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語学の勉強を続けられたのは、仲間とのランチワインのおかげだった。私たち3人の大事な兄との時間

2013年の春から約4年間、上智大学の社会人講座でフランス語の文法を勉強しました。
その時に出会った仲間とは、今もときどきワインを飲んだりします。4年の間、クラスメイトは変わりましたが、私たち4人はいつも一緒でした。

授業のあとにランチするようになり、みんなお酒と美味しいものが大好きだったので、意気投合しました。授業が目的なのか、ランチワインが目的なのかわからないくらいの勢いで、毎週土曜日、四ツ谷に通いました。

その4人の仲間のひとりが、お空に旅立ってしまったのは、去年の9月。病気が見つかり今は自宅で療養している、ということをLINEのグループチャットで知らせてくれたのが夏頃で、そのあとは既読がつかなくなり…。

つい先月、もうひとりの仲間がその人あてに「みんな心配している」と、ハガキを書いてくれて、ご家族と連絡がとれて…旅立ちを知ったのでした。
4人の中では最年長だったけれど、まだちょっと早すぎる…。私たち3人の兄のような存在でした。

今日は、その人がよく通っていた、私たちも何回か一緒に行った、麹町にある老舗のイタリアンで、仲間3人でのお別れのランチでした。元気だったころの、とびきりダンディな姿の写真をテーブルに飾りました。
そうしたら、オーナーシェフのエリオがテーブルを通りかかって写真を見つけて、「あれっ! もしかして…」と気づいてくれて。とても残念ですね、と言ってくれました。
そのあと、カメリエレが「お店から、献杯させてください」と、グラスワインをサービスしてくれました。
私たち3人と、写真の前にも1杯。
ずーっと、その人の思い出話をして、ときどき写真に話しかけ、美味しいお料理を味わいました。

エリオを出たあと、もう1軒、やはり4人でよくランチした四ツ谷駅アトレにあるアントーニオへ。
ここでも私たちを覚えていてくれた店員さんがいました。今日はお茶とケーキでワインは飲みませんでしたが、「いつもよくワイン飲んでましたよね!」と…。

こうして4時間近く、ずっとその人の話をし続けたのでした。
たぶん、すぐそこにいたんだと思います。
楽しい時間を、ほんとうにありがとう、私たちの大事な兄さん。

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