「石像の歌」初演 &「青い小径」再演 @CANTUS ANIMAE the 20th concert 2016/5/8

http://www.cantus-animae.net/2016/02/21/20th_title/

いろいろと(鼻水その他未熟)恥ずかしく、新たな地平線、新境地で清々しい死を待望していますが、次の作曲の委嘱も戴いており、「三味線草」も最後まで書くので、死にませんからご心配不要です。

2014年9月に東京都合唱コンクールで、はじめてCANTUS ANIMAE(以下CA)さんの課題曲「鐘」を聞いたとき、びっくりしたのだ。これじゃあまるで「傷んだ人が、今も傷みながら、恐ろしい純粋さで書いた曲」みたいだったから。
それがあの場でつまびらかにされた「私」だ。私はそれを知らなかった。

「本当は『青い小径』は。ほんとうに。何も救われない曲なんだよ」
雨森先生は言った。その通りだ。あの曲には、一縷の希望も無い。
それを聞いたCAのぜんさんは「何も救われないけれど、心に響く」と言った。

それは、どこかでみんな知っているからだ。
この世はかなしい。

弾く前に、ソプラノからベースまでみなさんのお顔を見たくなった。団員のみひさまがうなづいてくれた。私にはあらゆる過去が押し寄せて、歌う彼らの顔を見ると涙が止まらなかった。
涙は止まらないけれど、彼らの顔をもっと見ておこうと思いました。生きていると、忘れてしまうから。

駅で別れるとき、見えなくなるまで手を振ってくれていた、CAの方たち。
あの人たちはそういう人だ。
彼らの人柄が、歌そのものだ。
ほんとうに素晴らしい歌をうたう。

雨森先生は「そうメロディーに書いてあるじゃないか」と言う。何故分かるのだろう。
私は説明していない。

そのCAさんのために、新曲も書き、一緒に初演させていただきました。

詩を選ぶとき、彼らの顔を思い出して「彼らが、心からほんとうの言葉として歌えるものを」と思った。
彼らは、家族や仲間とともに生きて仕事をされながら、音楽の上でも驚くべきインテリジェンスで、真実や哲学を探している。
私や夢二と違って、今を生きている。

だから、リルケを選んだけれど、書けなかった。 私には「信じる」だけの体力がないのだ。
けれど、CAのみなさんは「恐れ」ない。私はそれも教えてもらった。
練習のとき、彼らの歌声を聞いて、やっと曲も詩も「嘘ではない」と思えた。そして、形にすることができた。

「石像の歌は、私の曲じゃないみたい」と言うと、雨森先生は「あなたは本当はこういう人だ」と言った。


何はともあれ「やっちまったな(´Д` )」と思いながら

(テナー、土下座。たぶん?他のステージのことですかね。私も土下座したいぜ〜)

過ごしていたところ、とある来場くださったお客様から、「あなたに読んでほしい記事を見つけた」とメールがありました。
最近シンクロニシティの加速がおそろしいです。

「人には、自分がだれかからみられているということを意識することによってはじめて、自分の行動をなしうるというところがある」

コラム執筆者の哲学者・鷲田清一は、これを親に見守られている幼児が安心して遊びに没頭するにとどまらず、「大人たちにも等しく言えること」と展開しています。背後に誰かの温かい視線を感じるからこそ、「逆にひとり、目の前のことに全力で取り組める」というわけです。--- 朝日新聞 5/9 「折々の記」

「あなたは、舞台上で、そういう視線に支えられていました。それは、あなたの力が引き寄せたことでもある。」


私が泣いていたのは、曲を書いたとき私に与えられなかったものは、ここに在ると思ったから。
私の後ろに立つ人の、ほんとうにあたたかいまなざし。なんてあたたかいのだろう。

もしかしたら、はじめから在ったのかもしれない。そうも思った。

ひとりで泣いていたのではなかったこと。
一緒に泣いてくれた人がいたこと。
ずっと忘れません。

私は説明していないのに、何故一緒に、他の人が泣いてくれるのだろうと思う。

すべてが露呈し、複雑な気持ちですが、、、合唱団さんをはじめ、未だ好きだと言ってもらえる。(謎です)

雨森先生は、初演以降「石像の歌」が多くの団体さんに再演されることを望んでくださっており、お問合せをお待ちしております。

また演奏会には、唯一ご存命の血筋である、夢二のお孫さん(83歳と仰ってました)もお越しくださり、少しだけお話することができました。

「ありがとう」という言葉でも足りないので、それはまた、いつか。

Any day now ... ( ´ ▽ ` )ノ

こないだ駅の改札で、見知らぬ女子二人が、
「きっとまたすぐ会えるからね」と言って別れていました。「なんて劣等感のない別れ際。」と心惹かれました。

次は、詩作 & 作曲するみたいです。
ジーザス。(´Д` )

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森田 花央里

初演記録 2016

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