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終業後のスクール

NHK朝ドラ「舞いあがれ!」。
ヒロイン・舞とその母めぐみは、亡き父が遺したネジ工場の経営を立て直すために奮闘中。
ネジの知識を学ぶため、ベテラン職人・笠巻に依頼して、終業後に勉強会を開いてもらう。

・・・という展開で思い出したこと。

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以前勤めていた会社に、新部門のL部ができることになり「新部門に異動したい人」の社内募集があった。
当時所属していたS部は単純作業が多かったので、L部では新しいことができるのかな?と思って応募し、採用されて異動することになった。

L部での仕事は、S部の知識を活かせるものだった。同僚もS部出身だった。とは言っても、私たちはS部の仕事の一部しか経験していないので、全体がわかるわけではない。

そこで上司(この人もS部出身→公募じゃなくて人事異動でL部へ)が、S部のH山係長が終業後に勉強会を開いていることを聞きつけ、部外者となった私と同僚が参加できるようにしてくれたのだ。

上司や私達がL部に異動した後、別の支社からS部に異動してきたのがH山係長だった。

S部には、古くからの仕事の進め方があったと思う。
「この伝票のココをこうやって計算して、合ってたらハンコ押して」という感じで作業を指示され、「ココ」の数字がどういう意味なのか、そんな説明はなかった。
慣れてきたらその意味を自分で考えた。
でも、考えろとは言われなかったので、考えない人もいただろう。
考えなくても会社は廻っていくし。

H山係長は、そこに危機感をもったのかもしれない。
「H山スクール」と呼んでいたその勉強会には、ベテランだと思っていた社員も参加していたので驚いたが、ベテランくんも「その意味」が知りたかったり、危機感があったりしたのだろう。

H山係長はその後退職し、なんと、うどん屋を開業したので、YちゃんやAちゃんと一緒に、一度食べに行った。
うどん屋、どうしただろうな(←店の名前を覚えていない人)

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「舞いあがれ!」の話に戻って。
笠巻さんの勉強会には、日ごとに参加者が増え、廊下から覗いている社員もいた。
業務に関する知識を、業務時間内に得られないのは問題かもしれないが、知りたい・知ってほしいと思ったり、それに協力したりする人たちは好きだし応援したい。

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【今日のイラスト】いらすとやさんの「ひこうき雲」。
「舞いあがれ!」の感想をつぶやく時に、いつも使わせていただいています。今回も舞いあがれつながりで。


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