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万物清く陽気になる頃 【二十四節気・清明】

今年5/1からの新元号「令和」も発表され、平成も残りひと月足らずとなりました。都内では桜の花も見頃を迎え、多くの人が桜を愛で楽しむ様子が見受けられます。お近くの桜はいかがでしょうか。

二十四節気・清明とは

二十四節気の一つ「清明(せいめい)」とは、「万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれるなり」の「清浄明潔」の略。「万物清く陽気になる頃」という意味を持ち、二十四節気では例年4/5頃〜4/頃の時期にあたる時節です。様々な草木が芽吹く、清々しい季節の始まりです。
中国では、清明節(せいめいせつ)という祝日があり、4/4前後にご先祖様にご加護と平安を祈る日とされているそうです。

清明の内の七十二候

玄鳥至(つばめきたる)
寒い冬の間、春夏は日本に生息し、台湾やフィリピンなどの東南アジアの暖かい地域へと移動して越冬する渡り鳥・ツバメが戻ってくる時節。ツバメは古くは「つばくらめ」などと呼ばれていました。

鴻雁北(こうがんかえる)
日本で越冬する渡り鳥の「雁(がん/かり)」が暖かな季節を迎えて、シベリアなどの北方へと渡り帰っていく時節。秋になり雁が日本にやってくる時の「鴻雁来」と対応しています。南からやってくるツバメと入れ替わりに、日本から北に帰っていく渡り鳥の雁は、「帰雁(きがん)」という春を示す季語にもなっており、古来から文を届ける鳥と言われ、和歌の題材にもよく選ばれています。
茶道・華道と合わせて三大芸道の一つと言われる「香道」の組香(香り当て遊び)には、和歌を題材としたものが多いので、必然的に雁に関する組香も複数見受けられます。

虹始見(にじはじめてあらわる)
その名の通り、虹が現れ始める頃の意。冬の間は乾燥していた空気も、春の訪れと共に潤いを増し、陽の光も強まり、冬よりも虹が現れやすいのだそうです。

次の「清明」は4/5頃に更新予定です。
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それでは、お花見シーズンではありますが、花冷えに気をつけて、暖かくしてお過ごしくださいね。

次回「穀雨」は4/20頃の更新です。

madoka 拝







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