグズマやキャッチャーを引かれないのを願う展開になってしまい、1ターン目はかろうじて耐えましたがジャッジマンで無人発電所を壊せなくなってしまい返しのターンでレシリザを倒せなくなってしまいます。次は相手の手札が多いので厳しそうでしたがそれでも引けていなかったので結局スタンプの2ターン後に勝つことができました。

結果4-2でオポ次第というところでしたが27位で予選は抜けられませんでした。

6:反省点


今回の6戦は極端に不利なマッチはなく、デッキ選択の面では正解だったと思います。しかし2敗した相手はどちらとも対戦前から不利がついているとは言えないデッキで落としてしまったのはもったいない点で、勝った4試合も全部辛勝といえる内容だったので課題が残るものになってしまいました。
まだ自分でも結論が出せていないところもありますが、改善できそうに思ったところを挙げていきます。
・ジラーチ関連のカードが少ない
今回のレシピのジラーチやタンカと入れ替えカード(いれかえ、あなぬけ、ボード、カバン)は一般的なジラサンの枚数はあると思いますが、CL千葉ではジラーチ4、タンカ3、ボード3を採用していたのもあってかなり少なく感じました。実際にボード付きジラーチがいるのに2体目がいないままグズマを使うことになって無駄になったり、グズマやブロアー1枚で願い星が止まってしまうなどコンセプトを活かせてない場面が多かったのが気になりました。スペース上難しいところではありますが、もう少しどれかを増やして安定させたいです。
・フーパが半端だった
今回勝ち筋にも初手で来て足を引っ張った要因にもなったフーパですが、入れるなら2枚入れて場にフーパを2体だけだしたり、2枚入れないにしてもタンカを増やして奇襲に耐えられるようにしたいと思いました。CL千葉の時はフェロマッシにチャンスを持たせるためにフーパとタンカ1枚ずつで好成績を上げている方が複数いましたが、レシリザはダブルブレイズGXやボルケニオン等対処できる手段も多いのでより太い手段で対処しなければいけないと感じました。一方でデッキスペースを食う上に相手によっては逃げるが重い置物となり負担になってしまうリスクもあるので、まったく入れずに対策を切る方面の方がいいことも考えられ、取捨選択が難しいです。
・リセットスタンプが強かった
今回はリセットスタンプでチャンスにかけるゲームが多く、終盤に確実に手札に入れる、または連続で使うためにもっと枚数を入れるのを検討したほうがいいと思いました。使うまでもなくスタンプが強いことはわかっていましたが、耐久の高いTAGのデッキやアロベト等と併用できるほうがより強く、ジラサンとはそこまで相性がよくないかもしれないと考えていました。
・色エネが引けない
いつも危惧していることですが、レインボーエネルギーとビーストエネルギーを引くのがとても難しいです。今回のリーグでも2戦目にマッシだけ持っていてエネが引けず、結果的に息切れを起こしてしまいました。
現在の構築でも人並み以上には特殊エネを引きやすくしているつもりですが、さらに改良するか基本エネだけで戦えるようにするか考えたほうがよさそうです。

7:今後の大会でジラサンを使うなら


まもなくあるCL京都などでジラサンを使おうか検討している方の参考になれば幸いです。
まずはジラサンというデッキタイプを使うこと自体を検討するべきです。
今回のシティの当たりを見ると勝敗はもう一歩という所でしたが不利に思える相手には当たらず、デッキ選択自体はよかったと思います。
環境考察のところでも書きましたがこの時はダブルブレイズ発売当初の状況に近く、レシリザを中心にジラサンにとってかなり都合のいい環境でした。
CL京都でもこれに近いメタゲームだと考えるならば有力な候補になりえますが、もう少し進んでズガドーン・デスカーンが多いような時期になった場合、勝ち越すのも難しくなってしまいます。あたり運によるところも大きいですが、自分の中で一定の環境予想をしたほうがいいでしょう。
次に考えたいことは構築面で、特にライコウ等のサブアタッカー、フーパ等の苦手な相手への対抗手段、スタンプをはじめとした妨害手段はある程度割り切って太めに採用するかまったく採用しないかめりはりをつけたほうがいいかもしれません。
今回自分は色々なカードを少しずつ入れて状況次第で使い分けようとしましたが、安定性を欠いたところもあって基本的な願い星+グズマ+アサルトサンダーができなかったこともありました。結果論ですが最初の画像のなべのレシピの方がよかったのかもしれないとも思いました。

最後はプレイングについてです。ジラサンは非GXがメインで願い星やデンジの使用回数が多く、普通よりも時間がかかってしまうデッキです。CL新潟の頃は慣れていないジラサンが時間切れ負け(CLのルールであれば引き分けではなく負けです)を起こしているのが多くあったと聞きました。特にフーパメインで耐久デッキに勝とうとする場合、回復を何度もされるため制限時間がぎりぎりになることが想定されます。
事前に一人回しでも対人戦でもいいので練習をして、願い星や地ならしはどのカードを求めればいいかだいたい把握しておくのがいいでしょう。
今回のシティでは相手の方の協力もあって、全試合かなり余裕をもって対戦を終了することができました。HANDやLOほど制限時間を気にして使うのをためらうようなデッキではないはずです。

今回の記事は以上になります。
このたびは購入いただき、また読んでくださって誠にありがとうございました!
イベントでいい成績をあげられることを祈っています。


サポートいただいた分野により力を入れて記事を書きたいと思いますので、もしよろしければお願いいたします!