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エネルギー業界の決算書読み解きに挑戦してみた #20代マーケピザ オンライン養成所課題

こんにちは。こゆです。今、ベトナム🇻🇳へ向かっております。✈️ そんな道中の更新。どんだけバタバタしているんでしょうか。涙目で更新しております。#20代マーケピザ オンライン養成所の最初の課題である「業界の企業3社のビジネスモデルと業界の課題を決算書で読み解く」に挑戦します!!

恥ずかしながら決算書を読んだこともないですし、数字に対する圧倒的苦手意識もあり、課題を見たときは震えあがりました……。しかし、マーケターとしては必須スキル!それを身につけるためのこの養成所オンライン!先行しているみなさまのnoteやシバタナオキさんの動画を何度も見ながら、手探りですが進めていきます。

どうやら、決算書を見ていく上で大事なことは企業の成長率と利益、のようです。
まず、成長率を把握する。

・YoY:前年比
・MoM:前月比
・QoQ:前期比(前四半期比)

 -Sクラス:YoY50%(Newspicks、ラクスルなど)
 -Aクラス:YoY20%(楽天、LINEなど)
 -Bクラス:YoY10%
 -Cクラス:YoY1桁成長もしくはマイナス

②利益を算出する

ユニットエコノミクスを見て、比較したいレベルまで因数分解する。

ここまでを踏まえ、早速見ていきます。

※参考図書はこちら。👇

1.選んだ業界とその理由

今回は、「エネルギー業界」を選びました。理由としては、身近な企業の決算を読みたいと思い、九州で大きな企業といえば、ということでまず思いついたのが九州電力さんだったから。日本全体で見ても、頻繁にTVCMを放映しているような業界ですので、きっと儲かっているでしょう!!何が儲かっているのか?電力自由化が進み、顧客争いが起きている中どの企業がどのように売り上げを上げているのか?見ていきたいと思います。

企業の分析①九州電力

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まず2018年度の決算から見てみましょう。こんな感じでサマリー的に書いてもらっていたら把握しやすいですね。売上高は2期連続の増収、経常利益4期連続の黒字。前年度比2.9%増。成長率ではCクラスですね。

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電力会社ですが、販売電力量で見ると契約電力の減少や暖冬の影響などにより前年度比-5.9%。やはり、電力自由化によりガスやauでんきなどに顧客が流れているのでしょうか。どこで売り上げが伸びているのかというと、原子力の送電端が大きそうです。九州電力は原子力発電所を2つ稼働させています。収益の面では大きな存在のようです。契約電力が減少した一方で、安定した電力供給で他社へ電力を販売し、2018年度は売上を上げているのでしょうか。

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収支比較表を見てみると、気になったワードが「再エネ特措法交付金」これは何だ…?

「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」に基づき、お客さま からご負担いただいた再生可能エネルギー発電促進賦課金は、国が 指定する「費用負担調整機関」が「納付金」として電力会社などか ら回収し、買取に要した費用は、同機関から「再エネ特措法交付金」 として電力会社などに交付されることとなっています。なお、再エネ特措法交付金は、電力会社の収益として整理されま すが、再生可能エネルギーを買い取った費用と相殺されるため、収 支への影響はありません。

収支への影響、無かった。確かに、数字はかっこで囲まれていますね…。難しい言葉に惑わされました。

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セグメント別の情報を見てみます。電気事業は増収減益。情報通信事業で見たかったのが、IoTサービスの売り上げ。

電力会社がIoTスピーカーを作って販売しているんですよ〜。こちらは、まだまだサービス開始されたばかりなので広告宣伝費に力を入れている印象がありました。やはり広告宣伝費の増加、と、情報システム開発受託の減少により、営業利益は減少のようです。電気・エネルギー事業以外にも収益のポイントを開発しているんですね。ここが伸びていくのか今後注目したいです。

●九州電力のビジネスモデル

売上=ユーザー数×ユーザーあたりの売り上げ(ARPU)

電気事業でいくと、このビジネス方程式で考えていいのでしょうか。

(個人・法人問わず)顧客数×電気使用量 

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO41784880W9A220C1LX0000/ 

2019年4月1日から電気料金の値下げを発表しています。やはりauでんきや西部ガスの電気など、新電力に流れた顧客を取り戻そうと考えているようです。顧客数増が売上に直結しますもんね。

企業の分析②西部ガス

続いては、別のエネルギー、ガス会社にしてみました。九州のエネルギー市場では九州電力と顧客を取り合っている西部ガス。比較してみましょう。

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売上高は前年比3.5%増、経常利益は-9.8%。九州電力より成長率がやや高いですが、こちらもCランク。

ガス料金の単価の上方調整の影響でガス売り上げが増加しているんですね。顧客増ではないのかな。

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家庭用、業務用、共にガス販売量は減っていますね。でも、単価が上がって売り上げが増加している、という状況なんですね。

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決算書からはズレますが、料金ってどのくらいあがったのかな〜と簡単に調べると、むしろ値下げのお知らせがありました。ホームメリットなど、大型の契約をしている人を優遇しているようです。でんき割の適用も含め、他社に流れないよう、囲い込みに力を入れていますね。


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セグメント別で見ると、利益が上がっているのは不動産事業。関連会社でリフォームや土地売買・仲介、賃貸物件の管理を行っていたり駆けつけサービスもやっている会社などがあります。

・顧客数が減り、ガス販売量は減っているものの、単価が上がったことにより売上増。
・顧客の流出を防ぐための施策が汲み取れる
・ガス以外のところでの収益(特に不動産?)

企業の分析③auでんき(KDDI)

直接的にエネルギー業界に入っているわけではありませんが、エネルギー会社のことを考える上で外せない存在となってきている、auでんき。九州ではすでに市場の10%がauでんきに乗り換えた、なんて話を聞いたことがあります。(ちょっとデータが見つけられませんでしたが…)

KDDIの決算書からどれほど驚異的な数字となっているのか見てみたいと思います。

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まずはKDDI全体の売上から。2019年3月期の売上高は前年比+0.8%、営業利益は+5.3%。18期連続増益のようです。こちらも成長率はCクラスですが、ほぼ毎年右肩あがありの傾向のようです。

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パーソナルセグメントでみると、auでんきへの言及が登場しました。auの通信分野での減収をauでんきなどのエネルギー収入などで補い、前期比0.3%の増収となった、とのこと。売上高も営業利益も爆発的に増加しているわけではないようです。…これは、ユーザー一人当たりの毎月のお支払金額の認識でいいのかなあ。それだったら爆発的には増えないですね。

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「auでんき」などのエネルギー事業は、KDDIにとってモバイル通信量収入の減少をプラスに変える新たな売上の柱として育てたいのでしょうか。営業利益が+3.2%となっていますね。

九州電力と西部ガスは、エネルギー以外の分野での成長をチャレンジしていて、KDDIといった別分野の企業がエネルギー事業で成長しようとしている姿を垣間見ました。

業界の課題と自分達がその業界に新規参入するなら何をするか

純粋なエネルギー業界は、課題としてはまず人口減少という世の中で顧客と販売量が減っていく厳しい時代に突入していくことは挙げられると思います。さらに、電力自由化で競合がどんどん増えていく。

その中で、いかに選んでもらうか。選び続けてもらうのか。親しみやすさなのか安定感なのか、価格・コスパなのか。企業は軸を模索しなくてはいけないですね。

このエネルギー業界に新規参入するなら…。ゼロからのスタートではなく、すでにサービスを行なっている会社が参戦するイメージで考えます。auのように、携帯を買い替えるときに「電気もどうですか?支払いが一度で済みますよ」という戦法はかなり良いですよね。電力会社を変更するという面倒臭い作業が簡単にすみます。

売上=ユーザー数×ユーザーあたりの売り上げ(ARPU)

という方程式を改めて考えると、電気やガスといったライフラインは毎月支払っていて、サブスク的な感じですよね。apple music やNETFLIXといった若者に身近な存在であるサブスク企業が一体型の支払いでとりこんでいくのはいかがでしょう。電力会社だったらNETFLIX を大画面で見る行為は電力消費でもあるので、嬉しいのでは、、、?笑

・・・さて。ちょっと力尽きてきました。なかなか読み込めていない感があります。。。不完全燃焼。レビューでビシバシご指導いただきたいです。これを機にもっときちんと読めるように意識していきたいと思いました。

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