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『十二国記』初読時の悲鳴実況2022

2022年5月12日から6月2日まで3週間分のツイートまとめ。当番このときが『十二国記』初読。

【2022年5月12日。きっかけはファンタビ3】
ふゃんたび3(※『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』)の麒麟が跪く件、当番も確かに「世を治めるべき名君が出ると麒麟が現れるけど、麒麟って名君に跪くっけ?」とは思った。でもハリポタ3(アズカバンの囚人)でヒッポグリフがお辞儀をするエピソードがあるから、それの繰り返しモチーフ的に麒麟の跪きを入れたのかもなーと。

十二国記では麒麟が名君に跪く設定があるの……?当番そろそろ履修すべき……?

(フォロイーさん複数から「それは大変、すぐに履修を」「ねずみが出るまでがんばって」とお声がけを頂戴する)

ふゃんたびの元の本(ニュートが書いた設定で出版された『幻の動物とその生息地』)には麒麟の記述あったんだっけ?そこに跪き設定はあったっけ?十何年前に読んだから忘れかけてる。

はい、そんなわけで履修開始ですわ。30周年帯がついて平積みになっていてよ。

2022年はちょうど『十二国記』30周年だった

(履修開始ツイートから約1時間40分後)『月の影 影の海』上巻が終わりましてよ。これ陽子と同じ高校生くらいでリアタイした読者はどんだけつらい思いを……今年で30周年てことは出たての頃、当番も高校生だったことになるけれど……今やすっかり陽子が無力なこどもに見える歳で、売り飛ばされそうになる未来も予測がすぐつくようになった頭で、読んでいる。

しかしまあつるつると読める手練の文体でドンドコドンとヘヴィーなものを叩きつけてきますな……

さあ下巻

(下巻開始から約10分後)ねずみが出ましてよ!!!

(日付が変わる10分前)上下巻両方とも読んじゃったじゃないのよ消灯時刻過ぎちゃったわよ。欲張って大人買いしてきてたら徹夜になるとこですわよ。明日の帰りに買ってこよ、週末雨だし十二国記ウィークエンド決定だわ。

楽俊かわ……かわ……

【2022年5月13日 『月の影 影の海』初読から一夜明けて】
1998年の『屍鬼』を出たてのときに読んで震え上がって以来、実に24年ぶりの小野不由美作品である(『屍鬼』しか小野不由美経験がない状態で昨晩から十二国記を読み始めた当番である)。

当時は書店員だった友人が貸してくれたんだよね『屍鬼』……何てものを貸してくれたんだ眠れなくなったぞと夜に電話かけた記憶がある。

『屍鬼』の当時、既に「ファンタジー小説『十二国記』の小野不由美がホラーを書いた」という感じの宣伝だったから、ああ『十二国記』というファンタジーシリーズがあるのだなという認識はうっすらとしていた。なぜそのとき読まなかったのかは今となってはもうわからない(『屍鬼』が怖すぎたからでは)。

その後も何度か『十二国記』を読み始めようかどうしようかと思うタイミングがあったものの、なかなかエンジンがかからず2022年である。

で、昨晩『月の影 影の海』を読み終えた。消灯時刻オーバーした。

OK今夜残りの既刊買ってくる。そして『魔性の子』はどのタイミングで読めばいいのだ?

ふと大河ドラマ『麒麟がくる』を思い出し、「『月の影 影の海』は『麒麟が来ちゃった』だな」と思う。

それにしても『月の影 影の海』、話の持っていきかたが上手い……情報の出し方が上手い……

え、なに、アニメ化いっぺんしてるの?楽俊のCV誰なの(まず確認するとこがそこ)……鈴村健一……?ノイエ銀英伝のヤンの人……あー……なるほど……?

そして次に景麒がCV子安と知って笑う。

「今となってはもうわからない」、七七

#七七狩り

『月の影 影の海』(十二国記エピソード1)を昨晩初めて読んだ当番氏

異世界物よくある疑問点「20~21世紀日本で生まれ育った何の技能もない一般人が、なぜ最初から怪物とバリバリ戦えてしまうのか」

十二国記「それはですね、このようなお助けギミックを付与されていまして」

当番「すげぇ!」

異世界物よくある疑問点「お助けギミックを付与されたとは言え、なんでよくある『おいそこの一般人ちっと異世界まで面ァ貸せや』物では主人公が割とすんなり、むしろワクワクとバトル生活に順応しちゃうんですかね」

十二国記「そんな早く順応できるわけないですよね」

当番「この作品は信頼できる」

異世界物よくある疑問点「よくある『おいそこの一般人ちっと異世界まで面ァ貸せや』系の主人公、いったい何語で現地の人と意思疎通してるんですかね。ナルニアだと英語ゴリ押しですけど」

十二国記「うちの陽子の場合、実はですね……それが判明する箇所は……」

当番「種明かし超うめぇ……」

まだエピソード1のみだけど

✔一般人の少女が異世界で怪物とバリバリ戦えるギミック
✔そのギミックと異世界の環境に主人公が慣れるまでの長い苦難をしっかり描く
✔異世界何語で話してるの問題への解
✔謎の仕込みかたと種明かしのタイミングがうめぇ

✔理路があって現実的。土星がきいている

第一巻からもう「話のもっていきかたがうめぇ……!」「土星がきいていらっしゃる……!!」になっている当番である。あとねずみはかわいい。ねずみはかわいい。

プロフェッショナルのおしごと……

あと、ちょっとこの世界の麒麟というものに(ナルニア国物語の)アスランみを感じる。

楽俊が思わず「慎みを持て」と陽子に言っちゃう件、楽俊の体の仕組み(?)が明かされた後に思い返すと「お前が言うな案件」になるのしみじみとおかしい。往来の真ん中で十代の若い娘が二十歳過ぎの全裸の青年に抱きつくのは確かに「慎みがない」のかもしれないが、まず楽俊お前が全裸で往来を歩くな。

楽俊お前全裸だったのかよ、いや確かに全裸だったな?

陽子に慎みを説くなら自分もまず慎みを持ちなさいよ楽俊、十代の女の子の隣をずーっと平気で全裸で歩いておいて何が慎みなのか。

半獣の青年の裸体意識と慎みの感覚なんもわからん……

例の「(振り向くな)障りがあるからな」も、「陽子が慶王だから見せられない」と「陽子が女性だから見せられない」のどっちによりウェイトがかかっているのか(景麒も「裸で王の前には出られない」と言うし半獣や瑞獣の鉄板ジョークなのかもしれないが)

(その日の夜)おっっっもたい……(残りの既刊13冊買った)(実店舗で買いたい)

\デデドン/

残りぜんぶ買ってきた

とりあえずは読む順にベッドサイドに並べる。『魔性の子』の位置はこれでいいのかな(全部読み終わったら1巻の前へ出す予定。帯に「0」とついているから)

金と筋力に物を言わせて13冊買ってきましたわ。重たかった……当分読むものには困りませんわね。

【2022年5月14日 『風の海 迷宮の岸』『東の海神 西の滄海』】
寝て起きたら引用RTで様々なご意見を頂戴している『魔性の子』いつ読む問題である(先輩方が手厚い)。

驍宗(Simejiすごいな、「ぎょうそう」で変換ちゃんと出してくる)、泰麒(転変済)が何か話したそうなところを見てサッと袍を出してくる辺り手慣れていらっしゃる……

すかさず抱っこ……何このスーパー保護者っぷり……

仮にも麒麟の頭をこんなにもポンポン触っておいて、触られてる側が特に拒否感も覚えないのだったら大丈夫だよ泰麒……景麒が触っても嫌がってたじゃないか……それで嫌じゃないんなら驍宗おいたんが運命の人だよ……たぶん……たぶんだけど……

そして驍宗、王宮に連れてきても相変わらず泰麒を抱っこする……抱っこ……

『風の海 迷宮の岸』、読了。チョロッと出てきていい味出していく延王と延麒よ。

2巻の解説、井辻朱美だ……

『風の海 迷宮の岸』、10歳のこどもが主人公だったから「まさかこのいたいけなこどもにも前巻の陽子みたいに襲撃裏切りまた襲撃の過酷な旅路が待っているの?」と怯えた。連れていかれた先が麒麟保育園こと蓬山でよかった……

痒いところにめちゃくちゃ手の届く井辻朱美の解説よ……

驍宗が終始いいおいたんで安心した……こんなに終始頭をぽんぽんしたり気安く抱っこしたり肩を抱いたりしてくる屈強なおとなが実は邪な人物で、寄る辺ない十歳児を食い物にしようと企んでいたりした日には悲惨すぎて当番さん耐えきれぬところであった……

『東の海神 西の滄海』いきまーす。

アアアア六太……似た生い立ちだからと孤児に情けをかけたせいでこんなことになるの……更夜なんで……

尚隆さんのあたまがかしこい……(語彙)

また消灯時刻をオーバーする寝なきゃ。

【2022年5月15日 『風の万里 黎明の空』】
心身の健康向上と深夜ツイート回避のために自ら敷いていた22時消灯制など、十二国記ひとつで簡単に破ってしまう当番なのだった。慎みがないぞ当番。

昨晩25時半まで『東の海神 西の滄海』を読んでしまい、そこからストレッチやって26時に寝て、いま起きた。

前巻の泰麒と驍宗おいたんの次に、延麒と尚隆殿かよー(情緒が掻き乱される)。2巻連続で「蓬莱帰りのこどもの麒麟と武人の王」なわけだが……

孤児として育ち「王なるもの」そのものに不信感を持つこどもの麒麟が、自ら選んだ王に「任せる」ことができるようになるには長い時間がかかる。そうだよねーすぐに出来るようにはならないよねーという説得力。その一方で、麒麟の、王の、本格稼働に「時間がかかる」ことの大きな代償が描かれて、エグい。

「時間がかかる」ことへのコスト、といったん書いて、「代償」と書き直した。重い代償。ネタバレはできないが、尚隆が六太の王であり、また六太の想定を上回る器を持っている王であってよかったなと思う。というか尚隆の麒麟たらしー!!!ええいイチャイチャとしてからに(情緒が忙しい)。

おお楽俊よ、裸族を返上してたまには服を着るようにもなったのか(祥瓊とごはん食べてるところまできた)。

楽俊の面倒見の良さよ。

『風の万里 黎明の空』読了。遠甫さんにナイス皺の気配を察知!!!!!

当番としては待望のナイス皺キャラ(候補)である。や、あまり外見の描写ないんだけどさ遠甫さん。

というか松伯て……何サラッとすごい正体明かしてるんですか老師ー?!

当番も老師の講義受けたい……

ええあの……当番をフォローして長い人はとうにご存じのことなんですが……当番はナイス皺が大好きでございましてハイ……いや十二国記の世界、仙籍に入ってしまえば不老だし、あまりナイス皺キャラクターが登場する余地がないなあと諦めていたわけですが……来ましたねナイス皺……有難いですわね……

賢者系でベリーナイス皺の予感がするので、また別の巻でご活躍を目にできたら幸甚ですわ遠甫先生……

当番寝なさい。

【2022年5月17日『丕緒の鳥』】
きのう丸一日手に取れなかった十二国記を今朝から再開。今日は『丕緒の鳥』から。や、読み始めると他のことがまるで手につかないので昨晩はするべきことが全部済むまで十二国記封印してた……そうしたらするべきこと全部済ませるのに25時までかかってしまった(この土日にやるべきだった分である)。

おとななのだから、すべきことを先に済ませましょう当番。

『落照の獄』まで読んだ。うわん……救済はない……現実だけがそこにある……容赦がねえ……でも容赦がないから却ってこの十二国記は信頼できる……感覚としてはTWW※の重たい回を観ているときに近いものがある……つらいし容赦ないが容赦のなさが好きだし、たぶん何らかの容赦はして尚これ……

(※The West Wing アメリカの政治ドラマ。邦題『ザ・ホワイトハウス』)

当番の沼落ちを見守っているフォロイーさんが『落照の獄』について「ファンタジーの体で思いっきりリアルに死刑制度に踏み込んでくる」とおっしゃる。それな、と思う当番である。同じくファンタジーの体で「思春期のこども」や「中年男女」の心の危機を容赦なく書いたトーベ・ヤンソンを思う昼時。

『たのしいムーミン一家』『ムーミン谷の夏まつり』で少年ムーミンたちのこどもらしい冒険とムーミン谷という舞台に慣れた上で、中年の危機や思春期の葛藤を描くビターな物語『ムーミンパパ海へ行く』や『ムーミン谷の十一月』を読む。それと似たような感覚のある『丕緒の鳥』『落照の獄』である。

当番が今になってよちよち歩きで十二国記沼へ向かうのを複数のフォロイーさんに見守られているわけだが、もしもこれからムーミン沼や銀英伝沼へ向かうフォロワーさんがいたらと思うとそりゃ当番も見守ってしまうわ。

【2022年5月18日 引き続き『青条の蘭』】
ウクライナの種子貯蔵庫が燃やされてしまったニュースを読んだ後で、十二国記の続きを開けば『青条の蘭』。二重につらい。

【2022年5月19日 『風信』】
『風信』を読了。「風信」とは風の便り、風聞。また風向き。「風信器」は今で言う風向計。慶国の気象庁の物語。人間よりも先に天の気を感じ取って動きだす虫や鳥たちと、それらの動きからこの先の風信(風向き、世の動き)を読もうとする観察員たち。そういえば「天気」は文字通り「天の気」なのだった。

いやさ、普段何気なく使っている、照るか降るか曇るか吹くかの「天気」という言葉がさ、改めて字面を見れば「天の気」なんだよね、って。いやさ、日常語としての、照るか降るか曇るか吹くかの「天気」は十二国記風に訓(いみ)でルビを振ったら「天(そら)気(もよう)」になるんだろうけどさ。

その、日常生活的には「そらもよう」――「天(そら、上空)」の「気(もよう、様子)」であるところの「天気」が。「雲の上の山」に仙たる王侯が住まい、更にその上に世界をこのように定めおいた「天帝」がいるとされる十二国記の世界では、「そらもよう」の「天気」が「『天』の『気』」を映しだす。

照る降る曇る吹くの「天気」に意味でルビを振るならば「そらもよう」。「天の気」に意味でルビを振るなら「かみさま(天)のおぼしめし(気)」。「十二国記の世界では」というか、「こちらの世界」でも――少なくとも昔は――「そらもよう」と「かみさまのおぼしめし」は繋がりのあるものと捉えられていた。

当番は西洋占星術の民なので、暦や「そらもよう」と「かみさまのおぼしめし」に関心がある。西洋占星術は暦と地図から割り出した「そらもよう」から「かみさまのおぼしめし」を読み取ろうとする占いだ。Astrologyも十二国記風にルビを振ったら「かみさま(astro)のおぼしめし(logos)」になるだろう。

「すべての生命が毎年毎年『天(かみさまのせかい)』からくだされる卵から生まれる世界」で、虫や鳥はどうやって子を得るのかという仕組みの話も凄かった。そのややこしい仕組みの話が物語の流れにがっちり食い込んで不可分になっているの、おそろしく語りが上手い……

「こっちの世界」のマルハナバチやツバメやセミについての事実と十二国記世界の特殊設定の繋げかたが上手い……何これすごい……ノイバラ台木にうまく接いだ新種バラを見ているようだよ……

さて次は『図南の翼』だ。

十二国記風ルビのつけかたは癖になるな、楽しい。

十二国記シリーズって日本語以外の言語に翻訳されたものも出版されてるんだ……新潮社によれば韓国版と台湾版があるようだ。あの、漢字に意味だけ取った訓(よみ)がルビで表現されているやつ、どうやって翻訳しているんだろう。

【2022年5月21日 バラが失道の病にかかる】
当番が毎朝の病害虫点検を怠ったせいで、当番の世話しているバラふた鉢に害虫大発生である。王が務めを怠ると国が荒れる……慌てて駆除しながら、十二国記世界における観賞用植物の品種改良に思いを馳せる当番である。

食べ物や薬がとれる植物が最優先ではあろうけど、国が安定してたら観賞用も……

新しい植物で増やしたいものは王様のところへ持って行って実物を見せて、そして王様にお祈りしてもらうと国じゅうの野木に新しい植物の卵果ができるシステムだそうだから……国が安定していて豊かなら、特に食べ物とか薬とかにならなくても、ただ美しいとかただ今までにない色だとかの植物も……

具体的には青いバラとかも……国が荒れてると、そういうものを増やすお祈りよりも食べ物と薬になる植物を増やすお祈りが先だよねそうだよね……と、うちの青バラについた虫を駆除して薬をかけてやりながら思った当番である……

フォロイーさんから「バラが失道の病に(かかる)」というパワーワードを頂戴して震えあがる当番である。うちのバラは麒麟だった((((;゚Д゚))))。薔薇の麒麟……薔麒(しょうき)か、それとも薇麟(びりん)か。

【2022年5月22日 『図南の翼』】
京成バラ園へ来るまでの電車で『図南の翼』を読了。フォロイーさんの推し巻である。珠晶ちゃん活きがよくて好きだ。そして活きのいい女の子に負けない強いおじさんも好きだ。

え、更……えええええ!!!

あと利広お前お前お前。

【2022年5月24日 『華胥の幽夢』】
体調不良で1日おやすんで(仕事ではなく読書を)、今夜から『華胥の幽夢』です。スマホの変換で「華胥」って出るんだすごいな。……華朶は出ないな(耳朶と打って耳を消した)

【2022年5月25日 『華胥の幽夢』続き、そして『魔性の子』】
『十二国記』を読みだすと、やはり早寝はできないのであった。『華胥の幽夢』読了、25時就寝。『冬栄』『書簡』に和み、『乗月』『華胥の幽夢』に呻く。わずかな希望は「黄姑」の人となりを知ることができたところ。そうか、鈴を引き取ってくれた黄姑はこういう経緯で黄姑になったのか。

「責難は成事に非ず」そうだね_(:3」∠)_となった読後である。難(わるいところ)を責めることは、事を成すことではない。誰かのあやまちを追及し失政の責任を帰し、アンチ〇〇として行動しても「それではどうすれば課題は解決できるか」の思案もなく行動もしないなら、それは成事(課題解決)ではない。

きのう絶妙なタイミングで当番TLを「相手をバカ呼ばわりしてもてめえの頭がよくなるわけじゃねえんだよ」というツイートが駆け抜けていった。『華胥の幽夢』の「責難は成事に非ず」まで来たときそれを思い出した当番である。責難の容易さ、成事の困難さ。what is right と what is easy

あと、漢語の情報圧縮力なー。「〇〇は反対するばかりで対案を出さない」とか「相手をバカ呼ばわりしてもてめえの頭がよくなるわけじゃねえんだよ」とか、「責難は成事に非ず」って八文字に圧縮できちゃうもんなー……

一昨日早寝して稼いだ健康を昨晩の夜更かしで使い切ってしまった当番である。咳鼻水軽い頭痛が復活してしまった。今夜は22時就寝を復活させるために日の高いうちから読み進んでおこうと思う。今日から『魔性の子』である。

なるほど高里つまり泰麒の使令が大事な泰麒のモンペと化している……?いやペアレントではないか、モンスターではあるけども。

モンスターガーディアンか。

高里くんのモンペ(モンガ、かもしれない)、文字通りモンスター。

というか高里くんもモンスターと言えばモンスターだけど。

『魔性の子』の「魔性」が「人を魅了し道を踏み外させる方の魔性」じゃなくて「人外の存在である方の魔性」なんだな。これ英訳するときは何て訳せばいいんだろうね。

【2022年5月26日 『魔性の子』『黄昏の岸 暁の天』】
昨晩も22時消灯を守れなかった当番である……『魔性の子』を置いて眠れるわけがなかった……『魔性の子』を読んだ後灯りを消すのも怖かったが……

記憶を消して『魔性の子』から読む十二国記も試してみたくなる……が、初手で『魔性の子』を読んでから『月の影 影の海』のねずみが出る前を耐えるのか。

十二国世界の存在が蓬莱(日本)へ来ると見た目や在りかたが歪んでしまうのは、『はてしない物語』を思わせる。ファンタージエンの者が「虚無」経由で人間界へ流出すると「虚偽(いつわり、とルビを振る)」になるという。

そんなわけで当番さんは今日からとうとう『黄昏の岸 暁の天』ですよ……え、『魔性の子』から読み始めて『月の影 影の海』へ進んで、リアルタイムで順に追ってきた読者は『黄昏の岸 暁の天』まで10年かけてここまできたということ……((((;゚Д゚))))

そして『黄昏の岸 暁の天』と『白銀の墟 玄の月』の間は18年空いたのか……長い長い旅路だ……

ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙泰麒!!!!

現在地:『黄昏の岸 暁の天』序章

当番さん帰りの電車の中

【2022年5月28日 『黄昏の岸 暁の天』】
阿選?!ナンデ

『黄昏の岸 暁の天』読了。七章で浩瀚さんへの当番内好感度が爆上がりした。圧倒的説明力。有能。

そして泰麒……泰麒……『星の王子さま』か君は!!!いや王子さまではなく麒麟……麒麟なんだが……自分は自分の愛したバラに対する責任があるのだと言って毒蛇に自分を噛ませてふるさとの星へ帰っていったちいさな王子を思い出して……

驍宗のおいたんはどこ行ったの……はよ帰ってきて……

明日から『白銀の墟 玄の月』です……ああ……今になって表紙の絵に泣かされる。この少年が泰麒か……大きくなって……😭

まだ表紙しか見てない『白銀の墟 玄の月』全四冊……一の表紙が泰麒(大きくなって)、二が驍宗(おいたん生きとったんかい)、三が李斎、四は……四の表紙の人が阿選さんかい……割とグッドルッキングガイではなくって阿選さん……なんであんなことしたんです……戴国のロイエンタールなんです……?

当番さん謀反を起こすグッドルッキングガイをすぐロイエンタール呼ばわりする……

【2022年5月29日 『白銀の墟 玄の月』一】
当番の現在地:『白銀の墟 玄の月』一巻四章

十二国記履修開始前、「『死なないラインハルトがいい』から十二国記の王の設定が生まれた」と小耳に挟んだのだけど、「王が決して死なない世界」ではなかったね……「王が道を外れない限りは死なない世界」なだけで王死にますね……

「死なないラインハルトがいい」を念頭に置いて十二国記を読んでいると、慶国主従が色は逆転しているものの「金髪さんと赤毛さん」であることにちょっと和む当番である。もっとも景麒が「金髪のキルヒアイス」かと言われるとちょっと口ごもるけれど。

十二国記を読みながら銀英伝を振り返ると、キルヒアイスはラインハルトの麒麟で、ラインハルトがあの件をアレしてしまったからキルヒアイスが失道の病で死んじゃって、それでラインハルトは3年ともたずに死んじゃったみたいな気がしてならない(十二国記では麒麟が死ぬと王も同時に死ぬんだっけか)。

3年もたない、ではないか。キルヒアイス享年21歳、ラインハルト享年25歳か。キルヒアイスの遺言を果たすために2年は頑張って皇帝になって、更にあと2年頑張って、跡継ぎだけは作って、後は死んじゃうんだから4年か。征夷大将軍になってから7年で死んじゃった源頼朝よりも在位期間短いな。

「死なないラインハルトがいい」ついでに「死なないキルヒアイスがいい」……

当番の現在地:『白銀の墟 玄の月』一巻四章ですが

道中に新しい人が出てくるたびに「この人は信頼していいの?間諜だったりしないの?裏切らない??」とすっかり怯えながら読み進めている。この恐怖感、『月の影 影の海』のねずみ前以来ひさしぶり。ねずみ的な……ねずみ的な救いはないの……

【2022年5月30日 『白銀の墟 玄の月』二】
去思さんと一緒に項梁さんのサルでもわかる戦闘概論を受講中。あの、あの、富山の薬売り的な人のことは信用してもいいの?いいの??当番の記憶に間違いがなければ、この人視点からの描写はされていない……

【2022年6月1日 『白銀の墟 玄の月』三】

言葉にならない……でも白雉は……?
当番の現在地:『白銀の墟 玄の月(二)』読了

言葉にならない……でも白雉は……?

当番の現在地:『白銀の墟 玄の月(三)』十五章

彼のことを今も「先生」と呼んでくれるのか(;ω;)

【2022年6月2日 『白銀の墟 玄の月』四】
当番さんの現在地:『白銀の墟 玄の月(四)』読了……しましてよ……しましてよ……裏切られるかもと震えた登場人物には全然裏切られなかったけれど……みんなバッタバッタと命を落として……「皆殺しの田中」というなつかしいフレーズが脳裏を……み、みなごろしの小野主上……:(´ω`」 ∠):

つづきはいつでるの……:(´ω`」 ∠): ...…

【2023年11月17日 『十二国記』の好きなところ】
当番、『十二国記』であの「十二国記世界ではみんな何語を喋っているのか、急に来た陽子が日本語で意思疎通に何の不自由もないのはなぜか」の仕組みが明かされる場面めっっっちゃくちゃ好きなんですよ。大興奮。異言語交流の話はいつでも射手座のハートを熱くするぜ。


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