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不確実で終わりの見えない不安をふたりで乗り越える

尊敬する方ってたくさんいるのだけど、その中でパートナーシップや女性として生きるという点において心から尊敬している方のひとりが、下田美咲さん。

cakesのこの記事を読んで、改めてパートナーシップについて考えたので書き残そうと思う。

めちゃくちゃ主観ではあるが、わたしは彼氏と仲が良い。

わたしの1番の娯楽は彼氏だし、テレビのない1Kのアパートで過ごす毎日だけど、少しの工夫で仕事はお互い集中できるし、それ以外のときは漫才のごとく喋り続けている。

しかし、今年の2月後半、コロナという見えない敵が現れた。わたしたちカップルの性格は、ざっくり言うと「楽観的なひと」と「神経質なひと」(下田さんの書いた記事後編のそれ)に近く、コロナに対するスタンスは、似ているようで違う部分も多かった。

新しい生活が始まった

下田さんの言うとおり、コロナの存在は、夫婦などパートナー同士で帰る家が同じという状況にいるひとたちにとっては、認識レベルの違いや生活の変化でお互いの中にズレが生じるのは当たり前だと思う。そのズレの大きさによっては、お互いをキライになってしまったりもするんだろうな、という感じ。

だって、まったく新しい生活が始まったんだもの。

わたしたちも例に漏れず、柄にもなく、たぶん、一緒に暮らしてから初めてぶつかった。

でも、それがあったことでコロナに対するお互いの考え方を理解し合い、ふたりの行動指針を決めることができた。気をつけるべきことは気をつけた上で、おうちでの時間はこれまでよりも楽しくて充実しているし、いまのところふたりで健康に仲良く暮らすことが出来ている。似ているようで違うのかな、と思っていた認識は、違うようでとても似ていた。

ということで、ここからはわたしたちがぶつかった時のこと、そしてそれが解決し、ぶつかる前よりも仲良く暮らせるようになった話を書く。

敵は不確実で終わりの見えない不安

そもそもわたしたちは、これまでもたくさんのことを話し合ってきた。8年間親友をした上で恋人同士になり、お互いが仕事をしているときの顔も知っているので、認識が違ってもそれを受け入れてすり合わせる癖がついている。だからこそ、今回の不確実で終わりの見えない不安の種に、ビックリしていたのだと思う。

連日のネガティブなニュース。環境の変化。収束の目処は立たない。リスク0は絶対ない。そんなことがたった2週間の間に起き、毎日状況が変わる。

そんな中、彼氏のテレワークが始まって1週間くらい経ったところでわたしは我慢できなくなり、彼氏にこれを伝えることになる。

彼氏から出る「不安そうな雰囲気」とか「いつもよりちょっとピリピリした雰囲気」とか、そういうことに我慢できず、耐えられなかったのだ。いま思えば、彼氏だってお気楽なわたしにイライラしていただろうし、その原因はコロナだと頭でわかっていても、目の前にいるのは見えないコロナではなく彼氏だし、上手く受け止められなかった。

だからわたしは正直に「ピリピリした雰囲気が嫌だ!」「何が不安なの!」とぶつかってみることにした。わがままであることは重々承知で、これを伝えることで、もっとピリピリすることはわかっていたけど、きっとその先で良き事になると感じたからだ。

「なにをやるか」ではなく「なんでやるか」

なんとなく、それでもふたりで協力をしながら準備をしてコロナ対策期間に突入したわたしたちだけど、確かにコロナに対しての考えはきちんと話していなかったなと反省した。何をやるかだけを話していて、なんでやるかは話していなかった。つまり、手段だけが先行して、目的や気持ちなど、本当に大事なことは話せていなかったのだ。

自宅での対策ひとつ取ってみても、そこまでするかい?と思っていたわたしは、改めて彼氏から「ずっと一緒にいる為にふたりが健康でいることはマストなのでこれはして欲しい」と目的から言われると、すんなり受け入れることができた。これはわたしに伝わる言語を使ってくれた彼氏のコミュニケーションスキルと心遣いなので、話し合いをしているうちに愛情が増した。

そんな話し合いの中で「コロナのニュースは必要なものだけ見てあとは見るのを止めよう」とか「1日1回は外に出よう」とか、そんな行動指針みたいなものを決めたのだけど、良かったのは、この期間をプラスに変えるための行動指針を決められたことだ。「1日1本動画を撮ろう」という簡単なものなのだけど、記録になるし、アウトプットの練習にもなるし、コミュニケーションにもなる。しかも私たちはそれでなくても毎日ベラベラとしゃべっているので大きな負担にもならない。現時点ですら見返すと面白いので、「1日1本動画を撮る」という行動指針は本当に決めてよかった。

振り返ったときに笑えるように

わたしたちはもともと話し合う癖がついていたし、コロナに対する認識やスタンスにものすごく大きなズレはなかったから良かったけれど、それでもシェアできそうなことがある気がするので2つ書く。

①手段ではなく目的や気持ちを共有すること

家に帰ってきたら玄関で必ず手指を消毒しようとか、このレベルの外出はOK/NGの基準とか、手段の共有の手前で「なんでするか、どういう気持ちか」をという目的を共有することが大事だと思った。
目的を共有することで、前提としてお互いがどう思っているのか擦り合わせることができる。
パートナーシップを見直すきっかけにもなると思うので、ここが話し合えないのであれば今後出てくる課題を乗り越えるのも難しいかもしれない。

②コロナ期間、ふたりにとってプラスになる指針を決めること

毎日15分散歩するでも、一緒に新しい料理に挑戦するでも、何でも良いと思うのだけど、後から振り返ったときに「あの期間があってよかったよね」と笑い合えたら最高だからだ。
ふたりで同じ目的に沿って行動するのはパートナーシップにおいて良いことだと思うし支えにもなる。さらにそれによってコミュニケーションが増えたり学びになったりしたら、一石何鳥にもなる。

あとはわたしの個人的な日記です

最後に、良いとか悪いとかではなくただの記録として、コロナによってわたしたちのパートナーシップで変わったことを書いておく。

①わたしも食事を作るようになった

彼氏は料理が上手い。さらにこれまではわたしのほうが遅く帰宅することが多かったのでほとんど彼氏が夕飯をつくってくれていた。コロナによるテレワークのおかげで帰宅時間の概念がほとんどなくなったので、わたしも食事をつくるようになり(そういえば料理するの好きだったなぁ)ということに気づいた。

②ふたりで動画を撮るようになった

さっきも書いたけれど、動画を撮って話していることを見返すのはおもしろい。あと彼氏はわたしよりも圧倒的に語彙力があるので、わたしはアウトプットの練習にもなる。

③スーパーに行くのがデートになった

不要不急の外出をしないので、少しの外出がデートになる。このマインドになったのはとても良いこと。日常が最高。

④わたしの両親と彼氏のコミュニケーションが増えた

オンラインでの家族とのコミュニケーションが増え、家族も彼氏もSNSをやるのでそこで彼氏が母親に絡まれているのがかわいいのでスクショが捗る。

⑤彼氏のことがもっと好きになった

自分のことだけではなくて、「私たち」として対策を練ってくれたりおうちでのエンタメを提供してくれる彼氏は最高だ。なにもこんな困難が起きなくとも毎日好きではあるのだけど、一緒にいる時間が増えたのでより一層好きが加速した。一緒にできること多いなぁと、未来の可能性が広がった。

毎日大好きな彼氏と暮らせていて最高なので、それをコロナなんかに壊されるわけにはいかない。

これから先何があるかなんてわからないけど、ふたりとも健康で仲良くいられるよう、お互いの大事なことを大事にしながら、楽しく暮らしていこうと思います。

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