さそりの月

占星術において、個人的な解釈なんですが、一番「強い」サインと認識しているのが、今回紹介するさそりサインなんです。
一番「重い」というか、一番「底」までいけるというか、生命エネルギーが軽くなくて重量があるんです。

わたしは水エレメントのサインはその傾向があると解釈していますが、
3つの水エレメントの中でも、流動的なさそりサインは、向き合う相手に合わせて潜る深さを変えていくので、自分の限界を知りません。

ただ、相手がこのあたりにいる、と思って潜って行った先で気がつくのは、
相手ではなく、自分だけがそこまで潜ってしまったんだ、ということ。
自分が作り出した相手の幻影を追っていくんですよね。そして、自分が深みにはまります。
そして、もがきながらも気がつきます。
相手と自分は違うんだということに。
相手と一緒にいきたかったんだけど、本当は自分が行きたかったんだなって。

でも、ここ(深み)はもう理解したから、、、
って、そこからものすごくありえないような理想を描きターゲットに設定するのが次の射手サインです。

そんなハードなさそりサインの月をもつ子どもは、とても優しい子どもです。
優しさが表面上ではないんです。
相手の気持ちを理解して、その相手から愛してもらおうとします。
気持ち、というのも、すごく根本的なもの。
「落ち着いている」「怒っている」「怖がっている」「楽しい」
という人が持っている基本的な感情みたいなものに反応します。

子どもなので、その反応を言葉で上手に返すことができません。
(言葉の表現発達は月の次、水星ターンです。)
時に、自身が相手にして欲しいことと逆のことを言ったりしますが、して欲しいことはちゃんと理解できます。
つまり、言葉以上に表情や態度で、その子の思っていることがわかります。

さそりサインの子は誰かと一緒にいたい・やりたい、という欲求と
一人の時間の両方をものすごく欲すると思います。
さそりサインのバランスを取るために必要なんだと思います。


実は、わたしの息子も月サインがさそりです。
甘えん坊で、ママにベッタリです。
わたしがそばにいながら、自分の好きなことを自由にすることが大好きです。
ママと離れる時「ウエーん」と泣きながら甘えて、いざ離れてパパと二人になると、ずっと泣くわけではなく、じゃあ、パパ次は何して遊ぼうか?と、心を共振させる相手を、次から次に変えていくことはできるようです。

「自立」という面が難しいサインではあると思うので、
(しようと思っても、何かに共振してしまいやすい)
小さい頃から、ルールを作って、それをちゃんと行動に移す、という訓練を簡単な基礎的なものをコツコツしていくといいと思っています。

ルールはエレメントで言えば「土」。
土の枠を作って、ちゃんと行動に移すことで、土の中にさそりの水を入れていきます。そうすると、水が勝手に外に出ないので、自立がしやすいです。
ほんと、些細なルール。
お家から帰ったら、手を洗おうね。というような普遍的なものがいいと思います。

追記
さそりサインは「死」というものも惹かれるというか、怖がるというか、そういった傾向があると思います。
自分の死もそうですが、他人の死もまとわりつくような感じもあるかもしれません。心配しないで向き合って大丈夫です。

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