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つらつらドレスコード1

2019年10月4日のツイートまとめ。

オフィスワーク及び昼の接客業女子におけるハイヒールやら巻き髪やら化粧やらのアレコレを社会人デビュー以来20何年眺めていると、思いは「デイタイム用の仕事着/靴/髪/化粧とナイトライフ用のおしゃれ着/靴/髪/化粧が混ざってしまうのは長時間労働と長距離通勤と安月給のせい」に行き着く。

むかーし(※1950年代辺り。もちろん当番は生まれていない)のオフィスワーク女性向けのワードローブ指南本(洋モノ翻訳)を読むのが好きなんだけどさ、前提として都市圏で職住近接、仕事は遅くても17時に終わり、観劇やらディナーやらダンスやらは21時から。帰宅してお風呂入って化粧してお着替えして、ハイヒール履いてさて「お迎え」が来て出かける。

既に女性がオフィスワークや接客業に従事する程度の時代だけれど、まだ昼に着る服履く靴と、夜のお出かけに着る服履く靴がきっぱり分かれていた時代の本ね。そしてハイヒール履いてドレスアップした夜のお出かけにひとりでは行かないし、会場まで歩いて往復したりもしない生活。都会のアッパーミドル。

安定感のあるヘルシーで堅実な靴を履いて徒歩またはバスで30分くらいの距離に職場と住居があったなら。夕方の16時か17時にはもう仕事が終わり、そこから帰宅してお洒落して早めの夕食、更に21時から3時間観劇したとしても終電も気にせず夜中1時までにはタクシーで帰宅できる都市住まいだったなら。

生活環境と条件と慣習があまりにも違いすぎる……と思いながら昔の洋モノワードローブ本を読むの楽しくてやめられないんだわ。今の日本のワードローブ本にはもう載っていない、繊細素材や丸洗いできない素材のお手入れ法が載ってたりするから捨てられない。

学校の改造制服や校則破り問題も「日本の学校が拘束時間長すぎなせい」に一端があると思う。15時過ぎたら全員学校から追い出されて課外も部活もなく後は学校は管理しませんよ!になれば帰宅して好きな格好すればいい話なんだからね。拘束時間長すぎて生活が学校一色だからせめて制服いじりになるんさ。

【2024年追記】
「デイタイム(オフィスアワー)の装い」と「ナイトタイム(アフターファイブ)の装い」って、アストロ語彙で言ったら「太陽・木星・土星の装い(昼)」と「月・金星・火星の装い(夜)」だと思う。古典占星術に「昼の惑星/夜の惑星」という分けかたがあるのだけれど、それの分けかたと同じ。

「太陽・木星・土星」が仕切るデイタイムには男女ともに肌をあまり見せず、セクシーさを押さえたカッチリした服で仕事をする。「月・金星・火星」が仕切るナイトタイムは男女ともにセクシーさをあらわにした夜用の服で社交をする。1950年代辺りのアメリカやヨーロッパの都市部(のまあ、中流かそれより上の層)では、そういう風に時間帯ではっきりと着るものが分かれていた。

女性の装いだと「透き通ってきらきら光る石がついたジュエリー」とか「ラメできらきらさせるお化粧」とか「光沢や透け感がある生地の肌見せドレス」「長距離を歩くためではないハイヒールの靴」なんかは「夜のお出かけ/夜のお呼ばれ用」。「不透明のあまり光らない石のアクセサリー」や「きらきらしないマットなお化粧」「透けない光らない生地の、肌が見えないスーツ」「ローヒールの靴」は「昼の仕事/昼のお呼ばれ用」。

「メイドに手伝わせて一日何度も着替え、髪もメイドに結ってもらう」ような19世紀のいいとこの奥様お嬢様ではないにせよ、1950年代あたりは都市部の職業婦人であってもまだ「昼の仕事着と夜の社交服」は別々であった時代。21世紀はもう、どんどんカジュアル化が進んで「昼の服・靴・メイクアップ」「夜の服・靴・メイクアップ」の境界線がなくなりつつあるけれど。

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