源氏香の図2019カレンダー_IMG_9473

源氏物語一〇一〇周年と、平成最後の天皇誕生日が重なる2018年12月23日。

<目次>
・特別な日が重なる2018年12月23日
香りのデザイン 屏風型「源氏香の図2019カレンダー」発売

『源氏物語』は、紫式部という才女によって書かれた平安時代の王朝文学として、国内外で広く知られている作品です。

時の帝、一条天皇に源氏物語が献上された旧暦十一月十七日は、新暦2018年では12/23にあたり、この日に1010年目を迎えます。

ちょうど一千年目の2008年には、「源氏物語千年祭」として、京都など各地で源氏物語に関する数々の催しが開かれていましたが……1010年目となる2018年は、御代替わりを翌年に控え、奇しくも平成最後の天皇誕生日と重なっています。平成が特に先日の最後の会見はグッとくるものがありました。。。

平安時代に書かれた古典原文そのままでは難易度も上がりますが、与謝野晶子や谷崎潤一郎による翻訳を青空文庫で現代語として読むことができます。

源氏物語が代表的な日本文学として世界に広まるきっかけになった英語版の中でも、特に名訳として知られるA. ウェイリーの英訳。今年は、そのウェイリー版の名訳を新たな視点と日本語で知ることができる本も出ています。

新しい年に向けて、今一度『源氏物語』に少し触れてみてはいかがでしょうか。

屏風型 源氏香の図2019カレンダー発売

お香と古典のエッセンスを、より一層の身近に。

お香(香道)は、お茶(茶道)やお花(華道)と合わせて、日本の三大伝統芸能の一と言われています。しかし、他の二つと比べて嗜む人の数や体験の機会も極めて少なく、茶道ほど質の良い研究例や書籍も少ない実情があります。

また、香会の多くは現代の茶会と同じく、大寄せと呼ばれる一度に数百人規模のお客様をもてなすための現代的略式であることから、本来のお香が持つ優美や余情を感じることは難しいものになっている背景がありました。

そこで、初心者の方でも気軽に、少人数制でゆったりと本格派のお香を体験できる香道体験会として「香筵 伽羅の香りを聞く会」を東京都内で始めました。
開始以来3年、正座なしで由緒ある茶室で香を聞き、毎回趣向を凝らした演出がクチコミで広がり、初めての方からリピーターの方まで、たくさんの方にご好評を頂いています。(前回の開催レポートはこちら

東京都内での開催で、ご予定が合わず参加できないことを惜しむ声も多く頂いたことから、香筵と合わせて、時間や場所にとらわれず、日常的に触れやすい楽しみもお届けしたいと思うようになりました。

このnote(ノート)というブログを始めたことも、源氏香の図カレンダーも、その一環です。

源氏香の図と2019カレンダーについて

源氏香の図とは、源氏物語をモチーフにした香道の組香遊びで使われる香りの意匠「源氏香の図」。着物や和菓子など様々なところで用いられる和のデザインです。

このカレンダーでは、源氏物語の図を各帖のシーンとともに、十二の月に当てはめ、四曲一層のミニ屏風型カレンダーセットにしました。

今年12月に可決されたばかりの、御代替わりに伴う2019年の特別の祝日にも対応しています。

カレンダーは日曜始まり、祝日休日が平日と同色で目立ちすぎないデザインですので、外国の方へのちょっとした和の贈り物や、休日が不規則なお仕事をされている方への気軽なプレゼントにもおすすめです。

お香や源氏物語に詳しくない方でも、目で見て楽しめる香りのデザイン。

忙しない日々の中に、香りの優美を感じて頂けますように。


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