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イギリスの「S&P格付」は日本より上位の謎、解けた? オフショア経済と遺産 その1  099/360

ごきげんよう、観世 (かんぜ) バタコです。


先日のこのnote記事で「導入」だけしたのですが

イロイロ示唆に富んでる「おカネの教室」を読んで

示唆に富んでる、の例 (個人の見解です):

■稼ぐお金の多寡で人の価値なんて測れない、という名言
 かつ明言。

■ (その前提の上で) 一生涯を通して
 富を生み出す活動をするか=「かせぐ
 生まれる前より「マイナス」をつくるのか=「ぬすむ
という職業選択の考え方と
 警察官、消防士、障がい者を雇用する企業で働く障がい者
 など、おカネの面では「自分の食い扶持だけを稼ぐ」けれど
 社会貢献している「プラマイゼロ」「フツー」のヒトビト
 =「フツー」最高、「フツー」なめんな
というスバラシイ思考の整理方法
などなど・・

「襟を正したくなる」正論です。

そのうえで、

「貧富の差」が広まる現代社会について
原因はおそらく
■ピケティの法則で示された r > g
 資産運用の利益率は一般経済成長率より高い。
 つまり、一旦お金持ちになるとずっと勝ち続けられる
 これと「相続税」の問題、世代を超えて
 格差も継承されてしまう件

■オフショア経済の存在
 特に発展途上国の独裁者などが違法に蓄財したものを
 私物化しタックスヘイブンに隠してキープ

の2点であるとされています。

このくだりを読んでバタコは、
個人的にずっと謎だった「イギリスって、なんで
今でも豊かなんだろう?」
    ←確かに大英帝国の遺産、はある程度ある

    ←英語が世界の公用語っぽい位置づけで
     観光や留学収入がある

    ←ロンドンの金融街Cityがあるから
     世界中からマネーが集まってくる

    ←世界の富豪が住んだりおカネを落とす
     アラブ系、ロシア系、など

でも、それだけで説明できるんだろうか?という疑問

への答えが分かった気がしました。
    ※ちなみに、バタコの旦那によると
    「あんまり大っぴらに知られてないけど、
    『死の商人』武器産出国としての実力のせいだ」
    そうです。
    これについては全く知識がないのでなんとも。

追記:
一応調べてみました。
英・ガーディアン紙のこの記事 (典拠はコチラ) によると、
2008-2017の10年間のイギリスの武器輸出総額は推計39億ポンド
           (1ポンド150円と仮置きすると585億円)
  ※ちなみに試算は「控えめに見積もった」数字とのこと
ただし、日本の2017年のクルマ輸出額は11.7兆円 (典拠)

    ・・この数字を見てしまうとやっぱり日本が上じゃ?と思う・・
あと、本筋には関係ないかもしれないけど、イギリスの金融紙ファイナンシャル・タイムズ社って、2015年に売却されたところを日経新聞が買い上げたから、「日経がFTを所有してる」んだよね。数字は知らんけど象徴的に言って、日本の勝ち、って思うんだけど・・ やっぱり、腑に落ちてない?!バタコ・・

イギリスの経済を支えているのは、上述の理由プラス
■オフショア経済 (イギリスよりずっと低い税率で
 資産を維持管理できる) のフル活用がかなり重要であり

かつ「大英帝国の遺産」という言い方だとあいまいだけど
■先代の遺産を次代に (相続税でがっぽり持っていかれずに)
 受け継ぐ、というテクニックが洗練されている
          コレでバタコとしては納得。


その結果、
スタンダードアンドプアーズという格付け会社によれば
日本政府の信用度ランキングはイギリスのそれに劣っている。

だから、イギリスって
(バタコの目から見ると)
「インフラ」「物流」「製造業の勢い」
「職業倫理や識字率など含めた労働者人口の優秀さ」
等で日本にとてもかなわなそうにも思えるのに
それでも格付けでは日本より上、を保っている、
という事態が、やっと腑に落ちた気がします。

以下、かなり長くなりそうですが、解説してみたいと思います。

第1部:オフショア経済がイギリスを支えてる


1. キャサリン妃の実家の資産について

イギリス人の富裕層の資産構造として (勝手に)
コレが定番だろう、と思うので、キャサリン妃のご実家
ミドルトン家について考えてみます。
   ※※ !!!警報 !!! ※※ 
   ジャーナリストじゃないので、「教養」も
    「情報源=インターネットや新聞」
    も「ずぶの素人」レベルです。
    「おハナシ程度」だと思って読んでください。

 1.1. キャサリン妃について、簡単な説明

育児一段落モヤモヤ期のバタコはある時
(もうどこのどなただったか思い出せないのですが)
こんなアドバイスを読みました

「人生のエリア別に分けて
■ビジネス面
■生活面
■心理面
ごとに、『こんなヒトになりたい!』と憧れる存在を選び
その人になり切ったつもりで過ごしてみましょう。」

スグ乗せられる性質のバタコが選んだ一人が
「キャサリン妃」または「ケンブリッジ公爵夫人」

(余計なお世話と思いつつ、一応、解説すると)
イギリスの現・エリザベス2世女王陛下 (93)。
その長男で、公認の後継者であるチャールズ皇太子 (70)。
チャールズ皇太子の長男、ウィリアム王子 (36)、そのお嫁さんがキャサリン妃 (37)。
      ※同い年だけどキャサリン妃は1月生まれなので一歳上。
ウィリアム王子は結婚と同時に「ケンブリッジ公爵」
の称号を得たのでキャサリン妃は正式にはケンブリッジ公爵夫人と呼ばれます。
      ※(当たり前すぎる解説でスミマセン)

順当にいけば、エリザベス女王→チャールズ皇太子
→ウィリアム王子→ジョージ王子 (キャサリン妃の長男)
と王位が継承されます。

それまでセレブゴシップは「あんまり?」という感じだったバタコですが
意識して、キャサリン妃のファッション写真を見たり
「生い立ち」みたいなのを読んでみたりしました。

「自己啓発」方面で効果があったかは不明ですが
この「キャサリン妃だったらどう考えるか?」
という思考実験はなかなか面白かったです。

話がどんどん逸れていってますが・・
「イギリスマネーとオフショア金融の関係」について
はここからです。

続きは明日!



最後まで読んでいただいてありがとうございます!