辿り着いたボーイズラブ

前回のつづき。
そのような残念な中学高校時代を過ごす私であるが、性の衝動というものを少なからず考えたことがある。

私には2つ上の兄がいる。妹の私に輪をかけて大人しい兄であったが、そんな兄もお年頃のようで、都会でもらったテレクラのポケットティッシュの連絡先に電話をして、膨大通話料が請求され親にしこたま怒られていたことがあった。おっぱいのことになると、通常の思考回路ができなくなるのかと驚いたが、そんな兄が夜中私の寝室に忍び込むようになった。
寝ている私のズボンをおろして尻を眺めるということがあり、起きた私は「何してんの」と言い、寝ぼけたふりをして退出する兄を見て、心の中では薄気味悪さと自分が女性と見られている事への恐怖を感じた。
それは数日あり、親にも告げたが「兄は寝ぼけている」と私にも言い、いよいよ自分の身は自分で守らねばならないと感じた。
私はホームセンターへ走り、部屋に鍵を付けた。過剰な反応だと思う人もいるかもしれないが、当時の私からすると耐えられないことであった。
兄がどうこうということではなく、「女」として「男」から見られることに、無垢な私は強烈な屈辱を覚えていた。まだ自身の身体の変化に心が追いついていない時期である。
それからというもの、少女漫画の男女の恋愛とも距離を置いていた。全く面白いと思えなくなっていた。

そんな戸惑い多き時に、私を救ったのがBLだった。
たまたま購入した小説がBLで当初驚きながらもドキマキしている自分を感じた。それは一切自分に関係のない次元で恋愛が進んでゆくからである。
男と男がしていることであって、完全に傍観者として物語を楽しめるというところがBLはファンタジーだと言われる所以だと思っている。
女性向け漫画で描かれる性描写には全く共感がもてなかったがBLだと「そういうもん」だと思いながら読めるのでそちらの方が想像力が掻き立てられるのである。大学時代はとんと読まなくなったが、社会人になってストレスが溜まった時は濃いBLを週末に購読する習慣ができるほど、私にとって現在でもBLは救世主なのである。

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kaoriakiyama

日々悶々しております。
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