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餃子には醤油!って、それ思い込み♪

ロシアを代表する食べ物に、ペリメニがある。
ロシア版の水餃子。

モスクワの日本食店で働いていたとき、餃子は人気メニュー。
毎日のように、スタッフのみんなと餃子を包んでいた。
ロシア人は、粉ものを扱うのがうまい。
麺でもパンでも粉からすぐに作り上げてしまう。
だから、ペリメニそっくりの餃子を作るのは、彼らにとっては朝飯前だった。

ただ、問題があった。
餃子を作ることは楽々とできるのだが、それを「焼く」という文化がないのだ。
彼らはペリメニというものは、茹でたり、スープに入れるものとしてインプットされてしまっている。
なので、「焼く」ということに抵抗してしまうのだ。
なまじ、中途半端な文化があると、変化を受け入れにくいのだ。

あと、ロシアは粉の品質が悪い。
薄い皮ができない。
薄くしようとすると、穴があいてしまう。
なので、ぽってりと厚い皮になる。
こういった粉の品質の悪さも、焼き餃子が発展しなかった理由かもしれない。

だが、ぽってりと厚い皮のペリメニは、「茹でる」と最高の相性だ。
弾力のあるぷりぷりとした皮は、「ちゅるん」と滑るように舌の上を通り抜ける。
噛み締めると荒々しい肉汁があふれでる。
これがまたウォッカがすすむのだ(笑)

で、このペリメニに欠かせない脇役がいる。
それが「スメタナ」だ。
ロシアのサワークリーム。
このスメタナをたっぷりとペリメニにかけて食べる。
日本人が、餃子に醤油、お酢、ラー油を使う感覚だ。

日本人は、逆にこの食べ方に抵抗がある。
なまじ、中途半端な文化があると、変化を受け入れにくいのだ(笑)
面白い(^-^)

今回の一品は

ロシア風水餃子 ヨーグルト&パクチーのソースで

餃子は、冷凍餃子でOK。
今回は、スーパーでも買いやすい「大阪王将」の水餃子を使用。
ソースは、スメタナ風に。
ヨーグルトにクリームチーズを混ぜ合わせ、レモン汁で調味。
クリームチーズを入れることで、具の肉に負けないしっかり感が出る。
そして、チューブのパクチーで模様を入れる。
ちなみにパクチーは、ロシアでもよく食べられる食材。

ロシア風の水餃子。
真っ白いソースをたっぷり絡めてめしあがれ♪

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