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大分県日田市で世界一の民芸と出会う旅

先日の九州豪雨で大きな被害を受けられた大分県日田市。私はちょうど豪雨があった1週間前に日田市を訪れていました。

一日も早い復興と、そこに住む皆さまの心穏やかな日々を願って、日田市を旅した記録を残したいと思います。

日田市に訪れたわけ

6月最後の週末、夫の親戚たちに会いに大分県を訪れた折に、別府、湯布院をまわり、福岡に戻る途中、かねてから行ってみたかった日田に立ち寄ることに。

日田は『進撃の巨人』の作者の生まれ故郷だそうで、今では聖地巡礼の舞台として町をあげた盛り上がりを見せています。

そんな中、私の旅の一番の目的は、『小鹿田焼(おんたやき)』でした。

小鹿田焼は、日田の山間にある皿山地区と呼ばれる場所でつくられる陶芸です。その技法は一子相伝で後継者に継承され、数少ない窯元では今も家族だけで作陶が続けられています。

以前、デザイナーの柳宗理が「世界一の民芸」と評したという話を聞き、いつか行ってみたい!と心を寄せていた場所だったのです。

レンタサイクルでの街めぐり

JR日田駅を降りるとすぐ、観光案内所を発見。そちらで荷物を預け、1日レンタサイクルをお借りすることにしました。旅先で自転車に乗るのって、なんだか好きなんですよね。

日田のソールフード「日田焼きそば」

まずは、前日宿泊していた由布院のお宿「光の家」のオーナーおすすめの「みくま飯店」で、日田焼きそばなるものをいただくことに。
(とっても素敵なお宿「光の家」については別の記事でご紹介したいと思います!)

食べてびっくり!たっぷりの油で揚げるように炒めた麺が、ぱりぱりした食感でクセになる!お味もコッテリがっつりで、かなりの満足感!とってもおいしかったです。

通り雨にあたりながら、自転車を走らせて次に向かった先は、豆田町商店街と呼ばれる場所。まるで小京都のような風情のある街並みに、素敵なお店がありそうな予感でわくわく・・・!

天領まちの駅

地元の食材やお土産が並ぶお店。のどが渇いたので、冷え冷えの「つぶらなカボス」を買って、一気飲み。蒸し暑さの中で爽やかな柑橘のジュースが体にしみわたって気持ちいい!!

日田まぶし千屋

こちらもおすすめされた「日田まぶし」のお店。今回は行けなかったので、また次回の楽しみに。

Life Design Shop Areas(エリアス)

日田は陶芸だけではなく、杉の一大産地でもあり、日田杉で作られた日田下駄などが有名です。

こちらのお店ではオリジナルの家具や小鹿田焼、生活雑貨などを扱っており、眺めているだけでも素敵な気分になりました。

小鹿田焼大原

ついに、こちらの専門店「大原」さんで、旅の目的であった小鹿田焼に出会えました。

古民家のようなお店の中には、作陶家ごとにディスプレイされた小鹿田焼がずらりと並び、ゆっくりと手に取って見ることができます。

お店の方もとても親切に迎え入れてくださり、陶器の取り扱い方や、小鹿田焼に使われる釉薬の特徴なども、丁寧に教えてくださいました。

器を手に取って、飛び鉋や刷毛目で施された模様の手触りを感じる。じっと、白や青(緑色に見える釉薬を「青」と呼ぶそうです。)の釉薬の流れを眺める。それがあまりにも素敵で、洗練されていて、興奮が止まりませんでした。

何を盛りつけようかなんて考えて、心がほくほくと温かな気持ちでいっぱいになりながら、悩みに悩んで、私は大小の器と小さな一輪挿し、夫はカップアンドソーサーを選んで、大事に大事にいただいて帰りました。

日田シネマテーク・リベルテ

こちらも光の家のオーナーに教えてもらった、小さな映画館。今はなき阿佐ヶ谷のユジクを思わせるミニシアターでした。

劇場のロビーには、オーナーが厳選した書籍やアート、小鹿田焼きなどのテーブルウェアも販売されています。

おすすめは、映画を見ながらいただけるコーヒー。こだわりの豆を挽いて、小鹿田焼きのコーヒーカップでいただけます。

私たちも、偶然にも小さな街の映画館が舞台の映画「銀平町シネマブルース」を観て、旅の締めくくりにゆったりとした時間を過ごしました。

時間があればぜひ行きたかったお店シリーズ

カフェビヨリ

とっても豪華なパフェがいただけるお店。好きな具材を選んで、オリジナルのパフェも作れるそう。

喫茶エルモア

こちらは落ち着いた純喫茶。ゆったりとした時間が流れていそうですね。

いかがでしたか?

日田をレンタサイクルで巡る旅はいかがでしたか?

日田はゆったりとした時間が流れ、古いものや文化を大切にする人たちが暮らす、とても素敵な街でした。また一つ、繰り返し訪れたい街ができました。

民芸好きや、ミニシアター好きの方は、ぜひ足を運んでみてください。

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