番外、関東平野「安藤日記」2021/8/16~8/22

8/16(月)
朝から甲子園。
うたた寝、挟みつつ全4試合。
もはや公式記録員。外部委託。
安藤非公式記録員(東京都 48歳 男性 家事手伝い)
専大松戸のエース、ナイスっ!

夜。ユン散歩。
Spotifyがセックス・ピストルズの新譜をお薦めしてきたのでレッツプレイ!
しかし、1977年にたった一枚のアルバム(シングルス数枚)を出し、さっさとグッバイしたバンドの新譜ってなんなんだ!

スタジオセッション・バージョンなど。
ダマされ続ける僕ら。
やっぱピストルズはヨイですね。
当時のバンドの多くがそうだった生き急ぐ旋律の中、疾走感サヨナラのミドルテンポ・ピストルズ。
ピストルズの場合はダラダラすればダラダラするだけ、走りだす。
疾走感は、距離÷時間じゃない。

解釈の仕方はいろいろだけど、オレからしたらウルトラポップ。
唇ゆがませようが、眼光バキバキだろうが、エンタメはいつでもポップでないと。
アイ・ラブ・ポップ!
アイ・ヘイト・銀座ポップ!

思想性なんてちっとも憧れたことないですね。
だいたい、何不自由なく育ててもらってデストロイもなにもない。
ガレージでドラッグをキメるより、こたつでみかんを食べたい。

痛快でカッコいい。んで、楽しそうだけがパンクロック。
思わずこちらもやりたくなっちゃう感じ。あしたはああなろう。てな具合。
なもんで、私にとってのピストルズは大好きなあっちの芸能人。
何を歌ってるかしんないけど、絶対「うわぁ楽しい!」と思って演ってるハズですよ。
https://www.youtube.com/watch?v=xGLNdqyX4ZI
ピストルズというと、ロットンやシドばかりが語られるけど、今聴くとギターのスティーブ・ジョーンズも相当カッコイイですね。
そもそも彼が万引きで楽器や機材をそろえてくれなかったら、ピストルズは始まらなかった。
GOD SAVE THE JONES!


8/17(火)
新宿。野暮用。一件。
夕方。帰り。迷った挙句、新宿からユン散歩。
BGM。古今亭志ん生「黄金餅」「へっつい幽霊」
今更。何度も。ヨイですね。
ビル風が吹いている。

なんだかやっかい極まりないご時世。
どう動いても正解なく。開き直るつもりもなく。
中学生時の塾の先生がよく言っていた「時間が解決する」を思考の先にピカピカ光らせて。

あの先生。たまにオレたちに人生を語っていたけど、今ならわかる。
先生、絶対自分自身に言い聞かせていたね。
いろいろあったんだろうな。
カネか、オンナか、たどりついたミライか。
はたまた台無しになった過去なのか。
イタリアンシェフのような髭を生やしたナイスな先生だった。

オレたちが中学を卒業した1989年3月。
先生はフレンチだか、イタリアンだかのスカしたレストランで卒業パーティーを開いてくれた。嬉しかったね。
少し遠くの会場までチャリンコで向かったのか、おかあさんに車で送ってもらったのかは覚えてない。馬ではない。いや?違う違う馬じゃない。
味も趣もわかんねえ汚えクソガキなんだから店なんかどこでもいいのに。
いささかオレたちを緊張させやがった。
ああそうなんだ。うん。いつのまにか。そうだよね。わかった。
どこかで上品でいたい。

とても大切なことだと思っている。

大好きだったね。先生。
中三の頃にはすっかり勉学には興味がなくなっていたけど、手ぶらでも塾に通ってたからね。
シャーペンはいつもコミくんにお借りしてましたよ。
塾帰り。隣のセブンイレブンで友達と買い食いするのが楽しかった。
そのあと家でも晩飯を食うのにすげえ食ってた。
セブンイレブンではエロ本もよく見たね。読まない。見た。

そこのセブンイレブンには吉田栄作さんが働いていた。
どうでもいいがウチのアニキも働いていた。
芸能界デビュー前の吉田さん。とびぬけてカッコよかった。
のちに、吉田さんからアニキが売ってもらったサーフィンボードで、サーフィンデビューもした。
オラ、泳げねえのに。
「泳げねえなら来んじゃねえ!」
ごもっともなメッセージを茅ケ崎の漁師からいただいた。
「そうっすよね」
今、振り返ってもオレのあの返しはファンキーじゃない。溺れかけてたし。
言い直したい。

そういや。
「粋」と書いてファンキーって読む洋服屋さんが地元にあった。ちっちぇお店。
16、7の頃。そこで当時日本であまり流通していなかった、VISION STREET WEARのTシャツを買った。
それはお店のポールポジションの空中で輝いてた。
生地はブ厚かった。
「そうか、アメリカはブあちいんだ」
USとJPの埋まらない差を知った。
のちに、日本製のほうが断然すげえってことも知った。
自分のルーツがUSではなくUKだと家系図からわかり、今ではちっとも西海岸ストリートファッション的なものを着ないけどずっと大好きですよ。
今でも靴は一足持っている。
ややきつい。

なんの話だ。そうそう。
オレはあんなイカした大人になれているのか。

早い夜。関東平野の連絡網にて22時頃の拝啓収録がヌルっと決定。
ならばと「その頃、起こしに来て」と、軽口LINE。
しゃばちゃん、本当に起こしに来る。あるのかこんなこと。
「ちょうど築地に用があったからそのまま来た」と。
ウチは中野だ。ちょうどってなんだ。彼の動きが読めない。
まったく全貌が掴めない。

で、ひがもえるさんの、ひがげーむ配信コクピットからZoom収録。
『拝啓、関東平野』
#177 沖縄の妖怪と山口の工員
混沌の2021年夏。人生の帰路に立った水戸"角海老"竜司さんに対し、親身になり話を聞き、適切なアドバイスを送る民生委員の御三方。んで、その後ろに沖縄の妖怪なんですよの巻
【お便り】
kantoheiyadayo@gmail.com
皆様、毎週ありがとね。
みんなが聴いてくれなかったら、ただのおしゃべりな中年男性たちだからね。
こんなみっとねえことねえね。

収録後。しゃばちゃん、沖縄の妖怪と、しばしのアフター拝啓。
あらら楽しいぞ。
おい、帰んな!


8/18(水)
甲子園。本日も全試合中止。
以前も話したかな。
あの子たちの夏は知ったこっちゃない。
遠くのヨソの子だ。
オレの夏をどうしてくれるんだ!
もう今日、予定がないぞ。

おやすみなさい。


8/19(木)
朝5時。機械的に起きる。
間違えた。8時からだった。
寝る。
8時再起動。
起きれてよかった。
大谷8勝目。40号本塁打。

もう、にらめっこしてんのは未来から現代をのぞいた自分なんじゃないかな。
「そうか、あんときオラああだったんだ」と。
幅と高さと奥行きじゃない。
多次元野郎朝8時。映画化。付随してアニメ化。
どんだけ楽しませてくれるんだ。
なんだかすいません。
いつもありがと。
またなんかあったら。
今度、米でも送るね。

昼過ぎ。区役所地域センター。こんにちは。
区役所の職員さんたちが、おじいちゃんや、おばあちゃんに、お役所言葉ではなく会話言葉になるのが好き。あったけえ。
ごくろうさまです。

おや。15時過ぎたので飲み始める。
私も生真面目ですね。
この杓子定規な生き方。
時間の奴隷。
ほとほとイヤんなります。

ちなみに先程の23世紀に残したい美しい日本語「おや」の複数形、「おやおや」の使い手が現在のところ、岡山の怪人こと柴田容疑者さんと、安藤道場中東支部テヘラン統括部長のエマミ・シュン・サラミさんしかいないというのは嘆かわしいところですな。はい。


8/20(金)
明けて20日。午前2時。エンゼルス戦。
こんくらいの試合開始がいいよ。まだ起きてるし。
5時や8時はあぶなっかしい時間帯ですよ。
ニワトリにでも囲まれてなきゃ起きれんか不安ですよ。

安藤日記。たまにゃお笑いをマジメに記そうかなんて時もある。迂闊にも。
ただそれは自分ん中でクソダセぇことだからギリギリストップ。ひばりくん。ひばりさん。

ただ他人が語ってる分にはもちろんいいし、むしろそういうの大好き。
もっともっと。ねえねえちょうだい。ねえねえ次は?てなもんだ。

ジョン・レノン先輩。
「人生とはそれ以外の事を考えてるときの出来事」

自分にとってはお笑いだけがそれだから。まあまあ。
なもんでそいつ自体を考える必要、語る必要がまるでない。
そうじゃないことばかりパァパァとやかましく。聞かれてもいないのに。
そしたらそれはそこにある。

近未来。オレの葬式で。
「そういやあんちゃん、まともなことを生涯5回しか言ってなかったぞ」
「いやいや場合によっちゃ3回だ」
「待て待て、オレに至っちゃゼロだぞ」
なんてことにでもなったらバンザイだ。
そんな言葉が聞けたらその後の生きる活力にもなる。
あっ死んでんのか。

とか言いながら、この時点で随分とお笑いを語っている。
しかも随分とカッコもつけている。
我ながらイヤな感じだ。
いったい何がしたいんだ。

抽象的な物言いで逃げまくる。
承認欲求は恥ずかしい。
あと、つまんない。
バカじゃねえか。
オレもたまにやっちゃってんのかな。
やってんな。
確実だね。
振り返るまでもない。
カッカッカッ。

とにかくジョンさんありがとう。
カビラじゃないよ、レノンだよ。

ブランチ。
ミートボール。
温めるくらいすればよかった。
ただこの実力。
長年、現役でおられるだけのことはある。
イシイさん。

クーリッシュのようにミートボールを食す。
本体からバウンドなしで。
宇宙飛行士スタイル。
この夏の、オレとNASAとイシイさん。

お昼寝。
起きたら中田翔、ジャイアンツ入り。
なにがあったんだ!
2時間かけて徹底情報収集。
だって自分の事だから。
お箸の国の人だから。
↑オレ、このフレーズ大好きね。何回登場してんだ。
ふむふむ。

野暮用。お出かけ。
最近、夕方が早えね。
年末のあの感じにも似た。

夜中。
月を見ながらチャリンコ乗ってて電信柱激突。
よけろよ電信。


8/21(土)
パイレーツ。筒香。打ち出す。
ドジャースを戦力外になって日本に帰ってくるかと思ったけど。
どっこいMLB。カッコよいですよ。
筒香の横浜時代の応援歌のイントロはプロ野球界屈指の名作。

現フィリーズの大好きなマカッチェンがパイレーツの時はドレッドヘアとユニフォーム姿が抜群にカッコよかった。
選ばれてますよ。あんなのオレがやったら心配されるだけだ。
いや、それならまだいい。
無視が一番怖い。

パンを食いすぎた。
大人がパンをいっぱい食うなんて、愚かな行為だった。
右手とか左手とか使っちゃってさ。
パンは上になんか乗っかってんより、挟んであるほうが景色がフラットでよりスタイリッシュですね。

こんにちは。


8/22(日)
映画「What Drives Us」鑑賞。

「What Drives Us」
フー・ファイターズのデイブ・クロールが監督。
バンでツアーを回る様々な現在過去のバンドマンたちのインタビューを中心としたドキュメント。
無名のヤングバンドマンから、スティーブン・タイラー(エアロ・スミス)、ブライアン・ジョンソン(AC/DC)、はたまたリンゴ・スターまで登場。
ガレージのあんちゃんから、伝説まで。

さすがデイブ。おそらく彼はいい人ですよね。いつも笑顔が素敵ですよ。
5万円くらいなら貸してくれそうだもん。
ちゃんと目を見て話したらですよ。
「デイブさん、実はですね…」
そこが難しい。

またいいこと言ってますよ。
「この映画は、音楽を演奏するという単純な喜びのために、すべてを残してダチと一緒に古いバンに飛び乗ったことがある全ミュージシャンへのラブレターだ」
デイブ・クロール

西口プロレスもハイエースに簡易リングセットを詰め込んでいろんなとこに行ったね。
また世界が正常になっていろんなとこに行きたいですよ。
ただ一つの心配は、正常になったのにどこからもお声がかからず、呼ばれない原因がコロナじゃなかった場合ですよ。
ワハハ!引退じゃん。

コトだぜ!

【廃盤 安藤日記】
https://plaza.rakuten.co.jp/yumboandou/

右や左の旦那様、どうかこの惨めで哀れな三人にお恵みを・・・