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海外に骨をうずめる決意?が揺らぐとき 145/360

ごきげんよう、観世(かんぜ)バタコです。

0.イギリスが好きで住んでいたはずが

イギリスに移住して14年め。
物心つく前から?海外に憧れバイリンガルになると決めて


イギリス童話が好きだった小学校時代、
「林望 (はやしのぞむ)」またの名をリンボウ先生
 (「イギリスはおいしい」などベストセラーエッセイの著者)
 にハマった高校生時代、
とだんだんイギリス熱に侵されて

確信犯でイギリスに渡り、一生ここに住むつもりでした

イギリスの景色がダイスキで、見飽きません。
(バタコが好きだと思うイギリスの田舎の景色写真を貼ってます ↓↓ )

ところが最近、「イギリスで一生暮らすんだ」と言う決意がやや揺らぎ始めています。

 理由は
1. 日本に関する情報量が単純に増えた
これに付きますが、その一つの結果として
2. 日本の風景や生活の良さを見直した

からです。

ひとつずつ解きほぐしてみます。

1.日本に関する情報量が増えた

イギリスに移住してからのバタコは、
「一生ここに住むんだから」と言う前提で
「早く溶け込みたい、一員になりたい」から
日本の懐かしい情報をネットで見続けたり「しない」
NHK連ドラを録画で送ってもらったり「しない」

ことにしていました。

学生時代や地元の友人などともあまり連絡を取っていない「非・リア充」で
日本とは「縁が切れた」みたいな日々でした。

そう思って
「積極的に情報収集しようと思って身に付いた」ものと
「住んでいるうちに自然に身に付いた」モノとを分けるのは難しいですが
14年かけて、処世術、イギリス社会の一般教養、のようなものは
それなりに身についてきた感はあります。

     ・・いやあちこちで失敗してるけど
    大事に至ってないだけかもですけどね

ただし、その一方で明らかに、
「日本の情報を積極的に採っていない」だけに
浦島花子化はかなりの速度で進んでいたのだと思われます。

半・引きこもり子育てにうんざりして
とにかく違う世界が見たかった2015年ごろから
感覚としては「日本語インターネット界に『復帰』」しだして

現在たくさんのnote記事を拝読したりしてることもあり
かなりの勢いで、日本の今の情報が入ってきてる実感あります。
   (もう何年も帰省してないし、あくまでも「ネット経由」情報)


で、もともと好奇心は強めで、新しいものは試してみようかとか
「宣伝広告PR」の類いに軽々しく乗ってしまうヒトなのもあって
日本の情報が入ってくると
「日本っていいなぁ」と思う機会が増える、
という結果に。(イマココ)

首都圏に暮らしたことがないので知らなかったけど、
なんかスーパーでのお買い物が楽しそうだし

食べ物の写真や献立を記録している方のnoteなんか見てしまうと
日本の食べ物はやっぱりおいしそうだし
なんか、えぇなあ。アタシも住んでみたいなぁ。みたいな感じ・・
         (祖国なのに観光客・おのぼりさん気分)

2. 日本の風景を見直した・再発見した

先述の「イギリス風景写真」記事でも書いているように、
バタコは「イギリスのいなかの景色がスキ!」です。
鹿児島の出身なのに(だから?)夏の暑さは苦手だったので
真逆のイギリスとか北欧諸国の涼しい夏、
「乳白色にけぶる高緯度の弱い日光」が醸す出す景色が心からスキです。


な・の・ですが、先日、プロの写真家さんが北海道の景色を撮ったモノを見てしまい、


「あらら、これって、バタコの思う『ステキなイギリスの景色』とかなりかぶってるなぁ」と。

■牧草を収穫した丸い束が点在する畑
■基本の「平たさ」にやや起伏が目立つ、いわゆる「空が大きい」農地
■空が大きいために、天候の移り変わりに敏感になれちゃう
 何なら雲の形の評論家みたいになってくる感じ
■同じく、空に浮かぶ木のシルエットに気づくようになり
 「お気に入りの木」ができたり
■牛、馬、羊や野生動物 (キツネとか) 。
 割と見かける、ケドやっぱり見ると「カメラどこ」と思う

(ココ重要:北海道にはあってイギリスにはないもの「海鮮丼」)


じゃあバタコ、イギリスに限定しなくても、北海道の景色が見られるならばそれで十分幸せだったのかも?



また、イギリスに来てから「ガーデニングに目覚め」たバタコですが
(って、自分ではやらない、キレイなお庭を拝んでありがたがってるだけ)

イギリスのお花やら木やらを眺めたり撮ったりしては悦に入っていたのですが

↑↑↑ 日本でもこんなにステキなガーデンがあり ↑↑↑
しかも「誰でも入れる」ところで、丁寧に手入れされ、
たくさんの花が季節ごとに咲き乱れては移り変わりしている!
単に、20代のバタコは素通りして生きてただけだったんだな~

とわかると、なおさら、
「あれ?アタシがイギリスに住まなきゃいけない理由って
そんなに盤石じゃなかったのかも?」
と思えてきたり・・ 


(多分、ハッピィな) 結論:どこでも生きていける


イギリスでも日本でもどこでも、ちゃんと幸せを見つけられる人は
幸せに生きていけるんじゃないかな、と今は思っています。

バタコはもともと、地元イギリス田舎の景色がホントに美しいと思ってはいたものの、やはり、ブログなどでご紹介したいなと思って積極的に写真を撮り始めたことで、能動的に「良いところに目が向く」ようになったと感じます。これ、20代後半まで過ごした日本ではほとんどやったことがなかったのです。

日本の風景は生まれつき当たり前に身近にあり
わざわざ「鑑賞」するような感覚が薄かったなあと。
なので、
カメラを持ってシャッターチャンスを探している方が切り出した作品をネットで拝見すると
「日本の日常のひとコマってこんなに美しかったっけ」
と思ってしまいます。

でも、一旦身に付けたその感覚があれば

今なら、もし日本に住むことになっても
(あるいは別の場所であっても)
「良いとこ探し、額縁を持ち歩いて、絵になる景色を探してる」姿勢で
気持ちよく生きていけるかもしれないな、と思っています。

    ※ここでは視覚優位のハナシばかりしてますが
    日常の「音」「匂い」なんかも
    もちろん、スキなものを探したいところです



アナタの日常では、どんな一瞬がお好きですか?


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最後まで読んでいただいてありがとうございます!