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#月で学んで月で応用 後編

2017年3月2日から5日にかけてのツイートまとめ。 #月で学んで月で応用 シリーズの、当番自身の実例。

当番自身の話をしよう。当番は、占星術の学校や講座に通っていない。本を読んでの独習(ゆえに色々技能が不足している。ゆえにひとさまを占ってお金をいただく仕事はしていない)。自分で自分をどうやって教えているか。むかし当番に、教えかたを教えてくれたひとがいたのだ。

教えかた、というか、説明のしかたを当番は父親から教わった。勉強として教わったのではなく、遊びや日常会話の中で折にふれて。現在、父は隠居しているが、現役時代は某企業の社内システム部門にいた。当番が高校生くらいの頃は、その部門で採用と新人教育を担当していた。

当番が小学生の頃は、父親との会話は遊びの一種だった。「替え歌を作る」「○○のキャラクターが××へ行ったとさ」「ドラマ△△のキャストをご近所さんに割り振ったら」のような言葉遊び・もしも話。高校生になると「○○について説明しろと言われたらどう説明する?」

「○○は、××の世界で言ったら▼▼のようなもの」という説明のしかたも父親に仕込まれた。父はいつも「誰向けなのかを考えて話せ」と言っていた。相手の身になれ、というふんわりした話ではなく、相手が知っていそうなことと自分が説明したいことをどう繋ぐか考えろという話。

父からは伝えかた、説明書きの作りかた、伝えるつもりで読み、書くことを教わった。今でも当番は、特にあてがあるわけではなくても、必ず他人に伝えること前提で読んでいるし、他人への引継マニュアルを書くようにノートや手帳にメモを作っている。

当番の父親は今もまだ健在だが、リアル父とは別に、当番の脳内にはVR父がいる。VR父は「それを○○で説明してくれ」「三行で」と言う。他に、VR先生も脳内にいる。この先生は私が高校時代にお世話になった英文法塾の先生がモデルで、英文を読むときに今もお世話になっている。

そろそろ、この連続ツイートがなぜ #月で学んで月で応用 なのかわからなくなってきた、ような。「何かを覚えるということは、再現するということなのだ」って話ね。見聞きしたことを頭の中に再現できる。頭の中にあるものを他人と共有できるかたちで再現できる。そして「再現する」は月の働きなの。

ちょっと長くツイートしすぎた。当番が長々と語ったことを、もっとすっきり短く言えるひともいるだろう。今夜の当番は、これが限界。

#月で学んで月で応用 の話は「生まれたときの月サインや月ハウスがわかれば、そのひと向きの学びかたや応用のしかたがわかるよ」っていう話ではない。そのひとが実際、どういう学びかたをするのがいちばんモリモリ覚えられたか、は自分で過去の棚卸しをして見つける方がいい(と当番は思っている)。

#月で学んで月で応用 のタグ付きツイートをここ数日、断続的にしているけれど。「覚える・学ぶとは再現ができるようになるということ」と何度も書いたよね。当番がしていること、ワークショップでお伝えしていることもみんな「再現すること」なんですよ。

データを入れてワンクリックで正確なホロスコープが手に入るのに、当番はわざわざ紙に線を引いてコンパスと分度器でホロスコープを書く方法を解説する。書いたホロスコープを切り抜いて貼りあわせてカードにする方法を解説する。天球儀を買えばいいのにアクリル半球買って簡易模型を作ってる。みんな「再現」です。

自分ではうまく形が取れない絵でも、うまいひとの絵を模写することで、こんな風に形を取ればいいのか、こんな風に影を入れればそれらしく見えるのか、とわかってくる。出来合いのホロスコープを傍に置いて、手順に沿って書き写す、というのもそれと同じです。

アストロ短歌では「うまいひとのお手本」の代わりに「五・七・五・七・七のこの箇所にはこれを、この箇所にはこれを入れる」という決まりを設けています。ハウス・サイン・天体の意味を普段使う言葉に変換し、決まりに沿って並べることで、頭の中で再現しやすくしているのです。

アストロ短歌には、おかげさまで現在「うまいひとのお手本」も複数存在します。 #アストロ短歌 で検索してね!拙速多作の当番よりうまい。アストロ短歌は縛りがぎちぎちですが、縛りを知ってさえいれば、誰が見てもその歌のどの部分がハウスでどこが天体かわかります。

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