今日のアウトテイク#106(日曜無料版)「次はクロノワーキングだ ほか」【メンバーシップ特典】(2024-03-03)

<アウトテイク>
・SNSに投稿する前の推敲(もしくは配慮)なしのメモ
・投稿せずに、いや、やっぱりやめておこう、と思った殴り書き
・ブログ記事として仕上げる前の思索の断片、または下書き
・一部、筆が乗ってきて文字数多いのもあり〼
・たまに過去に書いたネタを展開する場合も
・要するに「伊藤の現在地点」

※noteメンバーシップ「Beyond the Coworking 〜移働の時代〜」に参加いただくと有料記事も全文読めます。初月度無料です。

花粉が来ると、もう春。


#今日のBGM

#今日のコトバ

"人間が子供を育てるには、仲間が力を合わさなければならない。したがって、進化は強い社会的絆を結べる者を優遇した。"
(ユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史』)

#(予告)「(仮)まちづくりにおけるコワーキングスペースの役割」講座

4月に神奈川県茅ヶ崎市のチガラボさんで、「地域特性にもとづくコワーキングの機能を考える」を軸に、「まちづくりにおけるコワーキングスペースの役割」を学ぶ講座を開催予定。今日はその打ち合わせだった。

講義に加えて、チガラボチャレンジから巣立ったプレイヤーの拠点を訪ねるフィールドワーク付き。
みっちり5時間30分。
詳細は追って。
しばしお待ちを。

#もう今日はやめときましょ

以前、ある居酒屋でよくしゃべる客と出くわした話を2回にわたって書いたが、その後日談がある。

その数日後、彼はベロベロに酔っ払ってその店にやってきた。入口に立つその顔を見るなり、店主は「もう今日はやめときましょ」と言って、即、帰らせたらしい。

まあ、面倒くさいことになるのを避けたとも言えるが、その様子からこれ以上は危ないと判断してくれるのもホスピタリティであり、断ることもときには必要という教訓。

こういうところが、この店が愛される理由です。

#どうなるクロネコDM便

今年の2月からクロネコヤマトはDM便(旧メール便)を集荷のみを行い、配達業務は日本郵便に委託することになった。

へ〜と思って調べたら、配送業者と会社のあいだでいろいろ揉めてるらしい。

それは、記事を読んでいただくとして、で、これの発送が実にややこしい。

指定の台紙に送り先とかを印字して、封筒に貼り、その封筒も透明か、一部を切り開いて中身が見えるものにして、一度、テストで発送する必要があるらしい。テスト?今まで長年使ってきたのに?あー、日本郵便の練習のためか。めんどくさー。

台紙を持ってきてくれたヤマトのドライバーさんに、「なら、普通に郵便局で出したほうが簡単よね」と言ったら、「そうだと思います」と苦笑いしてたけど。

労働時間とか人手不足とか賃金アップとか、いろんなことが絡んでるけれど、社会のいたるところでこれまで通りにモノゴトは動かなくなってきてる感がすごくしてる。変化の時期かなぁ。

で、もちろん、郵便局から出した。

#BTOじゃなくてBTLC

コロナの間にリモートワークも身について、これからは仕事する場所は自由に選択できるようになる。そうでない企業はいずれ人が集まらず衰退する(はず)。

ただ、自宅で仕事するのは何かと不便。それに、他者との関係が分断されると、人間は精神的に異常をきたして仕事どころでなくなる。人は人に揉まれて生きている。

とすると、コワーキング、それも自宅近隣の、生活圏内のローカルコワーキングが便利。ついでに、ご近所付き合いも円滑になる。

だから、いま、叫ぶべきスローガンはBTO(バック・トゥ・オフィス)じゃなくてBTC(バック・トゥ・コワーキング)。もしくはBTLC(バック・トゥ・ローカル・コワーキング)。

#イケアにもコワーキングが

リンクのOGPがおかしいけれど、イケアの親会社があちこちでモールを買収していて、その中にコワーキングスペースも作ってるという話。

コワーキングの他にフードホールや子どもの遊び場なんかも整備。

「この戦略は、テナントの減少やパンデミック(世界的大流行)の影響が長引いたことで、何年にもわたって買い物客の減少に直面してきた衰退モールを復活させることを意図している」とのことだが、こうして生活圏内のコワーキングが世界中でどんどん増えている。

これは2年前に書いた記事。

ここに、こう書いた。

ワーカーの行動様式と範囲が変わり、生活圏内にワークスペースが整備されることで、「ワーク」と「ライフ」のバランスを取るのではなくて、ミックスされる、統合される、いわゆるワークライフインテグレーションがより進む。

就労時間も9時〜17時と画一的なものではなく、各自が働きやすい時間帯を自律的に選択するようになり、場所も選ばないようになってくると、仕事と私生活の境界線もより曖昧になってくる。

だから、生活圏内のコワーキングが重宝されるようになるわけだが、次に紹介する新しい働き方もそれを後押しする可能性がある。

#次はクロノワーキングだ

今、企業が注目すべき新しいトレンドがクロノワーキングという新しい働き方。伝統的な9時から5時までのモデルではなく、個人の一日のリズムや生産性の最適な時間帯に合わせて仕事のスケジュールを組むことを目指すもの。

その選択肢が大変フレキシブルだ。

これには、ハイブリッド、リモート、パートタイムのスケジュールだけでなく、圧縮された労働週(たとえば10時間シフト4回)、4時間から6時間、8時間の間で異なる時間に開始する変則シフト、従業員が自分で勤務スケジュールを選択するシフト選択など、さまざまなオプションが含まれる。

これ、いいんじゃないでしょうか。リモートワークが常態化してきて、コロナも経験し、24時間グローバルにつながる仕事の仕方が当たり前になってくると、個々のワーカーの「最適時間帯」は違ってきて当然だ。

それ以前に、人間にはバイオリズムというものがある。いわゆる「調子」のいい時とそうでない時、それも、人によって違いがあって不思議はない。そこに配慮したほうがいいのは、今までも判っていたはずだが、仕事は決められた時間にするという固定観念が許さなかった。

これらのオプションを週によって自由に組み合わせて、自分でシフトスケジュールを組むのは、新規雇用を獲得し、従業員満足度を向上させ、人材プールを広げる意味でも有効だろう。

かねがね、週4日就労制についてたびたび書いてきているけれど、就労時間帯についても考え直すフェーズなんだろうと思う。

で、ここに生活圏内のコワーキングの存在意義がうかがえる。

マッキンゼーと市場調査会社イプソスによる別の調査に よると、アメリカ人の10人に6人(58%)は現在、少なくとも週に1日は自宅で仕事をする機会がある。また、3分の1以上(35%)が週5日在宅勤務する選択肢を持っている。

この数字で特に注目に値するのは、回答者が国内のあらゆる地域、経済のあらゆる部門で、さまざまな仕事に就いていること。さらに、その中には、「ホワイトカラー」の職業だけでなく、現場での労働が期待される「ブルーカラー」と呼ばれる伝統的な仕事も含まれているということ。

ちなみにぼくは完璧に夜型だが、個人事業者の立場でそこらへんは日によって自由に組ませてもらってる。「深夜コワーキング」なんてのもやるぐらい。

クロノワーキングという言葉を造ったイギリスのジャーナリスト、エレン・スコット氏は、「2024年はクロノワーキングが具体化する年だ」と言ってるけれど、いやマジでそうなるんじゃないかしらね。ま、海外では。

ただ、一点。そうまでしてする「生産性」の追求が果たしていいことなのかどうか、実は疑念を抱き始めている。そのことは、また、あとで書こう。

ということで、今日はこのへんで。

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