十一面観音(1)

*この項は未だ理解が難しいのですが後学のためのメモとして。


夜叉と観音=背中合わせ

頭が切れ、頭脳明晰で色香もあり、悪事スレスレのことをしてもなぜか咎められない、悪意がバレない敏腕でありながらも、のほほんとして男に警戒心を抱かせないような女である一方で、邪険に扱えば、たちどころに病死したり災いを招いたりする女。会社の秘密を全て握っていて、関係を切りたくても怖くて切れないような。
それが自分を犠牲にしても弟や妹の面倒を見るような女。溢れる愛情と知恵で子育てをする非の打ち所のない母親。
しかし亭主が浮気をしようものなら遠くからでも勘でわかり、場合によっては亭主を殺してしまったり。

夜叉の七殺と言って、一生のうちに7人の男を殺せる。7人殺して始めて表の十一面観音に移れる。
それが夜叉。

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