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「男女」を示す星は二組ある

2019年3月2日のツイートまとめ。発端は雑誌 Domani がファッション記事に「仕事バリバリの女はメスではなくほとんどオスである」的な見出しをつけて物議を醸したこと。

Domani の広告、西洋占星術の民としては日常語って不便ね?日本語に限らず他の言葉でも、と思う。「男女」または「オスメス」しか人を表す言葉がないのね?西洋占星術の民としては性と生殖に関わる「オスメス」は火星金星であって、仕事バリバリは火星でも金星でもなく太陽なのよ。家のことやるのは月。

西洋占星術の考えかたでは、惚れた腫れた、攻受、口説く落とすヤる寝る関係のオスは火星、メスは金星に象徴される。なおガンガン落としにいく肉食系女子は火星を使う女子、ファンにキャーキャー言われて推され貢がれるアイドル系男子は金星を使う男子。

で、公の場へ出ていって社会を支え経済を回すのは太陽。男も女も、仕事の場では太陽を使う。逆に太陽使う場で火星(オスみ)や金星(メスみ)を出したり、他人にオスみメスみを求めたりするのはおやめくださいセクシュアル・ハラスメントになりかねませんっていう話。

で、太陽がパブリックなら月はプライベート。健康管理に衣食住の維持、じゅうぶんな休養と栄養をとれるよう気配りをし、自力でそれができない者(こどもや年寄りや病人)がいればそこにも手を割く。シュフ(男女問わず)あるいは伝統的に使用人が負ってきた役目は月に割り当てられる。

古典的な西洋占星術では太陽と火星を「男性の星」、月と金星を「女性の星」とする。昔は稼ぎ手(太陽)や戦士(火星)とされるのは男で、世話(月)や愛され(金星)は女っていう感覚があったからね。でも誰のホロスコープにも太陽月金星火星、全部あって、現代は男女とも手持ちのそれらを使い分ける。

「私は女だが、お前の母ちゃんや小間使い(月)ではないし、ましてやお前の愛玩物(金星)でもない。仕事しに来てる一人前の人間(太陽)なんだよ、ただ仕事する人間(太陽)として扱えよ。お前も一人前の人間(太陽)なら、てめぇの身辺の世話(月)や男としての性欲(火星)を職場に持ち込むな」

というように四つのシンボルを用いて交通整理ができる話を雑に混ぜ混ぜして「仕事バリバリの女はメスではなくほとんどオス」みたいな言い方するから「何これ」になる。オス(火星)にはならねーよ、ついでにいえば仕事中はそもそもメス(金星)ですらねーよ。ただの一人前の仕事するおとな(太陽)だよ。

で、仕事する一人前の人間は太陽なので、夜勤のお仕事を除いたら「日が照ってる間は仕事して、日が沈んだら帰宅して月の用事(家事や休息)をする」が本来の姿ね!月は夜の天体だからね。同じく夜の天体に分類される金星と火星(ラブアフェア)もアフターファイブの話。だからさっさと定時に帰ろうぜ。

ワークライフバランスとは公の仕事をあらわす太陽とプライベート三戦士連合たる月(家事と休息)・金星(娯楽)・火星(ラブアフェア)の間のバランスを言う。夜まで残業というのは太陽がなかなか引っ込まない(引っ込ませてくれない)ので月や星が輝く夜を自由に過ごせないということ。

(2024年追記。太陽以外に「木星と土星」も「昼の天体」なので「太陽・木星・土星グループ→昼の天体→ワークの星」「月・金星・火星グループ→夜の天体→ライフの星」でバランスをとるのがワークライフバランスと捉えてもいいと思う)

太陽(社会で仕事するおとなみ)と火星(オスみ)を混ぜていて「バリバリ仕事するやつは男であり男とはすなわちオスである」という発想がないと「バリバリ仕事する女は実質的にオス」という発想のキャッチコピーにはならない。時代遅れとまでは言わないが中世かな?とは思うね当番は。

職業持って仕事してるだけの男さんを「オス」呼ばわりするの、職業持って仕事してるだけの女さんを「メス」呼ばわりするのと同じくらい失礼じゃろ?どちらもただ懸命に仕事してる「成人」であるだけぞ?ああ日本語だと「成人」にも性的意味合い含ませがちなんだね面倒くさいな本当に。ただの職業人だよ。

仕事してるときの女は女じゃなくて職業人(太陽)です。メスみ(金星)やママみ(月)やオスみ(火星)を出さない求めない!仕事してるときの男は男じゃなくて職業人(太陽)です。オスみ(火星)やパパみ(月)やメスみ(金星)を出さない求めない!もちろん男や女以外の人も仕事してるときは同様です。

そして職業人(太陽)は職業人で、月や金星や火星に譲って定時退勤しよう・させような(高緯度地方はどうなるんだって話は置いといて)(あと夜勤は夜勤で昼間にじゅうぶんな休息取ろう・取らせような)。

バブみを感じてオギャる(月)なら帰ってどうぞ。オスみ出したり(火星)、メスみ出したり(金星)するのはアフターファイブにどうぞ。なお、昼間あるいはオンタイムの上下関係(太陽の上役は土星な)を盾に自分のオスみやメスみの接待を他人に強要したらセクシュアル・ハラスメントです。

こんなことで木を生やしている場合じゃないけどついでだからツイートしとこう。ある種の男性が女性の月経用品を「エロいもの」と誤認してクソな失言をするやつな。あれは視界にオスみ(火星)フィルターがかかりっぱなしで「女が肌に着けるもの」を「メスみ(金星)アイテム」としか見られないから起こるバグ。

月経用品を使う必要がある人間で月経用品を「金星(娯楽やエロティックな意味合いでのメスみ)アイテム」だと思ってる奴ァかなーり少ないよ。あれァお前ェ、エロティックなものじゃなくてドメスティック(日常的な)もんだ。つまりは西洋占星術的には「月のアイテム」だ。「月のもの」って言うだろもん。

火星(エロティック系オスみ)フィルターがかかりっぱなしで、月(日常茶飯み)と金星(エロティック系メスみ)を「女のもの」としてぐっちゃ混ぜに同一視している人、もうそろそろ減ってほしいもんだと思う。

ところで私は話し言葉では「生理」を使うこともあるが(月経が通じない人もいるので)書き言葉では「月経」にほぼ統一している。「生理」は「生理現象」を略した隠語だろうし、生理現象なら男性にもある。「女の子の日」も自分では使わない。月経が来てる日だけ女、というのも変な話だし。

「月のもの」はそのまんまな上に西洋占星術の民としてもそのまんまで個人的には大変好きなんだけどね、いまどき使うと時代劇かと思われる。言って通じる人には「月経」「月のもの」って言う。「排便」を「お通じ」と呼ぶ感覚かな「月のもの」は。

「いいじゃん、月経」って思うのは当番が西洋占星術の民であるのと同時に経理の民でもあるからだと思う。月経の経は経理の経だぜ。帳簿に月次決算があるように、体にも月次決算がある。月次試算表出すやつじゃないですか。赤が多い月はやべぇってなるじゃないですか。わードメスティックー。

月経の経、経理の経、経済や経営、経路に経絡、経度に経由、みんな同じ糸偏の経だ。元の意味は「織物の縦糸」だ。それが証拠に「たていと」で変換すると「経糸」が出る。内側に通っている筋道をすなわち経と呼ぶ。経営は継続的に営むこと、経理は経営管理の略、継続的な営みを管理するための事務全般。

経済は経世済民の略、世を(経糸のようにひとすじに)継続させ、民を済度する(救う)ことが経世済民すなわち経済。月経は毎月継続してやってくるもの、経線は北極と南極を結ぶ、地図上の経糸(たていと)。経由はひとすじの道(経路)が寄る(由)ところ。

【2019年5月30日に同じツリーに続けて追記】
再放送上げ。通勤通学路に出没する痴漢について考えていて、3月に自分で生やした木を思い出したんだ。通勤通学路ってさ、考えたらそこは太陽の輝く場所(仕事場)でもなければ月の輝く場所(家庭)でもない場所、中間の場所なんだよね。じゃあ何星の領する場所かなって考えたら水星だったんだわ

(2024年註:水星は古典占星術の七天体のうち唯一「昼の星でもあり夜の星でもある」天体)

これやこのゆくもかへるもわかれては知るも知らぬもあふさか(逢坂)の関。古代ギリシャの街道筋では辻々にヘルメース像が立っていて、旅する人々はヘルメース神の加護を願った。ヘルメース、メルクリウス、マーキュリー、水星。ヘルメースは旅人や商人の守り神である一方、盗人の守り神でもある。

厄介なんだよなあ、公共交通機関や公道、広場やお祭り会場や商業施設に出る犯罪者。自宅ではしない、職場ではしないことを「自宅でも職場でもない中間の場所」では野放しにしちゃう人っているんだもんなあ。「旅の恥は掻き捨て」とか言ってさ。

ヘルメース神に移動中の加護を願うように、水星ツールを使って身を護る……防犯カメラかなやっぱり……現代のヘルメース神像は防犯カメラ……

本当にねえ、路上、途上、往来、街なか、中間の場所って大変。知るも知らぬもあふさかの関だからな。そこで何をやったとしても、通るだけの場所であって居続ける場所(所属場所)ではないから何も失うものはない、ってネジぶっ飛んだことをする人が後を絶たない。この仮想往来も含めて。

ネット往来では匿名とは言え余程ひどい発言や攻撃や犯罪教唆をしていれば特定される分、リアル往来よりはマシかもしれない。リアル往来に出没する犯罪者、追跡も特定もなかなかできないもんな。



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